赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

鳥居峠から登る初秋の四阿山

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根子岳四阿山を縦走するルートが一般的によく知られているが、前橋を早朝に出発できないこともあり鳥居峠から四阿山を目指すことにした。

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前日までの大雨で渋川や沼田で土砂崩れなどがあり、ルートの状況が心配だったが、ぬかるんだ場所もほとんどなく快適な山歩きができた。

上州古道のこのルートは、ゆく先々に苔むした祠があり、古の風を感じる。見下ろす真田の里として有名な集落の風景も、少しタイムスリップしたような錯覚を覚えた。

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ミズナラの葉の上に赤い宝石…いやいや、ナラハヒラタマルタマフシなる虫こぶ。

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小永井分岐先のガレ場では、マツムシソウがあちらこちらに咲いている。少し時期を逸したか…既に次の季節への準備が始まっていた。

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森に差し込む光は、それだけで美しい。ゴゼンタチバナの赤い実が輝きを増す。

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快晴の空とまではいかなかったが、山頂からの眺めは清々しいものだった。

「誰か熱湯いりませんか?」という男性の呼びかけに「いただきまーす」と応える。初めて出会う人とのやりとりも、普段の自分からは想像ができない。

まるで申し合わせたかのように、ザックから取り出したカップヌードルは友人と同じ「シンガポール風ラクサ」

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行程も山頂も、本当にいい山だ。同じルートでも違うルートでも何度でも訪れたくなる。「また、来よう。」友人と約束をして、下山を開始した。

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目の前のコメツガにホシガラスが飛来する。標準装備している広角ズームでひとまずおさえ、望遠につけかえ構えた瞬間に飛び去ってしまった。鳥が上手く撮れるようになりたい…飛び去った青空を恨めしく見上げる。

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終わり迎えつつあるマツムシソウに代わって、リンドウの蕾が出番待ち。

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Kuboさんに教えて頂いたオオカメノキの名前…何とか山歩き中に思い出した!

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下山は古永井分岐から的岩方面へ。城壁を思わせる的岩は、自然の産物とは思い難い。友人と感嘆の声をあげる。このルート、最後の最後まで満足させてくれた。

<今日のルート>

鳥居峠林道終点ロータリー(簡易トイレあり)10:07~林童子の宮跡10:45~古永井分岐11:30~嬬恋清水分岐12:25~四阿山山頂12:57/13:50~古永井分岐14:45~的岩13:30~林道終点ロータリー15:38

往きは駒寄IC~上田菅平ICまで高速を利用。帰りは、嬬恋から渋川へ下道を利用。結果、どちらも2時間ほどの行程で変わりがない。