赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

ふもとから写す赤城・榛名の全景

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仕事帰り。いつになくクリアな赤城山

金色の稲穂の絨毯の向こう。群馬に来て27年。

私はこの風景に魅了され、癒され、パワーをもらい…永住の地とした。

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自宅へ向けて踵を返せば、同じく榛名山が金色の絨毯の向こうに見える。

涙がこぼれそうになった。

この地は「ふるさと」と呼ぶにふさわしい。

榛名 天神峠から秋の気配を探して歩くヤセオネ峠

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静かな山歩きがしたい…まだ、紅葉には早いだろうと思いつつ、久しぶりに車を榛名山に向ける。

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秋空にはJazzが似合う気がした。

窓を開け秋風を受けながら、Art Blakeyの「Moanin'livever」をチョイス。

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長男が「もう、目を閉じても行けんじゃねぇ?」と言うくらい走り慣れた道。

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湖畔の宿記念公園に車を停め、歩き出す。

望んだとおり、静かな山歩き。木々の間から、以前登った烏帽子ヶ岳、掃部ヶ岳が見える。

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紅葉はまだまだ始まったばかりだが、時折姿を見せるリンドウと野菊の群れに秋の訪れを感じつつ歩く。

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退屈な道だと感じる人もいるだろう。

登ってはくだり、登ってはくだり…小さなピークをひとずつ超えていく。陽だまりの林をぬけながら。

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途中でお腹が空いたが、お昼にはまだ早い。

ベンチに腰を下ろし、デザートにと購入した塩豆大福を秋晴れの青空の下で頂く。自然と笑みがこぼれる。

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「港が見下ろせる小高い公園」はないが、オフコースの「秋の気配」が思い出され、鼻歌を歌いながら…てくてく。

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何の実だろう…去年の秋にもこの鈴なりの赤い実をつけた木を見かけた。青空によく映える。

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緑から黄色へ移り始める色合いは、繊細な和の色彩を感じる。

今日は天神峠から入ったこの道は、パワースポットで有名な榛名神社が起点だ。相馬山をパスして、ヤセオネ峠からバスで神社に戻るルート歩きも楽しいに違いない。

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今日は風も穏やかだったので、へっぴり腰の私には珍しく磨墨(するす)岩の上に登った。最初の写真がそこからの景色だ。本日一番の眺めで、思わずヤッホーと叫びそうになるのを慌てて飲み込んだ。

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相馬山から薄く靄のかかる関東平野を見下ろす。奥武蔵、秩父の山々のシルエットが綺麗だ。

ここでお昼を食べる予定だが、途中で食べた大福がきいている。行動食を少し摂り、下山を開始。

実は地味なルートとはいえ、車道歩きを含めればなかなか長い行程なのだ。のどかなのをいいことに、ついついゆっくり歩いてしまった。ここから、少しペースアップ。

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ヤセオネ峠から車道に出る。車通りの少ないオートキャンプ場方面へ曲がり、榛名富士を見上げながら歩く。

湖畔に出ると午後の日差しが水面をキラキラと輝かせている。後ろから来た二人組の山ガールが楽しそうにおしゃべりをしながら私を追い越していった。

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駐車場に戻ると、急にお腹が空いてきた。冬場によく行くうどん屋の「おっきりこみ」を久しぶりに食べたくなる。こんな時間でも大丈夫かな…と心配しつつ、あの仁王立ちした磨墨岩のてっぺんをニヤリと見上げ、車を走らせた。

<今日のルート>

湖畔の宿記念公園駐車場8:30/8:45~天神峠8:58~氷室山9:16~天目山9:46~七曲峠10:10~松之沢峠10:58~磨墨岩11:32~相馬山12:35/12:45~ヤセオネ峠13:27~車道歩き~榛名湖温泉ゆうすげ元湯14:05~湖畔歩き~駐車場14:42

八ヶ岳 紅葉映す白駒池から高見石を歩く

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「本当の空」を見に行く予定が、台風で中止となった。

ならばと、ずっと憧れていた八ヶ岳に行き先を決める。

しかし、写真に夢中になって先に進めない自分が容易に想像できた。

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片道3時間…欲が出る。せっかく行くなら…そう思ってなかなか行けなかった。

視点を変えればいい。

4時間の山歩きのために往復6時間…そんな時間の使い方ができるなんて、なんて贅沢!

