赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

浅間隠山 山岳連盟個人会員勉強会

 

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群馬県山岳連盟個人会員の交流登山に参加した。今日の勉強会のテーマはコンパスワーク。ポイント、ポイントで現在地から目的地へコンパスをあてて方向を確認。地形図で進む先の地形を読んでから歩くことは普段から好きでやっているが、コンパスは持ってはいてもなかなか使うことがない。こうした勉強会に参加して、使い方を再確認しておくことはいい機会だったなと思う。コンパースワーク以外でも、道の譲りかた、休憩のしかた、ストックの使いかた、水や行動食のもつべき量の目安…知っていることも、知らないことも、それ自体を知ることに意味があるような気がしている。

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天気はくもり。浅間隠山に登るのはこれで3回目だが、いまだに目の前ドーンの浅間山を見たことがない。今度は冬の季節にしてみようかと、1月に登った方から情報を得る。こうした交流ができることも、楽しめるようになってきた。

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さすがに勝手気ままに写真を撮り歩くわけにはいかないので、頂上での休憩時間に日曜日の人の多さにひるみながら15分程撮影。山頂ではレンゲツツジヤマツツジが霧の中で幻想的に咲いていた。蕾もまだ多く来週も楽しめるだろう。中腹では、サラサドウダンが満開だ。

 

上から、レンゲツツジ(蓮華躑躅)、アヤメ(綾女)、ウマノアシガタ(馬の脚形)

あ、信号機色になっちゃった(笑)

 

 

 

 

 <今日のルート>

二度上峠登山口~浅間隠山~二度上峠登山口

※勉強会のため、時間は省略

 

 

池の平湿原で花めぐりハイキング

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なかなか日程が合わなかった友人と久しぶりに山歩き。上信越高原国立公園にある池の平湿原に出掛けた。

入口に向かう途中でガイドの方に声をかけられ、今日のおすすめポイントを教えて頂いた。彼女は、こういうやり取りがとても上手だ。おかげで、当初予定していた東歩道にはあまり花が咲いていないことがわかり、池の平三方歩道からまずは三方ヶ峰を目指すことした。

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カラマツに少し大きめの鳥の姿…モズの雄だ。

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予定を立てた時は曇り予報だった天気も青空が広がり、爽やかな陽気!

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先日、袈裟丸山でも見られたショウジョウバカマ(猩々袴)。

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今日の主役は貴女で決まりというくらい満開だったイワウチワ(岩団扇) イワカガミ(岩鏡)。

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三方ヶ峰からの景色も素晴らしく、ここでランチタイム。

実は先日、おにぎりを握っておいて台所に忘れるという失敗をした。今日は、大丈夫。

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シロバナヘビイチゴ(白花蛇苺)。

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オオヤマフスマ(大山衾)かなぁ…

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それでは、見晴岳に向けて…

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見晴岳山頂にて入口でお会いしたガイドさんに再会。「そこに天然記念物のミヤマモンキチョウがいるよ。」と教えてくださった。白いのにモンキチョウ?と思い調べてみたところ、雌の地色は白色で裏側が薄黄色のため一見白い蝶に見えるのだという。

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残念ながら、八ヶ岳は雲の中。

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現地ではツガザクラ(栂桜)かと思ったが、どうやら葉が違う。アカモノとは花の付き方が違うし…コケモモ(苔桃)の花ではないかという結論に。

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コマクサ(駒草)が咲き始めていた。2か所ある群生地ともに、まだ蕾のものがほとんどだったが、高山植物の女王様はその花言葉のごとく岩場の中で誇り高く凛としていた。

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遠足の小学生たちに先をゆずり、お花畑になっているピグミーの森をゆっくり散策。

ハタザオ(旗竿)の仲間と思われるが、自信がない…

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シロバナエンレイソウ (白花延齢草)

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ヒメイチゲ (姫一華)

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ミツバオウレン(三葉黄蓮)

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マイヅルソウ(舞鶴草)がもうすぐ咲きそうだ。あの可愛らしい白い花が一面に咲くと、きっと見事にちがいない。 

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いたるところにイワウチワイワカガミ。

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ツバメオモト(燕万年青)

 

入口のところでヒカリゴケ(光苔)が見られる場所を聞いていたのに、どうやら 通り過ぎたと気がつく。友人と来た道を探索しながら戻ってみると、ピグミーの森という看板近くにある岩に、それらしきものを発見。ふたりで岩穴に首を突っ込みながら「光ってる…よね?」と互いに不安そうに相手の顔を見た。 

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彼女が写真を撮っている姿が「王様の耳はロバの耳」と囁く姿に見え、思わず笑ってしまった。ま、その後、自分も同じように見えたことだろう。

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ヒカリゴケにも満足して、遠くに去年一緒に登った四阿山を見ながら駐車場へ続く道を歩いた。 

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この先にある林の中は、鳥たちの鳴き声が賑やかだった。突然、私たちに向かって一羽が飛んできて目の前の枝にとまり驚かされた。

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そして、ふたりともヒソヒソ声で合図を送りながら、しばらく野鳥観察を楽しんだ。  

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人慣れしているのか、いつもより近くで観察できたが、撮れた写真はいずれも逆光のものばかり(汗)。うーん…今回もヒガラかな? 

