赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

ワタスゲの綿毛の絨毯広がる芳ヶ平

2020/6/28

 

地元紙にワタスゲが咲く芳ヶ平の記事。

そういえば、以前から歩いてみたい場所のひとつだったと思い出す。

術後初のリハビリハイクにはピッタリな感じじゃないか♪

チャツボミゴケ公園側から入るか草津側から入るか悩んだが

夫にチャツボミゴケは晴れた日の方が綺麗だとアドバイスされ

今回は草津側から入ることにした。

 

 

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目が覚めると、前橋はざんざんと雨が降っている。

ダメかな…天気予報では小雨のち曇り。

ダメだったら草津までドライブしたと思ってと開き直り出掛けた。

渋川を抜けるあたりから雨脚が弱くなる。

向かう西の空はいくらか明るい…

それは自分の願望かもしれないなと肩をすくめた。

 

草津の天狗山駐車場に着いても、まだ雨はしとしとと降っていたが

歩けないほどではない。

天気予報を信じ、合羽に身を包んで歩き出す。

 

 

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こんな雨の日に歩くもの好きは自分くらいかと思っていたが

驚いたことに、2組のパーティとスライドした。 

心なしか皆笑顔がない。

ワタスゲは終わってしまったのか

それとも霧で見えなかったのだろうか

聞いてみたい気もしたが

よい返事でなければ足取りが重くなってしまいそうで止めておいた。

 

歩き始めて2時間。

雨は予報どおりあがった。

 

緩やかな傾斜の散策路をゆっくり、ゆっくり登り上げると

ワタスゲの揺れる芳ヶ平へ。

先週末の先人の山行記録を見て綿毛が終わっていないか心配だったけれど

どうやら間に合ったようだ。

 

 

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湿原の先に荒々しい活火山らしい姿の草津白根。

尾瀬とはまた違った趣だ。

 

 

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湿原を周遊する木道を歩いていると 

期待していなかった青空が広がる。

雨上がりの湿原は天からの恵みをしっかり受け瑞々しく輝いている。

 

 

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湿原を独り占めしながら、お弁当を広げることにした。

コロナの影響であろう。ヒュッテも閉じられていた。

自分以外に人の気配もない。

ただ、鳥のさえずりと風の音だけ。

 

 

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食事の後の珈琲…とはいっても

コンビニの珈琲を水筒に入れてきたものだけれど

何よりもこの景色が最高に全てのものを美味しくしてくれる。

そしてしみじみと、あの雨の中歩き出してよかったと

達成感と満足感で胸がいっぱいになった。

 

 

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さて。

そろそろ、その先へ…

 

 

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たゆたゆ…

 

 

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そこに待っていたのは…

 

 

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想像を超えたワタスゲの大群落!

 

 

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白いワタスゲの中に紛れて

遠慮がちに咲いているのはヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)かな。

 

 

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太陽の陽を浴びて

ワタスゲもぽわぽわとし始めた。

 

  

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もう1時間ほど、ここに留まればもっといい画作りができそうだけれど

天気予報では夕方より下り坂傾向。

 

 

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後ろ髪を引かれつつ下山開始。

往路を辿る。

登山道脇を満開のゴゼンタチバナが縁取っている。

 

 

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朝、雨の中うつむきぎみに歩いた道の脇に

ギンリョウソウ(銀竜草)がたくさん生えていた。

雨音に代わって、春蝉が賑やかに鳴きだしている。

 

今日もいい山歩きだった。

 

 

 

<今日のルート>