赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

西黒尾根から錦秋の谷川岳

20251005

 

 

山の会の集中山行が天候不良で中止に。

集中山行というのは、同じピークにそれぞれの計画で集まる山行だ。

 

 

 

 

私はマチガ沢からオキノ耳へ詰めあげるバリエーションの山行に参加予定だった。

しかし、数日前はもちそうだった天気は雨に変わり

ここ数年、天気に恵まれない集中山行は今年も中止に。

ただ、あきらめきれないメンバーが西黒尾根で谷川へ行くというので

私も参加メンバーに加えてもらった。

 

 

 

 

樹林帯を抜けてもミストシャワーのような雨が降り注いでいたが

スリップが心配された蛇紋岩の岩場も、さほど滑らず

次第に青空ものぞき始め、雲海がうねりながら切れ始めた。

その様子はとてもドラマチックでもフォトジェニックでもあり

あの雨の中を歩いてよかったと仲間と喜びを分かち合う。

 

 

 

 

マチガ沢は巖剛新道を登り、そこから沢へ一度下降してから山頂に詰めあげる。

私は時折、いつか来てみたいなと西黒尾根からマチガ沢に目をやった。

 

 

 

 

まだ早いと思われた紅葉は、思いのほか染まっていて

特に赤い紅葉がいつにも増して鮮やかに見える。

 

 

 

 

オキノ耳からマチガ沢の詰めのルートを確認する。

最後はこの笹原を詰め、ここに出るのか…鼓動が興奮で速くなる。

一緒に来たH君が「ここを登ってくるんすか!」と驚いてくれ

すごいよねと、顔を見合わせた。

 

 

 

 

主脈を滝雲が流れ落ち

その様子はいつまでも見ていられるほど素晴らしかった。

5年前、アヤちゃんとあるいた主脈縦走。

紅葉の時期に、また歩いてみたいなと思っていると

Aさんは、まだ主脈を歩いたことがないと言っていて

人付き合いに臆病な自分が顔をのぞかせ

断られたらどうしようと

来年、一緒に歩きませんかという言葉を飲み込んでしまった。

 

 

 

 

前日は、放送大学の大学院入試だった。

2次試験に進める自信は正直ないけれど

受験勉強を通して、母の抱えてきた苦しみを客観的に理解できた。

そして、自分もまた同じ資質を多少なりとも有している。

自覚して生きていくことで

母のように病にまで進まずにいられるかもしれない。

同じように苦しむ人に、そっと寄り添える存在になれるかもしれない。

自分がその資質を持って生まれた価値は

他でもなく自分が価値に変えていくことができる。

雨のさきに見えた景色。

今日はマチガ沢を歩けなかったけれど

だからこそ仲間と見られた景色があった。

苦しかった生きづらさ。

だからこそ、私が生まれた価値がきっとある。