2020/1/3
2020年、歩き初め。
登り納めにと思いつつ行かなかった谷川岳も頭によぎったが
年末の忙しさがジャブのように効いていて腰が重い。
何処にしようかなぁ…と思いつつ
他の方々の登り納めや初めを読んでいると赤城の小滝氷瀑の記事。
そこは以前から歩きたかった銚子の伽藍に続く沢沿いのマイナールート上だった。
鍋割や黒檜は混んでいるだろう。
このルートなら静かな雪山歩きが楽しめそうだ。
いそいそと荷物を整え、いざ出発。
小滝まではしっかりトレースが誘導してくれた。
そこから銚子の伽藍に向かってルーファイをしながら進んでいくと
1名の先行者跡と重なった。
時々ふっと見失いルートを探るとその先に必ずその先行者の跡があった。
足の大きさから男性だろうか。
渡渉ポイントも迷いのなさが感じられる。
沢の水は銚子の伽藍でゴルジュへと流れ落ちていく。
私は沢から離れ茶ノ木畑峠へと尾根に登り上げた。
先行者の足跡は消えていた。
おそらく軽井沢峠の方へ向かったのだろう。
しばらくノートレイスの道が続いた。
振り向けば、自分の足跡だけ。
静けさを破って10頭ほどの鹿の群れが斜面を駆け上がっていく。
何かに引き止められた気がして少し後戻りし
ぽっかりと空いた木々の間から関東平野の先を見ると
なんと富士山!
登り初めに富士とは縁起がいい。
計画では長七郎山へ向かうはずだったが
おなかが空いたし
今日はもうあえてピークを目指す必要はない。
そう思えるほど、満足していた。
全面結氷となった小沼。
対角線で横切れば最短距離で行けるのだが
小心者の私は遠慮がちに端の方を歩いた。
よい山初めだった。
<今日のルート>