赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

赤城 霧氷の黒檜山 単独行 

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夕食を終えウイスキーのお湯割りを楽しんでいると、スマホで天気予報を見ていた夫が唐突に「明日は霧氷が見られるよ」と言った。言葉の真意がつかめないまま「そうなんだよね」と応える。

「ああ、群馬は雪も大丈夫だね」とさらに続けてくる。行きたい気持ちはあるものの、なかなか言葉にできないでいた。

隣で会話を聞いていた長男が「行ってくれば?」参入してくる。「行きたいけど…いいのかな」そう聞いた私に夫は「風も強くないしね」とあくまでも天気の話題として応える。

翌朝、「確実に見たいなら黒檜の北面だね」と言った夫の言葉を信じて、足を留めずに山頂を目指した。

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最後の坂を登りきり見上げた景色は、まさに息をのむものだった。

まだ、誰もいない。東の山端から太陽が顔を出し、霧氷をキラキラと輝かせ始める。

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カメラのシャッターを切りながら涙がこぼれてくる。この絶景は家族からのエールなのだ。父が亡くなって精神的につらかった時も支えてくれたのは家族だった。

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1時間ほど山頂を独り占めし、ミルクティーを飲んでいると景色に心を奪われた御婦人が上がってきた。後30分もすれば霧氷は溶けてしまうだろう。帰り支度を済ませ、すっきりとした気分で帰路に立つ。

今日は、これから仕事だ…いざ、出勤!

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<今日のルート>

黒檜登山口7:00~黒檜山頂8:21/9:24~黒檜登山口10:37