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カラマツの松ぼっくりの赤ちゃん…可愛いね~と感動を共有する楽しさ。ふたりはふたりでいいな…彼女との山歩きはいつもそう思わせてくれる。

駐車場では、あのガイドさんが出迎えてくれ「いかがでした?」という言葉に「ヒカリゴケも見られて楽しめました。また、来ます。」と答えた。

車に荷物をおろした後、ベンチでコーヒーを淹れ、持参した草餅と桜餅。「ふたつも~」と言っていたが、「まったく問題なく食べちゃうね。」と、ケラケラと笑い合い食べる和菓子もまた、特別に美味しく感じられた。

 

 

 

<今日のルート>

前橋8:30~池の平駐車場10:30/10:42~池の平三方歩道~放開口~忠治の隠岩広場~三方ヶ峰11:50/12:20~見晴岳12:50/13:20~ピグミーの森~雲上の丘広場~雷の丘~駐車場14:50 

駐車料金:500円 

 

 

赤城 ツツジの見晴山を抜けて鈴ケ岳

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ぐんまの県の花でもあるレンゲツツジ

赤城で大群生がみられる白樺牧場わきの見晴山登山口が今日の山歩きのスタート。

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見晴山から第2スキー場をぬけ、まずは大沼へ。ここの区間高原地図にも国土地理院の地図にも記載はないが、実際にはルートも整備され標識もある。

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大沼では林間学校のカッターが2艇出ていた。子供たちの元気な掛け声が、ここまで聞こえてきて微笑ましい。

奥に見えるは、最高峰の黒檜山。

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もちろんリフトもない小さなスキー場の中に、可愛らしい草花が咲いていた。

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クサタチバナ(草橘)

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サクラソウ(桜草)

 

去年閉館したさいたま市立少年自然の家は東毛林間学校と看板が付け替えられていた。その前から関東ふれあいの道「カラマツと熊笹のみち」を入る。ここまで入ってくる県外ハイカーは少ないので、静かな山歩きを楽しめるコースだ。

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クワガタソウ(鍬形草)

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出張峠を超え、長い階段を下って林の中を歩いて行くと、沼尾川に出会う。

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人によっては苦手なルートかもしれない。ただ私はここの景色がとても好きで、毎年このルートをまた訪れようと思うのだ。

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川を渡って300mほど先の分岐を、鈴ヶ岳へ向かう。ここからは目印のリボンもあるが迷いやすいのでルートを慎重に確認しながら進む。冬ではあるが、遭難死亡事故もあった場所だ。このルートを逆に鈴ケ岳から下る場合は、さらにルートがわかりづらい。

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鈴ヶ岳のコル…大ダオから鈴ヶ岳山頂を目指す。実はあまり展望がよくない鈴ヶ岳山頂はパスしてしまうことが多い。今日は夏に向けて少し長い距離を歩くのにも慣れておかねばと、自分を鼓舞した。

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途中のこの景色が、おそらく一番いい眺め。

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アオダモ

山頂の木陰に腰を下ろし、お昼にした。食後に珈琲を淹れ、本日の和菓子…草大福。

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下山は大ダオから新坂平へ。鍬柄山から大沼や黒檜山、駒ケ岳を望む。

こちら側はレンゲツツジよりヤマツツジが多いようだ。蕾も多く、見頃はこれからかと思う。

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駒ケ岳登山口まで下山して、白樺牧場前の道を歩いて駐車場へ向かう。

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スミレ

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キンバイ

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白樺牧場のレンゲツツジは、まだまだこれからといった感じ。総合観光案内所で、定番のソフトクリームをいただいた。牧場のソフトクリームって、特別だ。

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案内所前の植栽でサラサドウダンが満開。次の主役は、君かな?

