赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

赤城 大沼でテン泊

 

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群馬の伊勢崎に老舗の山ショップがある。知る人ぞ知る「山とスキーの店石井」。

辛口のアドバイスに敬遠する人もいるが、それは山を熟知しているからのことと私は思っている。

ソロ用のテントの購入も、この店で決めた。家族で山に登っていた時と同じエスパース。

その時、店員さんから練習に勧められたのが赤城の大沼だった。

実はここ、無料だ。常駐の管理人もいない。だからなのか、ゴミが溢れかえることもなく利用者のマナーによって成り立っている。

 

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夫からレクチャーを受けながら、テント設営。

夕飯に家族でバーベキューをした。

「ま、後はこれを背負って歩けるかだね」そう言って、夫は息子達と帰っていった。

ひとりテントに潜りこむ。

その畳一枚ほどのスペースが、私には居心地がよかった。

 

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朝、鳥たちの囀りに目を覚ました。

湯を沸かしアルファー米を用意して、珈琲を淹れる。

明けゆく空に残月。

湖面に魚が描く孤が、まるで蓮の葉のようにあちこちで開いては消えてゆく。

 

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アルファー米は、少し苦手だった。山での食事にあまりこだわりはないが、少し考えようと思った。

テントを撤収して、ザックのパッキングを重心に意識をおいて、いつも以上に考える。

予備の水も1リットル用意した。

 

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歩きなれた黒檜登山口からスタート。

ザックの重さはさほど気にならなかったが、足元はいつもより慎重に運んだ。

猫岩から見えた新芽の美しいこと…同じ場所から幾度となく見ているはずなのに、それは一度として同じ景色にあらず、私を喜ばせてくれる。

 

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黒檜山頂先の展望台からは、雄々しい上州武尊の先に先日登った至仏山が顔をのぞかせていた。

ザックをおろし、インスタントコーヒーと共に一口塩羊羹。

最近お気に入りの行動食。

 

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黒檜から駒ケ岳へと移動していると、あちらこちらの斜面にアカヤシオ

篭山のアカヤシオ…間に合うかな?

というわけで駒ケ岳登山口へは下りず、サブルートで覚満淵へ。

 

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山桜。この楚々とした雰囲気が好き。

 

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暑くもなく寒くもなく、時折心地よい風が吹きぬけていく。

 

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篭山のアカヤシオは最後のひと咲き。

 

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下山後、覚満淵をぬけて駐車場へ。

 

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思っていたよりザックの重さは気にならなかった。

今日の体験が、この夏の計画を大幅に変更しそうだ。

 

 

 

 

<今日のルート>

大沼キャンプ場7:00~黒檜登山口7:15~黒檜山頂8:45~展望台~黒檜山頂9:30~駒ケ岳10:17~鳥居峠11:25~覚満淵~黒檜登山口駐車場12:05

 

ザック+カメラ 13.6kg