2019/10/27
街路樹のハナミズキが紅葉し始めたので
赤城や榛名の山頂は秋深くなっているだろう。
どちらの山に向かうか家を出る直前まで迷ったが
シンボル的なピークでありながら
一度も訪れたことのない榛名富士を歩くことにした。
行楽シーズンの週末ともなれば
伊香保や水沢は観光客の車であふれている。
裏ルートの林道でダイレクトに榛名湖畔へ。
薄暗い林道を抜け出ると青空に紅葉した山々が輝いて見えた。
以前、息子たちがスケートのトレーニングで
10キロのおもりが付いたベストを着て榛名富士を何往復もしたという話を聞いていたので
なだらかな坂が山頂まで続いているのかと思っていたが
想像以上に急登だった。
邪魔なお肉のおもりを何とかしたいが、最近また体重が増えてしまう(._.)
伊香保森林公園に「まゆみの原」という場所があるぐらいだから
榛名はまゆみの木が多いのだろうか。
赤い果実が割れオレンジ色の果実が顔をのぞかせる様は
まるで花が咲いているようだった。
ロープウェイでも上がって来られるので
山頂は多くの観光客でにぎわっていた。
手早く昼食を済ませ、ゆうすげ元湯方面へ下山を開始。
山頂の賑やかさがまるで嘘のように
森は静かだ。
陽の光に透かされた葉々のグラデーションや
ガマズミの赤い実
時間がゆったりと流れてゆく。
一羽のシジュウカラがカメラを向けると少し逃げ
かといって、姿を隠すほど逃げるというわけでもなく
しばらくの間、追いかけっこ。
薄暗い森に差し込む陽の光は
またひと味違う秋の表情を見せてくれる。
ゆうすげ湯本に出ると、ひと際鮮やかなモミジが出迎えてくれた。
湖畔のほとりを歩きながら、途中で見晴らしの良い硯岩に立ち寄ろうと思っていた。
車道から再び森に入ってしばらくすると、雨が葉を打つ音。
雨仕度を整え再び歩き出したが、雨音はますます強さを増してきたので
途中で引き返すことにした。
森を出ると夕立のような激しい雨となり
公衆トイレの屋根下でしばし雨宿り。
雨はすぐに小降りとなり
再び歩き始めた湖畔の喫茶店は、雨宿りをする観光客でいつにない賑わいとなっていた。
駐車場に戻って来る頃には雲間から青空ものぞき
ほどなくして東の空には虹がかかった。
<今日のルート>