紅葉を映す白駒池と苔の森を中心に散策することにした。 

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白駒池の紅葉は、まさに見頃を迎えていた。

三脚を担いだカメラマンが、「我こそは」と絶景ポイントを探して いる。 

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白駒池をぐるりと一周する。

少し進んでは立ち止まり、少し進んでは立ち止まり… 

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台風の影響で風を心配していたが、思った以上に穏やかだった。

池を俯瞰できる高見石へ進む。

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高見石を登れば、こんな青空は久しぶりではないかと感嘆の声が出る。

その様子を見ていた青年が「ほんと、気持ちいいですよね」と応えてくれた。

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八ヶ岳は苔も有名だ。場所それぞれに表情も違って見える。

私は高見石から丸山に向かう静かな森が気に入った。

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 麦草峠に向かう道は、とても静かだった。同じ単独行の女性に何人か会う。他の山より確率が高いかもしれない。

少し言葉を交わし、「頑張って」「気をつけてね」と別れ際に伝えると、「ありがとうございます」と笑顔と一緒に返してくれた。

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スノートレッキングの案内が所々に。そんなツアーに参加するのもいいなと思いつつ下山した。

<今日のルート>

前橋7:00~一般道~麦草峠駐車場10:00/10:10~白駒池入口11:00~池一周~高見石登山口11:45~高見石12:20/13:12~丸山13:33/13:40~駐車場14:33

谷川連峰 錦秋の平標山を歩く

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天候不良と体調不良で、しばらく山に行けなかった。

久しぶりに青空が広がると天気予報士のはずんだ声が聞こえてくる。

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澄んだ秋空が広がる平標山登山口の駐車場に下りると、冷たい空気が体を包んだ。

長袖Tシャツだけでは少し肌寒いが、歩き出せば丁度良くなるだろう。

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あらためて思う。私は、この季節が好きだ。

始まりの春の季節より、花が咲き誇る夏の季節より、ゆったりと冬に向かい始めるこの秋という季節が好きだ。  

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咲き遅れたのか可愛い夏の花のアカモノが、まだ少し咲いていた。 

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松手山から望む平標山の広くなだらかな稜線に圧倒される…笹と紅葉の美しいグラデーション。

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稜線歩きを始めた頃から少しずつ強い風が吹き始め 、途中ウィンドブレーカーを羽織った。

雲が南から次々とやってきては、稜線を超えていく。

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膝下にハイマツやシャクナゲがあるだけで、風の中も歩きやすくなる。

「ほら、がんばって」と背中を押されているようだ。

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今年は 雨が多いので、紅葉する前に枯れた葉も多く見られた。

そんな中で綺麗に紅葉した葉を見つけると、つい見とれて立ち止まってしまう。

こんな調子だから私の山歩きは次々と後から来た人に追い越され、ゆったりのったり進んでいく。

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花の時期に登った苗場山が見えた。

今月は雨が多かったから山頂の湿原は池塘が増えただろうか…草紅葉が綺麗だろうか…思いを巡らせる。

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平標山山頂も風が強かったので、誰もが休憩もそこそこに仙ノ倉山へと向かっていく。

私もいつか行ってみたいと、その姿を見送った。 

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下山する「平標山の家」方面を覗けば、少し下にベンチが見えた。

今日はあそこで、のんびりしよう…

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思った通り、少し下れば風もおさまった。ベンチが設置されているだけあって、眺めも最高だ。

コーヒーを淹れ、持参した和菓子を頂く…いつもながら、至福のひととき。

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こんな私の山での過ごし方に、「本当に山が好きなんだねぇ」と何度か言われたことがある。

ピークが嫌いなわけでも、目指さないわけでもない。しかし、ピークにこだわりもない。

こうして山に身を居ていること、そのことだけで十分幸せだ。

だから、そんな言葉をかけられると「はい。そうなんです!」と満面の笑みで応えてしまう。

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自然美というものなのか…時々、絶妙な色や配置に唸ってしまうことがある。 