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ズミと思われる花。青々とした緑に満開に咲く白い花が爽やかだった。  

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鈴ヶ岳から下山する途中で出会った母と同じ年頃の女性3人と観光案内所で再会し、駅まで送って行くことになった。見晴山のツツジの見事さに歓喜の声をあげる彼女たち。日本100名山は登り終え、今でも月に3回ほど山歩きをしては時に海外のトレッキングツアーにも参加しているのだという。 30年後…自分も頑張ろう。

 

 <今日のルート>

見晴山登山口8:50~見晴山山頂8:58~東毛林間学校(旧さいたま市立少年自然の家)9:30~出張峠9:42~鈴ヶ岳分岐10:33~大ダオ11:23~鈴ヶ岳山頂11:50/12:16~大ダオ12:40~鍬柄山13:05~鈴ヶ岳登山口13:45~総合観光案内所~見晴山~見晴山登山口駐車場

 

麦秋のあと

 

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仕事から帰宅した夫がスマホの写真を見せてくれた。

同じカメラ屋に出入りしていた写真仲間だったわたしたち。

撮影は別行動が多いけれど、こうして時々同じものが気になっていたりする。

 

 

夫の許可をもらって、ブログにあげてみた。

麦秋とそのあと…夫婦共作(笑)

 

 

 

 

伊香保森林公園 つつじ広場から雄岳を歩く

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以前から気になっていた伊香保森林公園のツツジ。すでに5,6台の車が停めてある管理小屋の前は満開だ。トイレを借りて、再び車に乗り込む。今日のスタートはもう少し先にある上ノ山公園(見晴展望台)下の駐車場からの予定だ。

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車から降りると春蝉が賑やかに鳴いていた。この声を聴きながら歩いていると、不思議と私は静寂を感じる。

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駐車場あたりのツツジは既に散っていたが、登るにつれ少しずつ新緑の中にヤマツツジのオレンジ色が見え隠れし始めた。足元には、スミレ…晩春に咲くというニョイスミレ(如意菫・別名ツボスミレ)かな?

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つつじヶ丘のあずまや入口には、群生するキンポウゲ。

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ここでは好きな花のひとつ、サラサドウダンがもう咲き始めていた。

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尾根歩きのつつじが峰…始めて歩くコースだ。明るくて気持ちがいい。加えて、管理棟からもみじ広場や風穴利用貯蔵庫跡経由で雄岳に向かうルートより歩きやすいと思った。

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ここは、まさにツツジが満開!

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秋の紅葉には欠かせないナナカマド、白い花も素敵だ。

ナナカマドではなくミヤマザクラこんな梅のような花の形の桜もあるんだな…ちょっと感動。

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つつじが峰最上部にあるテラスのようなあずまやからの眺め。ブォポッ、ブォポッと初めて耳にする鳥の鳴き声の姿を探すも…確認できず残念。

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期待していたツツジのトンネルはなかったけれど、新緑が眩しく木漏れ日が美しい。

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可愛らしい真ん丸の葉が光を受けていた。ベニマンサク(マルバノキ)かな…樹木の図鑑も欲しくなる。  

丸い葉の持ち主は、ムシカリ(オオカメノキ)。花が咲いていないと、途端にわからない(汗)

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江戸時代には、既に湯治場として栄えていた伊香保温泉。その歴史と関係があるのか森林公園内の階段も、まるで古道のような趣がある。 

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ハウチワカエデの葉が緑の絨毯のように一面に落ちていて、苔との競演。 花のないグリーンガーデンもまたいいものだと思う。

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雄岳山頂からの眺め。思えば、晴れた日に登ったのは初めてだ。姿麗し榛名富士。

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この景色を眺めながらお昼にしようとおにぎりを取り出したところ、綺麗な鳥の鳴き声がすぐ後ろから響いてきた。何気なく振り向いてみると、ちょうど葉陰から小さな姿を確認することができた。

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ん…コガラ?背中にフワフワした羽根があるから幼鳥だったのかな?

ヒガラ。言われてから違いに気づく…気づいてから見ると何でわからなかったのかと思うほど違う(笑)         

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マイヅルソウ。 

撮影できなかったが、この後、岩場を下山していてリスを目撃した。以前もここで同じ縞模様を見たことがある。他の方の目撃した情報からチョウセンシマリスだった可能性が高い。   

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ツクバネウツギ。

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キイチゴ…?

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ユキザサ。

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歩き始める前に、遠足に来たであろう小学生が列をなして歩いて行くのを見かけたので、今日は賑やかな山行になりそうだと覚悟していたが、その後会うこともなく静かな山歩きを満喫できた。次は紅葉の季節にでも来てみたい。 

 

<今日のルート>

上ノ山公園(見晴展望台)下駐車場9:10~つつじ広場~つつじヶ丘あずまや9:35~つつじが峰あずまや10:30~七合目避難小屋11:00~雄岳11:20/11:45~七合目避難小屋12:00~リス目撃~往路を戻る~つつじが峰あずまや12:46~つつじヶ丘あずまや13:15~駐車場13:38 

 

 <追記>

この度、hanarianさんが私の間違いを指摘してくださり、とても勉強になりました。ありがとうございます。とてもそそっかしく、これからも間違いがあると思います。気がついた方は、どうか御指摘ください。よろしくお願いいたします。    J.Kazy