赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

庭   ’19.5.8/5.9

 

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私が庭の手入れをしていると

横浜から遊びに来ている母も庭に出てきた。

足が悪いので手伝わなくてもいいよと声をかけたが

昔から花を育てるのが好きな人だったので

折り畳みの椅子を用意して一緒に手入れをすることにした。

 

 

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意外と庭が綺麗だったわねと、母に冗談交じりに言われ

花を育てるのも、庭を造るのも上手な人だから嬉しかった。

 

このシャクナゲ(石楠花)は、父と母が出先で購入したもので

引越の際にうちにお嫁に来たものだ。

父の十三回忌も数年前に終えたが、

こうして石楠花の花が咲くたびに故人を思い出す。

 

 

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アプローチのアジュガを植えている辺りが特にいいわと言いながら

母がささっと手を入れると、雑草園が野草園になり

草花が生き生きとしてくるから不思議だ。

 

 

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きっと、ほんのちょっとしたことなのだ。

手を入れすぎず、入れなさすぎず…

そのほんのちょっとしたことにセンスがいるらしい。

 

 

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敷石に迫り出してきている元気のいいビヨウヤナギ(未央柳)。

まだ咲かないの?とアゲハ蝶が催促するかのように飛び回っていた。

 

母はこの花が咲いたら写真を送ってねと帰り際にも念を押していき

遊びに来ている間に、咲いた様子をよほど見たかったのかもしれない。

 

 

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シラユキゲシ(白雪芥子)  別名 スノーポピー。

この花は特に好きな花で、エゴノキの下一面に群生するのを期待しているのだが

スミレやクリスマスローズの間から気ままに出てくるのだ。

そんな気ままな様子が、山野草の可愛らしいところでもあり

庭の手入れをしながら、ついつい話しかけてしまう。

 

 

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たわわに蕾をつけたエゴノキ

サクランボのような長い花枝から下向きに咲き、その様子を見上げた景色は爽やかだ。

真夏には我家のダイニングに差し込む西日を和らげてくれる。

 

 

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スミレは、一度も植えた覚えがない。

しかし、数種類のスミレが毎年少しずつ繁殖しているようだ。

彼らにどうやら庭の環境を気に入っていただけたようなので

パンジービオラは植えないようにしている。

 

 

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コンボルブルス・クネオルム「スノー・エンジェル」。

私はリーフガーデンの中に、ちらほらと花が咲く庭が好きだ。

華やかさはないが、野趣味があり自然を感じられるからだ。

 

 

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ネモフィラが終盤だ。

切り戻しても暑さには弱く、ダメらしい。

何か夏の花に植え替えたいと思いつつ

まだ、引き抜いてしまうにはかわいそうで、ためらってしまう。

 

 

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そして、スズラン。

子供の頃に、母が結婚式で友人からスズランのブーケをプレゼントされたと聞き

その頃から私にとってスズランは、憧れの存在だ。

去年はたくさん咲いてくれたのだが、今年はどうもお休みの年。

 

 

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そのスズランの奥に

23年一緒に暮らした愛猫「しずく」が眠っている。