赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

赤城 荒山高原登山口~鍋割山

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朝目覚めると、晴れわたる空に赤城山がくきっりと浮かんでいた。誘ってくれた友人と山頂からの眺めに期待を寄せながら、いざ鍋割山へ向かう。

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数日前の雪が時折風で林の中をキラキラと輝きながら降り落ちる…穏やかで、美しい。

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荒山高原をぬけ鍋割山へむかう道中は、上越の山々が真っ白に輝き連なる姿を楽しめる。今年は行ってみたいと思う苗場山もよく見えた。

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山頂からの眺めは期待どおりだった。風も穏やかで、ぽかぽかした日差しが心地よい。今日はここでゆっくりのんびり過ごしていこうと、昼食後には久しぶりにジェットボイルで湯を沸かしコーヒーをゆったりと楽しんだ。

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鍋割山で最大の難敵はこのぬかるみだ。正直、いつもこれを想像しては行き先の最終選考から外してしまう。しかし、今日は素敵な出会いがそんな難敵を退治してくれた。

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とても70代とは思えぬこの男性からいろいろな山の話を伺えたので、ぬかるみに足を取られながらもゆっくり進むその時間を楽しい時間にすることができた。ブログに写真を…とお願いすると、おちゃめにポーズ。幾人もの登山者が彼に「やぁ、どうも。」と挨拶をする。彼の垣根のない人柄が、こうして人の輪を作っていくのだろう。

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人付き合いは苦手だと思う私も、山に来ると心を開放できる気がする。「また、山でお会いしましょう。」いつ、どこでとも決まらない約束をする。決して社交辞令でもない不思議な約束。

f:id:JKazy:20160327063310j:plain 車道に出て私たちがネコヤナギの花芽を見ている横を、「じゃあ」と車に乗った彼が手を振ってさわやかに通り過ぎて行った。

<今日のルート>

荒山高原登山口9:07~荒山高原9:58~鍋割山頂10:55/12:30~姫百合駐車場13:55

林の中の登山道にはかなりの雪が残っている。今日も軽アイゼンを使用した。