赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

晩秋の八ヶ岳で池巡り 麦草峠~雨池~双子池

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Hatenaの山グループのオフ会に参加するため、麦草峠へ向かう。

西上州の山々に囲まれて走る信州街道、国道254号線から紅葉が始まった荒船山を見上げ、11月上旬に友人でも誘って登りに来ようか考える。

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数日前まで雨マークもあったが、麦草峠は青空が広がっていた。ヒュッテで受付を済ませ、朝のひんやりとした空気の中を歩き出す。

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森に差し込む光が、濡れた苔を輝かせる。

雨池に到着しても他に人の姿もなく、茶臼山や縞枯山を眺めながら遅めの朝食をとった。

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双子池に向かう頃から雲が広がり始めた。

沢の音を聞きながら、落ち葉を踏みしめ森と林道の登り下りを繰り返し歩く。

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双子池は霧の中だった。

テン泊をしたのか大きなザックを傍らに準備する若者たちがいる。とても爽やかに挨拶をしてくれ、こちらも少しはにかみながら笑顔で挨拶を返した。

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風も出てきた。フリースの上に合羽の上着を羽織る。ジェットボイルで湯を沸かし、カップ麺で昼食。つゆの温かさと塩分が体に染み渡る。

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山歩きをしていると、太陽の光の温かさをあらためて感じる。この時期はなおのことだ。

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日が山陰に隠れる前にと、いつもより少し歩きを速め、来た道を引き返した。

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行程がピストンでも、往きには気がつかなかった景色を復路で見つけることがある。

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今日も坂の下にひと際鮮やかに紅葉した唐松を見つけ、嬉しくなった。

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木々の上を風が吹き抜けていく音がする。しかし、森の中は穏やかで包まれているような安心感…

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雨池までもどると小さな子供の声と談笑する声が聞こえてきた。池のほとりですれ違うと、6~7人程のグループの中に父親に背負われたかわいい男の子がいた。

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次男を背負って歩いた山歩きを懐かしく思い出していると、小さな黄色い手袋が落ちている。きっと、あの男の子の物だ。麦草で会えるかもしれないと拾い上げた。

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しばらく登っていくと、少し先を見覚えのある後姿。「すみません」と声をかけると、母親らしき女性が私の差し出した手袋を見て笑顔になった。

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おかげで、私の緊張もほぐれた。

初めて会うブログの方々…イメージどおりだったり、違ったり。でも、同じ山を愛している人たち…楽しい話は尽きず、とてもよい時間を過ごせた。

出会った方々に…感謝、感謝。

<今日のルート>

麦草峠9:00~雨池10:00/10:25~双子池11:50/12:40~雨池13:52/14:30~麦草峠15:15

山と高原地図」では雨池のほとりの一部が破線になっているが、雨などで増水すると道が水没してしまうらしい。双子池から来て反時計回りでまわると麦草峠の案内がある。それは、10分ほど登ると林道に出る。その案内を曲がらずに進めば、木道にぶつかり右に進めば先の林道と合流する。