朝4時。
息子達は起きだして、レースの支度を始める。
まだ青く静かな道に彼らのギアを入れる音が響く。
私は、ふたつの影が視界から消えてなくなるまで見送った。
なだらかな直線が続く序盤のコースが地味にきつい。
犬達を連れ、夫と観戦ポイントで待機した。
先にスタートした長男が苦悶の表情で通過する。
スケート競技を引退して、ろくに自転車にも乗ってなかったしね。
40分ほど遅れて、中学生部門でエントリーした次男が通過。
彼は根っからのクライマー。
漫画「弱虫ペダル」の小野田君さながら、ニコニコ笑いながらこいでくる。
おそらく、この後の九十九折はさらに笑顔になるだろう。
結果…
次男、長男に勝利!
俺はもともと短距離向きなんだと長男が負け惜しみを言っている。
次男は部門別の成績もそれなりに良かったけど
兄に勝てたことの方が嬉しそうだった。
たまには、そんな日があっていい。
ふたりとも、おつかれさん ♪