日本庭園や生け花などの文化は、こういう自然の美に古の人も影響を受けたのだろう。

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小屋から平元新道を下る。

下から背負子を背負った年配の男女が上がってきた。感謝を込めて「お世話様です」と声をかけた。 

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ほどなくして、岩魚沢林道に合流。

木漏れ日の静かな林道歩き。歩くたびに、落ち葉がかさっかさっと音をたてる。

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紅葉した葉を通して降りてくる光は、ほっこりとしていて心が穏やかになる。

見上げた隙間から覗く青空が、美しい。

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別荘地あたりから、歩道はより川の脇を進む。

水面に移る緑も、少し秋色だ。

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駐車場に戻ってくると、車が随分増えていた。

無人の料金所に駐車料金を納め、群馬へ向かって車を発進させた。

<今日のルート>

前橋4:10~一般道~平標山登山口駐車場5:33/5:48~鉄塔6:58~松手山7:45~平標山山頂9:06/9:25~ベンチ9:33/10:00~平標山ノ家10:30~駐車場12:45 

駐車料金は600円。無人の場合、おつりがでないので要注意。

草紅葉が彩る蝶ヶ岳 2日目

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夜明けを見ながらコーヒーを飲もうと起きだしてきたものの、外は小雨がぱらついていた。燕岳まで縦走する予定だという神戸から来た女性のグループが、出発の準備に追われている。

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彼女達が出立する頃には、雨も上がってきた。

私は自炊コーナーで早々と朝食をすませ、コーヒーを飲みながら外の様子をうかがっていた。空は、徐々に明るさを増している。

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私も下山の準備をして、ザックを小屋脇に置いた。

サブバックを持って、蝶槍へ。雲海から憧れの八ヶ岳、7月に登った北岳が顔をのぞかせている。

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静かな夜明けだ。華やかさこそないが、ほんのりと紅をさす雲は趣がある。

山々がゆったりと目を覚ましだす。

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今朝も蝶槍を独り占めだった。

岩に腰を下ろし、誰もいない大自然の中で呼吸もゆっくりになる。

イワヒバリの綺麗なさえずりを聞きながら、槍ヶ岳の刻々と変化する姿を静かに見つめた。

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蝶槍から続く登山道の先には常念岳…。

「来シーズン、きっと訪れます」

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30分程そうしていたが、誰一人として通り過ぎることもなかった。まだまだ槍ヶ岳を眺めていたかったが、そろそろ自分も下山を開始しなければと腰をあげる。

縦走も憧れるが、こうして山でゆったりと過ごす時間も捨てがたい。

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小屋にもどると、ほんのりとピンク色に穂高岳が染まっていた。

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昨日は、登り始めに雨が降っていたので写真を撮らずに上がってきた。登山道脇に花は少ないが、きれいな赤い実が秋の彩を添えている。

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これは、実なのか?花なのか?

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三股から蝶ヶ岳を登るなら、君にご挨拶をしないとね。

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沢の音を聞きながら森を歩くのも好きだ。

ひんやりとした空気が、肺の奥まで染み渡る。 

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ウラベニダイモンジソウかと思ったが、長い花びらが1枚しかなく「大」には見えない。違う花なのか?

最後まで、わからず…

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清楚なセンジュガンピ。

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舟形の苞から可愛らしい姿をのぞかせるツユクサの撮影が、今日の山旅の締めくくりだ。

諦めかけていた私の背中を押してくれた山友に、送り出してくれた家族に、そして山で出会った人達に…感謝で心をいっぱいにして帰路についた。

 

<今日のルート>

蝶ヶ岳ヒュッテ5:30~蝶槍6:20/6:50~蝶ヶ岳ヒュッテ7:30/8:05~まめうち平10:23~三股11:35~駐車場11:50~高速を使わず一般道で~前橋16:00頃

 

花の名前を勉強中です。間違いなどお気づきの際は、どうか教えてください。

よろしくお願いします。

草紅葉が彩る蝶ヶ岳 1日目

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今週は天気が悪いと高を括ってボルダリングをしているところに、山友から「木曜日、どうにか晴れそうなので越後駒ケ岳を狙ってます」とLINEがはいる。

もともと蝶ヶ岳常念岳の縦走を予定していた。諦めていた気持ちが頭をもたげる。

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天気予報を確認すると、水曜日は曇り、木曜日は晴れのち曇り。家の事、仕事の事、頭をフル回転。連休を返上すれば、1泊2日なら何とかなる。蝶ヶ岳だけでも…。家族が寝静まった後、荷造りをしているとカメラにレンズフードがしてあった。夫だ。感謝を込めて出掛けに小声で「いってきます」と言うと、同じく小声で「気をつけて」と返ってきた。

