赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

北アルプス 大日三山縦走

2022/9/17~9/18

 

 

子供たちが幼かったころ、夏休みに立山でテント泊するのが家族の恒例行事になっていて

次男が小学校に上がった年は、みんなで雷鳥沢から奥大日岳まで歩いた。

その時、私は先に続く大日岳までの縦走路を眺めながら、いつか歩いてみたいな…と。

あれから13年。いざ、念願の縦走路へ!

 

 

 

 

今回の縦走は称名滝が出発点。

いつもバスの車窓から見下ろしていた滝を間近に見て、改めてその大きさに感動する。

 

 

 

 

台風の接近で計画が頓挫するのではないかと気をもんだけれど

まずまずのお天気じゃないか ♪

興奮していたのか、知らぬ間に牛ノ首を通り過ぎていて

気が付けば大日平に着いていた。

 

 

 

 

しかし、ここから大日小屋までがなかなか厳しい(+_+)

暑さと疲労がボディブローのようにじわじわと効いてきて

水場で休憩した後は、右太ももの奥がきゅぅっと。

もしや、これが足が攣る予兆?

以前にアヤちゃんから足が攣ったときに効くよと教えてもらって

お守りのように持っていた漢方。

怖いぐらい効くからって言ってたけど、本当だったよ。

Special Thanks アヤちゃん!

 

 

 

 

大日小屋に到着すると、目の前に劔がどーーーーん!

 

 

 

 

立山三山も見えてるじゃないか!

計画通り歩ければ御の字。

眺望なんて高望みはしてなかったけれど

やっぱり、やっぱり、テンション上がるなぁ⤴

 

 

 

 

宿泊の手続きをして、サクッと片道15分くらいで大日岳にもタッチして

まずはビール!

ぐびぐびっ ぷはーーーーーっ たまりません(^_^)v

 

大阪からというお姉さま方とおしゃべりしたり、写真を撮ったり

 

 

 

 

 

 

 

 

大日岳の先に沈みゆく夕日。

闇に支配される前の静かな紫色の空って本当に綺麗だ。

 

 

 

 

山と高原地図を広げて、小さく書かれた説明書きを読みながら

妄想登山を始めると時間が経つのも忘れてしまうほど大好きで

ランプの宿と称された大日小屋は長年憧れの宿だった。

 

 

 

 

ランプの灯があたたかい。

オーナーもスタッフの方々も登山客も

どこかここはゆったりとしていて、あたたかい。

静かに流れるBGMのギターの音色が心地いい。

 

私の妄想など遥かに上回る素敵な宿だ。

 

 

 

 

 

 

ゆっくりと夜が明ける。

名残り惜しいけれど、歩きだそう。

 

 

 

 

素敵な時間を

ありがとうございました!

 

 

 

 

小屋を出てすぐに中大日岳を経て

 

 

 

 

日本庭園のような七福園を抜け

 

 

 

 

 

 

13年ぶりの奥大日岳を踏んだ。

 

もう少しだよと子供たちに声をかけると、偽ピークだったりして

今でもその時のことが話題になるとお母さんに何度も騙されたと笑い話になるけれど

山頂で撮った記念写真はみんな満足げな顔で、その年の年賀状の写真になった。

 

 

 

 

その奥大日から雷鳥沢へのルートを歩きながら

小学1年生だった次男は、よくこの道を頑張って歩いたなぁと

今頃になって感心したりして。

もっと褒めてあげたらよかったかな?なんて(笑)

 

 

 

 

 

 

ほんのり秋色。

 

 

 

 

 

 

地獄谷の向こうに歩いてきた縦走路。

 

 

 

 

今日はとことんバスには乗らないで

車窓から一度歩いて見たいと思っていた弥陀ヶ原へ。

 

 

 

 

歩いたルートを見上げながら

長年の夢をあれもこれもと詰め込んだ山旅を振り返る。

味わいつくした。そんな気分だ。

 

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

赤城 小沼を犬たちとお散歩

2022/9/11

 

 

次男が帰ってきた。

ハナも調子がいいみたいだし、ちょこっと小沼に出掛けてみよう。

 

 

 

 

以前は写真に撮られるのを拒絶していた次男だけれど

すんなりOKしてくれて

 

親元を離れて随分大人になったなぁと感じる。

 

 

 

 

来月には20歳になるし

今度かえってきたら、一緒にお酒が飲めるね。

 

 

 

 

ハナは野の散歩がやっぱり大好き。

 

 

 

 

ハナのペースに合わせて

お休みしながら、ゆっくり、のんびり。

 

 

 

 

ユズも何か感じているみたいで、ハナをすごく気遣ってくれる。

 

 

 

 

