2022/4/10
沢歩きでお世話になったたま兄は
冬もいろいろ誘ってくれていたのだけれど
ただ、悔しいぐらい予定が合わなくて
やっと、行けます!と返事ができたのは
昨夏に米子沢を歩いた巻機山だった。
やんちゃなたま兄はアイスクライミング中に滑落して
ただいま療養中…いつもより、ちょっとおとなしい…ちょっとだけ。
病院に運ばれたって聞いた時は、本当にドキドキして
死んだら許さないから!って思ったけれど
リハビリでもアイスやってたし
何があってもこの人は、這ってでも山に戻ってくるんだろうなぁ…
いくつになっても好奇心の旺盛な少年のようで
根っからの山好きで、男女問わず人に愛される人だ。
山が好きだといっても
どんな過ごし方が好きかというところは
実は人それぞれ違っていて
クライミング好きとか
ロングトレイル好きとかそういう違いというものではないのだけれど。
最近、自分のブログを見返す機会があって
以前の方が写真も記事もちゃんとしてて
どこか自分は周りに流されて
自分の山の過ごし方ができていないのではないかと思い始めた。
誰かと一緒に行く山ももちろん楽しい。
でも、いつも誰かの計画の上に乗っかっているのは何か居心地が悪い。
今年は以前のように自分で計画して準備した山歩きもしよう思っていて
全ては望みどおりにいかないかもしれないけれど
それでも、ちゃんと自分の山歩きもしよう。
あぁ あれに見えるは憧れの上越国境。
下山する時、テント装備の大きな荷物を担いだソロの女性とスライドした。
どこへ向かうのかたま兄が尋ねると、その女性は白毛門へと答えた。
それは、まさに上越国境へのルートじゃないか!
尊敬と羨望と「お気をつけて」のひと言にすべてのせて伝えた。
彼女は無事に歩けただろうか。
山はもうどれくらいやっているのかと聞かれると
一番答えに窮する。
ハイキングを始めた母のお供のために
登山靴を買ってもらったのは二十歳の頃。
結婚してから、しばらくファミリー登山をしていたし
それでもそれらは年に数回のことで
毎週のように山歩きをするようになったのは
ここ7年ぐらいなのだ。
年数が長い分、いろいろな山をたくさん登ているかといえば
気に入れば同じ山に何度でも足をはこんでいて
ほぼ群馬県。ときどきお隣りの県ぐらいしか登っていない。
技術的にもっとうまくなりたいと思うことは
沢を歩き始めてあるけれど
それは他の人に迷惑をかけないようにするためで
たいして進歩していないのが実状である。
それでもそれで7年もやってきたのだから
これこそ自分のスタイルなのかもしれないな。
誰かに認めてもらうためのものじゃないし
好きだから歩く…ただ、それだけ。
一緒に歩いたこの人も
あの人も
それぞれが素晴らしき山の人。
縁あって、本日ご一緒した方々は
ひとりひとり自分らしい山歩きをしていて
自分もそうありたいなぁと思える1日だった。
山とご縁に…本日も感謝、感謝。
<今日のルート>