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意外にも、三股駐車場はガラガラだ。シルバーウィーク直前の平日。しかも、また台風が近づいているとなれば当然ともいえる。

霧雨の中、雨支度をすませ歩き出した。

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「まめうち平」まで来ると、時折青空がのぞくようになる。登山道では、誰にも会わない。いくら平日でも、こんな事もあるのかと少し驚きながら歩く。静かな山の道。

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蝶ヶ岳ヒュッテまで残り1km位のところから常念岳が姿を現し、寝不足で疲れ切った体に何よりのパワーをくれた。

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小屋の脇をぬけると、目の前に穂高連峰の威風堂々とした姿が目の前に広がった。そして、槍ヶ岳。あぁ、来てよかった…

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宿泊の手続きを済ませ、サブバックをもって散策に出掛ける。明朝来る予定の蝶槍まで、疲れを忘れてあっという間に来てしまった。しばし、蝶槍の上を独占して槍ヶ岳と対峙する。

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明日もまた来ようと、蝶槍を離れた。小屋へ戻る道から丸みを帯びた優しい蝶ヶ岳の姿が、私の心をほぐしてくれる。

小屋の傍では、イワツメクサがひっそりと咲いていた

<今日のルート>

前橋5:20~高崎IC~小諸IC~三股駐車場8:45~三股9:00~まめうち平10:25/10:40~昼食休憩15分~蝶ヶ岳13:35

鳥居峠から登る初秋の四阿山

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根子岳四阿山を縦走するルートが一般的によく知られているが、前橋を早朝に出発できないこともあり鳥居峠から四阿山を目指すことにした。

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前日までの大雨で渋川や沼田で土砂崩れなどがあり、ルートの状況が心配だったが、ぬかるんだ場所もほとんどなく快適な山歩きができた。

上州古道のこのルートは、ゆく先々に苔むした祠があり、古の風を感じる。見下ろす真田の里として有名な集落の風景も、少しタイムスリップしたような錯覚を覚えた。

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ミズナラの葉の上に赤い宝石…いやいや、ナラハヒラタマルタマフシなる虫こぶ。

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小永井分岐先のガレ場では、マツムシソウがあちらこちらに咲いている。少し時期を逸したか…既に次の季節への準備が始まっていた。

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森に差し込む光は、それだけで美しい。ゴゼンタチバナの赤い実が輝きを増す。

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快晴の空とまではいかなかったが、山頂からの眺めは清々しいものだった。

「誰か熱湯いりませんか?」という男性の呼びかけに「いただきまーす」と応える。初めて出会う人とのやりとりも、普段の自分からは想像ができない。

まるで申し合わせたかのように、ザックから取り出したカップヌードルは友人と同じ「シンガポール風ラクサ」

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行程も山頂も、本当にいい山だ。同じルートでも違うルートでも何度でも訪れたくなる。「また、来よう。」友人と約束をして、下山を開始した。

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目の前のコメツガにホシガラスが飛来する。標準装備している広角ズームでひとまずおさえ、望遠につけかえ構えた瞬間に飛び去ってしまった。鳥が上手く撮れるようになりたい…飛び去った青空を恨めしく見上げる。

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終わり迎えつつあるマツムシソウに代わって、リンドウの蕾が出番待ち。

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Kuboさんに教えて頂いたオオカメノキの名前…何とか山歩き中に思い出した!

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下山は古永井分岐から的岩方面へ。城壁を思わせる的岩は、自然の産物とは思い難い。友人と感嘆の声をあげる。このルート、最後の最後まで満足させてくれた。

<今日のルート>

鳥居峠林道終点ロータリー(簡易トイレあり)10:07~林童子の宮跡10:45~古永井分岐11:30~嬬恋清水分岐12:25~四阿山山頂12:57/13:50~古永井分岐14:45~的岩13:30~林道終点ロータリー15:38

往きは駒寄IC~上田菅平ICまで高速を利用。帰りは、嬬恋から渋川へ下道を利用。結果、どちらも2時間ほどの行程で変わりがない。