子供たちは、それぞれの用事で出かけてしまった。夫を誘って、レンゲショウマ(蓮華升麻)咲く赤城自然園へ。
私たちと入れ替わるように出てきた御夫婦に、道がぬかるんでいるからと長靴を勧められたので、無料貸出用の長靴に履き替え、透明のビニール傘も借りた。
自宅を出た時には曇り程度だったのに、時折しとしとと降りだしたりやんだり…
まるで絵本にでも出てきそうな立派なタマゴダケ。今夜のおかずにするかぁっと冗談を言っているところをガイドさんに目撃され、一緒になって笑った。
キツネノカミソリ (狐の剃刀)。
変わった名前なので由来を調べてみたが、色がキツネ色だからとか、狐火にたとえたとか、咲くときには葉がないので狐に化かされたみたいだからとか…所説あるようだ。剃刀は、葉の形状からきているらしい。
午後になると薄日が射し始め、マツムシソウ(松虫草)に羽がボロボロになった蝶がとまった。降り続く雨と日照不足は虫たちにとっても過酷なのだろう。
ヤマシャクヤク(山芍薬)。可憐な白い花からは想像できないような鮮やかな実の中に、黒真珠のごとく輝く種。こうしてじっくり観察できる自然園は、少々天気が悪くても、十二分に楽しめる。
残念なことに、夏の開園は8月27日までとなる。レンゲショウマを楽しみたい方はお急ぎあれ。
赤城自然園
〒379-1113 群馬県渋川市赤城町南赤城山892 TEL.0279-56-5211
akagishizenen.jp