2025/04/23






大学時代の友人、Sと20年ぶりくらいの再会をした。
待ち合わせの東京都立美術館。
顔を見る前に「Sだ」とわかった。
纏う空気感というものは、変わらないものだな。
当時と同じように互いの旧姓を呼び捨てに
当時と同じように肩を並べておしゃべりをする。
ミストシャワーのような雨を受けながら
東京の街を歩いた。
Cafe1894でランチをし
Sが好きなオディロン・ルドンの展覧会は
皇居三の丸蔵館へ。
今は山陰に住むもうひとりの友人と
私たちはまさに三人三様だった。
服の趣味も、好きな絵画も、性格も
それでも、何か互いに惹かれあい認め合っていた。
一緒にいた期間というのは4年間で
思い返せば恥ずかしいほど青くさかったが
あの18歳から22歳という
大人でも子供でもない
まだ、自分が何者であるかもわからないような
その時代を伴に過ごしたというのは
長さに関係なく特別なのかもしれない。
Tはいつもひとりでどっか行っちゃって
まぁ…それは今も変わらないなぁ
その行動力は尊敬するよって
今もずっと絵を描き続けるSに言われると
自分は何もなしえなかったなぁという思いと
だから、私は何かに人生をかけて打ち込む人に憧れるんだと
納得をした。
東京駅の改札口で
また、会おうと言いながら去りがたく
そう思える友人が自分にはいるんだと
笑顔で東京をあとにした。