秋雨前線の切れ間、午後からは再び下り坂になるというので歩きなれた赤城山を訪れた。
前回は外輪山巡りで先を急いだため、今日はのんびり。
紅葉は長雨で散ってしまったのか、すでに終盤だ。されども白樺の美しい木立や、わずかに残る紅葉の葉を眺めたり、遠く鹿のなく声を聞きながら陽だまりの中でフカフカの落ち葉を踏みしめながら歩くのも、また楽しい。
駒ケ岳への道を振り返れば、黒檜山の姿が美しい。秋空に湧き上がる雲。
もう少し寒いのかとタートルの長袖を着てきたが、まだ早かったかようだ。
今年は全体的に黄色が多いのか、それとも赤い葉は散ってしまったのか…大沼湖畔に残る紅葉を駒ケ岳から望む。コガラか、ヒガラか… 鳥たちが、この辺りは多い。
前方から大きな音の熊鈴を鳴らしながら男性がやってきて、みんな飛び立ってしまった…
倉敷に住んでいたころ、床の間に母の親戚の窯元からもらったという大きな備前焼の壺があり、秋になるとススキがいけられていた。その様子が子供ながらに大好きで、客間に忍び込んでは眺めていた。
ススキを見ると、今でもその光景が甦る。
覚満淵には寄らず、駒ケ岳登山口に出る長い鉄階段を下りた。
この斜面は日当たりがよく、気持ちがいい。落ち葉が金色の絨毯となり、思わず鼻歌でも歌いたくなる。
大沼に沿って車を停めた黒檜登山口駐車場へ。去年の秋に見かけたカリガネソウが咲いていないか探しながら歩いたが、見当たらなかった。
帰宅してブログを確認したところ、見かけたのは9月だった。
秋色の中に、白く浮かび上がるガードレール…こういうの、結構好きなんだよねぇって思わず独り言。
<今日のルート>
黒檜登山口8:38~猫岩9:10~黒檜山頂9:52~展望台9:56/10:25~駒ケ岳11:15/11:25~駒ケ岳登山口(下山)12:15
カリガネソウを見た時の記事…