去年、備前楯山を歩いた時に、足尾独特の雰囲気が気に入り、別の山も歩いてみたいと考えていた。
この中倉山は、度々山レポで見かけるものの、山と高原地図はおろか国土地理院の地図にさえ、登山道の記載がない。
銅親水公園の駐車場に車を停め、登山口へと向かう。まずは、1時間ほどの林道歩きだ。
久蔵川の透明度に驚いた。小魚が群れをなして泳いでいる。
歩行時間がはっきりしないので、まずは撮影も控えめに山頂を目指した。取り付き口には、ケルンが積まれていてわかりやすい。地図にはない登山道だが、道標はないものの、よく整備されている。
道は、なかなかの急坂だ。見上げた空には、気持ちよく弧を描くものがいる。
辿り着いた山頂には、別世界が広がっていた。
沢入山方面へ続く長い長い稜線。上越とも、西上州とも違う山容。荒々しく山肌を露出した峰が幾重にも連なっている。その先には、男体山が悠然と姿を現していた。
孤高のブナ
沢入山へ続く稜線は、孤高のブナの先にキレットがある。左に巻道があり辿ってみたが途中から不鮮明に。無理せず、沢入山へは行くのを中止した。
午後から曇る予報…雲が少しずつ増え始めた。風は穏やかだ。
昼食をとり、山肌を走る雲の影をぼんやり眺めて過ごす。
ゆったりと1時間ほどすごしてから、下山の準備を始めた。
名残惜しい…必ず、また来たいと思う景色だ。
山頂のたおやかな雰囲気とは裏腹に、急な下り坂となる帰路。そっと咲くスミレに心が癒される。
林道まで下りてきた。望遠レンズに付け替え、野鳥観察をしながらのんびり歩いていると…
色めき立ち、慌てふためき… 何とかオオルリを初撮影。
往き道から気になっていた構造物。
オオルリとの出会いで気を良くし、下手なのを承知で野鳥撮影に精を出す(笑)
橋を渡らず、ある近道を選択する人もいるようだが、この川と山々の風景を見ないのはもったいない気もする。
銅親水公園では、桜が満開。車に荷物を置いて、カメラ片手にふらり。
オオルリに会ったから…(笑)
子供の頃、ウグイスだと思っていたメジロ。
製錬所大煙突。
<今日のルート>
銅親水公園駐車場 8:05~中倉山取り付き8:57~中倉山山頂10:40/12:04~取り付き13:20~駐車場14:35
※親水公園の公衆トイレは閉まっていたので、間藤駅のトイレを借りた。
<コメントにあった上発知の桜 H29.4.29開花状況>