2022/10/9
群100?と思われる方もいるかと思うが
言わずと知れた日本百名山の一座「平ヶ岳」は、新潟100名山でもあり群馬100名山でもある。
山小屋も避難小屋もなく幕営も禁止されている上に
往復22km。コースタイム12時間。
山頂の景色からは想像もできない結構ハードスケジュールな山だ。
数年前から憧れは抱きつつ、なかなか歩ける自信が持てずにいたけれど
やっと元の体調に戻った今なら行けるのではないかと…一念発起。
直前に天候悪化で予定の山行を断念したさと姉が一緒に歩いてくれることになり
これまた頼もしいかぎりじゃないか!
5時前にヘッデンスタート。
赤みを帯びた空にさと姉の恋するイケメン燧。
尾瀬ヶ原からは何度も写真に収めている燧ケ岳。檜枝岐側からみる景色もいいものだ。
いつかこちら側からもアプローチしてみたい。
先週の八ヶ岳は、まだ紅葉が始まったばかりだったのに
ここ数日の冷え込みでいっきに進んだかな?
秋はいつも足早に過ぎてゆく。
急登、馬ノ背、小刻みに繰り返すアップダウン。
滑りやすい粘土質の土かと思えば、砂状のザレ場があったり
ぬかるみに、気を抜けば転びそうな木道。
鬼のような急登のビクトリーロードを登り切れば
御褒美の楽園が待っている。
午後からは風が強くなり、天気は下り坂の予報だ。
後ろ髪を引かれつつ高層台地を後にした。
それでも、まさに錦に染まった景色に何度も足をとめ
少し予定の下山時刻はオーバーしちゃったけれど
無事、下山。
3年前は、この日のことを想像できなかった。
でも、あの苦しかった日々があるから
今、ただただ歩けることが嬉しい。
健康であることがどんなに素晴らしいことなのか心から実感できた。
<今日のルート>