でも、大好きな次男が帰ってきたのが嬉しくて嬉しくて

ついつい甘えん坊に…

 

 

 

 

もっといい子いい子してよぉ

 

 

 

 

おしりも撫ぜてぇ~

 

次男よ。そんなに愛されて幸せ者だね(笑)

 

 

 

赤城 雁草と曙草

2022/9/4

 

 

 

 

先日周回した赤城山

カリガネソウ(雁草)を改めて撮影したくて

鈴ヶ岳はまだ歩いたことがないと言っていたさと姉を誘って

こんどは半周ほど。

 

 

 

 

曇ったり、霧雨が降ったり…おかしな天気。

台風の影響なのだろう。湿度も高い。

鈴ヶ岳の深山の森は、先日とはまた違う表情。

 

 

 

 

ここ数年、鈴ヶ岳を訪れるたびに撮影していた株。

先日はうっかり挨拶を忘れてしまったので、改めて会いに行く。

 

初めて見た時は、その堂々とした姿に感動したものだ。

しばらくぶりに見たそれは、一回りも二回りも小さくなっていて…

 

 

 

 

裏に回ってみると

新たな命の宿になっていた。

 

 

 

 

カリガネソウ

よかった、咲き終わっていなかったよ。

何とか間に合って、撮影。

 

 

 

 

 

 

うーん…カメラを換えても、この花の撮影は難しい。

 

 

 

 

ヒメクロホウジャク。

落ち着きなく飛び回るので、なかなか撮らしてもらえず(._.)

 

 

 

 

大沼の畔を歩く頃には陽が射してきた。

こんなに気持ちのいい散策路があったなんて、今まで気がつかなかったなぁ。

 

犬たちを連れてきてあげたいけれど

実は、先月の中旬頃ハナが下血して、食欲もなく、フラフラで…

動物病院の先生からは腫瘍のある肝臓からの出血なら余命1週間ですと。

でも、今はなんとか下血は薬で治まり、食欲も元気も出てきたところだ。

ただ赤城山を散歩するのは、もう難しいかもしれない。

 

 

 

 

アケボノソウを求めて覚満淵へ。

なかなか見つけられずにいると、久しぶりにモズっち!

 

 

 

 

たまたまガイドさんとスライドし

アケボノソウの場所を教えてもらえた。ほんとラッキー。

 

 

 

 

名前は花冠の斑点を夜明けの星空に見立てたことに由来するそうだ。

素敵じゃないか!

名付け親は、きっとロマンチストに違いない。

 

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

 

赤城 3年越しの周回コース

2022/8/20

 

 

3年前、黒檜登山口で敗退した外輪山を繋ぐコース。

最近は体力が回復してロングコースも歩けるようになったし

今なら行けるかな…と、再挑戦!

 

 

 

 

そういえば、久しぶりの鈴ヶ岳。

中央カルデラより古い深山カルデラ

他の赤城の山々とは雰囲気が違う。

 

 

 

 

いつ来ても、ここの景色は本当に素晴らしい。

 

 

 

 

そして、カリガネソウ(雁草)。

久しぶりの出会いに大興奮してしまった。

 

 

 

 

あ、ここにも、あそこにも…と写真を撮って

ふと顔をあげると、そこはカリガネソウの大群落だった。

 

以前は大沼のほとりに一株だけで

翌年以降には見つけられず、また会えないかなぁと思っていたけれど

まさかこんな規模で会えるとは!

 

 

 

 

今日は周回することが目的だし、天気もあまりよくないからと

M3は自宅に置いてきてしまったことをしきりに後悔⤵

 

その上、先に進まなければ3年前と同じタイムアウト

いや。カメラがコンデジだけだったからあきらめもできたのかな。

おかげで無事、周回コンプリート。

カリガネソウは改めて撮り直しに行こう ♪

 

 

 

 

草間彌生の作品みたいなホトトギス

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

jkazy.hateblo.jp

 

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徳沢でテン泊からの蝶ヶ岳

2022/8/6~8/7

 

 

さと姉とテン泊しようと計画していた場所は

天気が悪かったり、コロナの影響で営業していなかったり。

えぇぇぇぇぇぇぃ!と、半ばやけくそ気味に上高地を探ってみる。

てんくら… A!

 

 

 

 

突然の超変化球にも見事に対応するさと姉。

実は、北アルプス初上陸なんだとか。

でもね。最近思うんだ。

名だたるアルプスもすごいけど、地元の地味VRの方が難易度高くないかって。

日本百名山歩いてますって自慢する人より

謙遜しながら地元の山を愛する貴女を私は尊敬している。

 

 

 

 

彼女の人間力に惹きつけられて、前夜祭に山口から来た青年のナンパ成功(笑)

聞けば槍から北穂を縦走して、涸沢岳へ向おうとしたところで

何か嫌な虫の知らせみたいなものがあって涸沢に降り

もう一度、奥穂に上がろうか迷って断念したと。

 

 

 

 

私も何度か虫の知らせというものを感じたことがある。

結論として、虫の知らせには従っておいて間違いない。

しかも、4人の子供のお父さんというじゃないか!

