今年の歩き初めに、太田市にある金山に出かけた。
室町時代の文明元年(1469年)から安土桃山時代の天正18年(1590年)まで「難攻不落」を誇った名城…金山城。「石垣の山城」の復元整備がされる山頂の駐車場に車を停め、歩き出した。
物見台から赤城山が、きれいに見える。
これなら敵がいつどこから攻めてくるか、手に取るようにわかりそうだ。
どこかで蠟梅が咲いているかも…と、少し期待していたが見つけられなかった。
しかし、予想もしていなかった水仙が 満開。石垣とよく似あっている。
水の信仰とかかわる平安時代の遺物が発見され、築城以前から神聖な場所だったとされる「日の池」。生活用水だけでなく、戦勝や雨乞などの祈願を行った儀式の場所であったと考えられているそうだ。
とても不思議な空間…。
新田義貞一族の滅亡と共に廃城となった金山城。現在は、御霊鎮魂のため新田神社となっている。
今日の目的は山歩きというより、次男の合格祈願も兼ねた七福神めぐり。
城にいた武士達もこんな道を歩いただろうか…そんな想像をめぐらしながらハイキングコースで山を下る。
禅寺である玉厳寺。福禄寿様が祀られている。
七つのお寺は七福神だけでなく、秋の七草にもなぞらえており玉厳寺は藤袴(ふじばかま)。
続いて曹源寺。日本三大さざえ堂の中でも最大のもの。
受楽寺。案内板に山門北側の欄間に優れた「梅妻鶴子」の彫刻があるとあり、回り込んで見上げてみた。寺社仏閣の彫刻を見るのは楽しい。 私自身、研究室は彫塑研だったが、今頃になって近代彫刻より工芸彫刻の方が好きだと気付く(笑)
高山神社。この光景に違和感を感じながら…
2014年12月30日 放火により拝殿と本殿 全焼。
言葉にならないほど、つらかった。
子育て呑竜、大光院。子供時代を群馬で過ごしていなくても、いつの間にか刷り込まれる「上毛かるた」で名前は知っていたが、訪れるのは初めてだった。
想像をはるかに上回る規模に驚いた。写真がひどいのは、そのせいだということにしておこう…
最後は、新田義貞の菩提を弔うために建てられた金龍寺。
金龍寺裏手の山道を登って、山頂の駐車場へ戻った。
「次男が、楽しく高校生活を送れますように…」
神頼み仏頼みは、万全だ! がんばれ、次男!!
<今日のルート>
金山展望台駐車場9:20/9:25~金山城跡(新田神社)9:55/10:05~玉厳寺10:55/11:02~永福寺11:10/11:16~曹源寺(さざえ堂)11:25/11:33~親水公園12:06/12:10~受楽寺12:25/12:35~高山神社(高山公園)12:39/12:55~長念寺13:04/13:10~大光院13:25/13:33~金龍寺14:08/14:13~駐車場14:40
ハイキング中に、こんなポスターもありました。