しばらく忙しい日々を送り、なかなか山を訪れずにいた。やっと予定した登山日は翌日だったが、雨の予報に繰り上げた。しかし、登山口に到着すると霧雨が降っている。
霧の中の散策は、幻想的で趣がある。先をゆく友人の姿が冬枯れの景色に色を添えた。
雨露に濡れ苔むした岩の間を走る影。「リスだ」友人が教えてくれた先に冬支度でまん丸とした縞模様が見えた。
わしの巣風穴側から雌岳・雄岳を登り、オンマ谷の予定を変更してむし湯跡を抜けもみじ広場へと戻ってきた。森林公園とあって春夏秋冬、花や紅葉が楽しめそうだ。友人と下山後のコーヒーを楽しみながら、次はつつじの花の咲く頃にまた訪れようと約束をした。