 

 

 

 

送り出した奥さんの気持ちを思う。

きっと心配も大きかったんじゃないかな。

それでも、貴方を送り出してくれた。

 

 

 

 

だから、君は必ず無事で家族のもとに帰る義務がある。

それ以上の使命は存在しないよ。

君の判断は正しかったし、後悔する必要もない。

また、挑戦すればいい。

楽しみを2回に分けただけのこと。

 

 

 

 

送り出してくれた家族のためにも

この山旅を後悔で終わらせないでほしい。

すごく楽しかった、ありがとう。送り出してくれて。

きっと、この言葉で十分だ。

 

 

 

 

そして、奥さんが何か自分のために時間をほしいと思った時は

気持ちよく送り出してあげて欲しい。

 

 

 

 

50歳をすぎて、人生のターニングポイントを回ったなと思う時がある。

夫と結婚してよかったと思っているし

子育てもいろいろあったけど、楽しかった記憶の方が勝っている。

 

 

 

 

子供が巣立ったいま、残りの人生を私は私を生きたい。

それは、きっと夫も同じだろう。

 

 

 

 

それぞれの道がときどき交差するように

その時間を楽しんで

じゃあ、またねって感じで。

 

 

 

 

理想形。

 

 

 

 

思えば、結婚当初「自立しなさい」と夫に言われた一言が人生の指針になっている。

行きたいところがあるなら、一緒じゃなきゃ行けないではなくて

連れて行ってくださいではなくて

どうやったら行けるだろうって考えることが習慣になった。

 

 

 

 

お盆休み期間は夫の番。

ライフワークの富士山か?それとも、最近夢中になっている星空の撮影かな?

お留守番はお任せあれ。

庭仕事でもしながら、犬たちと過ごしています。

 

 

<今日のルート>

 

 

百花繚乱の白山へ

2022/7/30

 

 

NHKの「にっぽん百名山」だったかな。

数年前にテレビで観てから、ずっと行きたいと思っていた白山。

今年は必ず歩こうと決めていた。

 

 

 

 

 

番組で紹介されたコースで計画を立てて

待ちに待った決行の前日。

前橋から登山口までのアクセスを確認…

え?これ、どうアプローチすればいいの?と唖然。

とんでもなく遠い(-_-;)

 

もう一度、地図を確認しアクセスのいい登山口からのルートで計画を立て直した。

それでも、登山口まで片道7時間。

八ヶ岳までの3時間がもはや近いとさえ思えてきた。

 

 

 

 

サンカヨウは結実。

 

初日は前橋から登山口までの移動だけにあてた。

おかげで、車中泊でも夜9時には爆睡。

 

 

 

 

3時すぎ、目が覚めた。

車の中から見上げた夜空は満天の星。

外に出て、ボンネットに身を預ける。

久しぶりに見るミルキーウェイ。星降る夜ってこういうのを言うんだろうな。

 

 

 

 

お初にお目にかかります。キヌガサソウ

室堂平に着く前から花トラップ満載…度々、足が止まる。

 

 

 

 

種類も規模も今まで歩いた山のどれよりもスケールが違う。

写真に収めきれない自分の不甲斐なさを呪おう。

 

 

 

 

 

 

思いがけないアサギマダラとの出会いは、今シーズン初。

1000km以上も海を越えて旅をする渡り蝶。

 

 

 

 



 

 

 

ハクサンの名前を冠する花は多い。

ハクサンフウロもそのひとつだ。

その数量の規模がまたハンパない…そうだね、君は紛れもなく白山フウロだよ。

そう言わしめるほどの圧倒的な威厳さえ感じる。

 

 

 

 

コバイケイソウだって、この山では自分の見せ方を知っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、クロユリ

会いたかった!

でも、撮るのは難しい…

 

 

 

 

はい!君も紛れもなく白山コザクラ。

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこか日光白根に似てるなって思ったけど、

スケールが違う!

 

 

 

 

ヨツバシオガマ

 

 



谷川とか、日光白根とかとも

八ヶ岳とか、北アルプスとかとも違う。

どれも皆、それぞれに個性があっていいのだけれど

ここは唯一無二。

神の宿る山。

 

 

 

 



花も虫も生きとし生けるもの生命力に溢れている。

極楽浄土。

 

 

 

<今日のルート>