赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

赤城 霧氷の黒檜・駒ケ岳

2019/12/15

 

 

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山に行ける日に備えて西上州の山をいくつか計画していたが

いざ行けるとなったのに、いま一つ気分が乗らなかった。

明日、山に行くよと家族に伝えて

当日の朝になっても、なかなか腰が上がらない。

 

 

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何げなく赤城のライブカメラの映像を覗いてみると

雲はかかっているものの黒檜が霧氷で白くなっているのが確認できた。

昨シーズンはあまり綺麗な霧氷に出会えなかったことを思い出し

定番の黒檜から駒ケ岳のルートをのんびり歩くことにした。

 

 

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黒檜登山口を出発する時には、すでに10時半を過ぎていた。

いつもなら陽が上がり始めると同時に霧氷は融けて消えてしまう。

間に合うだろうか…

あんなにウダウダと出掛けるまでしていたというのに

身勝手な自分に苦笑いする。

 

 

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霧氷の窓から浅間山

 

 

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山頂は賑わっていた。

展望台まで進み、友人と話題に上がった小黒檜へのルートを下見した。

積雪が少なく、今ならもれなく藪漕ぎとなりそうだ。

そんな笹薮に溺れる自分を想像していると

近くで休憩していた男性に何をしているのかと話しかけられる。

わけを話すと、以前ここからワカンで上がって来た人がいたという。

やはりもう少し雪を待って下から上がってくる方がよさそうだ。

 

 

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下見を終え、昼食のラーメンを作った。

先日、浅間山で誕生日祝にもらったチェアに腰掛け

その快適さと友人達の優しさに心が温められる。

来てよかった。

朝の迷いが嘘のように気持ちが弾む。

 

 

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上空の風が強いのだろう。

朝かかっていた雲は流され、青空が広がっていく。

 

 

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さて、霧氷のトンネルを抜け

駒ケ岳をめざそう。

 

 

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今日の御礼を伝えて振り返れば

 

 

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霧氷の先に 

 

 

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富士山!

 

 

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意外にも駒ケ岳に足を向ける人は少ない。

 

 

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もったいないよ…

こんな景色を見逃すなんて!

 

 

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昨シーズンは見られなかった赤城ブルーと霧氷のコラボ ♪

今日は大当たり(´▽`*)

 

 

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鞍部から黒檜を振り返る。

 

 

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そして、これから向かう駒ケ岳。

 

 

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また振り返って黒檜…進まない(笑)

 

 

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午後2時近くになると、すでに光は夕刻の色だ。

キラキラと光り輝く霧氷の森を後ろ髪を引かれつつ下山した。 

 

 

 

 

 

 <今日のルート>

 

 

 

 

 

 

初冬の浅間山

2019/12/5

 

 

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友人たちと初冬の浅間山へ。

 

 

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積雪はほとんどないが

大きく育った霜柱や見上げた峰の美しい樹氷が厳しい冬の訪れを感じさせる。

 

 

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入山が許されている最終ポイントの前掛山へ。

名物の爆風は想像していたよりもやや穏やかだったが

予定の行程より遅れ始めていた。

彼女たちだけでも前掛山へと、先に進むように勧めた。

自分も避難シェルターまでは頑張ろうと少しづつ小さくなる姿を追う。

 

 

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シェルターでは友人たちが笑顔で待っていてくれた。

前掛山はガスで姿を現さず、今日のピークはここまで。

引き返す私たちの前にほんの一瞬前掛山へと延びる道が姿を現した。

 

 

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火山館の方のご厚意で

ギターの調べが流れる薪ストーブの温もりの中で

クリスマス会と私の誕生日を友人たちが祝ってくれた。

 

森に差し込む夕刻の光。

登山口へと急ぎ足で進む私たちの前に1頭のニホンカモシカ

すぐに逃げ出すわけでもなく

その若いニホンカモシカはジッとこちらを見ていた。

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スピンオフ 次男カメラに目覚める

2019/11/10

 

 

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週末に夫がいつものごとく富士山を撮影しに行くと言うと

めずらしく次男が僕も行こうかなと言い出した。

 

 

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その数日前に写真に興味がないわけじゃないとかなんとか言っていたな…

 

 

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夫は長男が行きたいと言えば自分で行けと言って出かけるつもりだったが

次男が行きたいんじゃ仕方ないなぁと夕景の撮影を諦めて

スケートの練習から帰ってくるのを待っていた。

でも、その表情は何となく嬉しそうで

初めて撮影に出かける次男のためにあれやこれやゴソゴソ。

 

 

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まぁ、両親そろって写真が趣味なものだから

夫は35年、私は25年ほど(笑)

やりたいと言えば一通りフィルムもデジタルも揃っているわけで

家を建てる時も暗室はどこにしますかねって当然のごとく(^^ゞ

今まで興味を持たない方が不自然なぐらい。

そんな次男が撮ってきた写真を見て思うことは

顔も似てるけど、夫の写真に似てるなぁと(´艸`*)

 

次男は山歩きも好きで

自然に対する思いがまっすぐというか

写真もすごくまっすぐで

高ボッチ行けばこれというくらいお決まりの構図ではあるけれど

どの写真も何に感動して何が撮りたかったよくわかるものばかりだった。

 

特に最後の一筋の朝日が差す写真はやられた。

親バカ丸出しですが…いいじゃん!

 

K家フォトコンに次男が参戦する日も近い…かも。

 

 

 

真田氏ゆかりの山城 岩櫃山を歩く

2019/11/10

 

 

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大河ドラマで一躍有名になった真田氏の拠点として位置づけられる城があった岩櫃山

岩と紅葉が織りなす景色のなか歩いた。

 

 

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城マニアではないが、山城のあった場所を歩くのは好きだ。

普段の山歩きとは違った雰囲気もある。

 

 

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この道を古の人も歩いていたのだろうかとか

この見晴台から敵の動きを見張っていたのだろうかとか

 

 

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想像するだけでワクワクする。

 

 

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大木を見ては、城の盛衰をずっと見守ってきたのだろうなぁと感じ

平家物語の冒頭「諸行無常の響きあり」のくだりが蘇る。

 

 

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頭の中では滝廉太郎の「荒城の月」

これは時々、無意識に口ずさんでしまうので気をつけなければ…

 

 

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今日はあの山頂に登るのはやめて

少し離れたもう一つのピークを自分の登頂ポイントにした。

 

ロープワークの現地訓練をしている大きなグループがあり

見知った顔が何名かみえたので

自分も所属している山岳連盟の個人会員の人たちではないかと思う。

そういえば、今月頭に届いた案内に書いてあったかな…

ここ最近、幽霊会員となりつつある(^^ゞ

 

実際、自分の中でも考えが変わってきていて

いろいろな知識を持つことはもちろん大切なことだけれど

最近は自分の山歩きのスタイルを考え、取捨選択しようと思い始めた。

にわか仕込みの知識はかえって危険だと感じるからだ。

これは自分の身の丈には合わないからやめようと決断するには

中途半端な知識は持たない方が潔くできる。

 

 

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自分の登頂ポイントと決めた場所も、眺めはとてもよかった。

2日程前に仙ノ倉山に初冠雪とニュースで見たので、

雲で頭を隠した上越の峰々は今日も雪かもしれないと思った。

先週、大源太山を歩いた時はもう少し後かと思った冬の訪れも

もうそこまで来ている。

 

 

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家で淹れてきた珈琲を飲みながら

山頂で飲むホットコーヒーが美味しい季節になったなぁとしみじみ。

 

 

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往路は尾根コースを歩いたので、復路は沢コースにした。

こちらのコースは展望がきかないせいか人がいない。

 

 

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静かな谷に午後の光が差し込む。

そうすると、再び頭の中がタイムスリップし古の様子を夢想する。

もう少し時間ができたら、群馬の戦国時代を調べてみたいと思った。

 

 

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駐車場に戻る前に本日の御礼のため岩櫃神社を参った。

山の斜面に開拓された田畑と岩櫃山を双方眺めた。

畑の傍には今も丁寧に祀られた古い祠があり

山と人々の営みに温もりのある絆が見えた気がした。

 

 

 

<今日のルート> 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

谷川連峰 紅葉の大源太山

2019/11/2

 

 

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この夏、谷川馬蹄形を歩いた時に見た新潟との県境にまたがる大源太山。

上越マッターホルンの異名を持つその姿が忘れられず

秋色のトンネルを抜けてその鋭峰を目指した。

 

 

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沢を渡渉し、急登を登り上げ

痩せ尾根と岩場を慎重に歩き辿り着いた大源太山の山頂からは

ヘロヘロになりながら歩いた馬蹄形の白毛門から朝日岳

七ツ小屋、武能、茂倉、一ノ倉、谷川岳への稜線が見渡せ

その時の高揚感や感動がよみがえってきた。

 

 

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馬蹄形の反対側に上越の山々が日本海へと幾重にも折り重なる姿を眺め

作ってきたお弁当を広げる。

とても贅沢なランチタイムだ。

 

 

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私の後に上がって来た若い男性のグループのひとりから

幸せだなぁ~と心の底から素直な言葉がこぼれる。

それを聞いた私も幸せな気持ちに満たされ、ますます笑顔になった。

 

 

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大源太山から七ツ小屋山、シシゴヤノ頭を周回するコースもあるが

今日は早くスタートできなかったので、大源太山からピストンで戻る計画だ。

 

 

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しかしながら、その計画は結果的に写真を撮る私にとっては正解だった。

往路で光が差せばと思っていた場所が復路で予想通りの様子になっていて

思わず顔がニヤニヤしてしまう。

 

 

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山用のカメラをCanonEOSM2からM3に変えてから

煽りの構図も寝っこがらないで済むようになった(笑)

液晶画面パカパカ様々。

 

 

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渡渉ポイントから。

 

 

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午後の光を浴びた秋の森は

不思議な静けさと興奮をもたらした。

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

jkazy.hateblo.jp