赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

東北遠征 初秋の月山

2023/9/23

 

はてなブロガーのBLUEさんの写真を見ながら

ずっと歩いてみたいと思っていた月山。

八合目登山口に前泊するため、酒田市から移動した。

素晴らしい夕焼けに出迎えられ

翌日の山行に期待がふくらむ。

 

 

 

 

 

 

高ぶる気持ちを抑えきれず

予定より30分早く歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

次回の東北遠征で歩きたい鳥海山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう少し載せる写真を絞ろうと思ったけれど…無理だった(^^ゞ

 

この3日間の東北ひとり旅のしめくくり。

なんと贅沢な時間だったことか。

 

家族に、仲間に、BLUEさんに 感謝!

 

 

 

<今日のルート>

 

酒田雨情その3 山居倉庫と日和山公園

2023/9/21~22

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

ライトアップされた山居倉庫の写真を撮りに行ったあと

薄暗い雑居ビルの路地をちょっとドキドキしながら通り抜け

小さな居酒屋の暖簾をくぐった。

 

あの…いいですか?

と、戸惑いながら聞く私に応えたのは

笑顔の優しいマスターだった。

 

常連客らしい男性ふたりは、マスターの幼馴染らしく

温かい山形弁がゆったりと心地よい。

 

美味しい地酒と地魚。幸せな時間。

自分も少し仲間が恋しくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝の散歩も兼ねて、日和山公園へ。

昨日まで降り続いた雨がようやくあがった。

 

 

 

 

 

酒田雨情その2 本間美術館

2023/9/21

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









閉館近い美術館の2階。

気がつけば、客は私ひとりだった。

 

静かな雨音の中で、カメラのシャッター音が響く。

 

迷走する感情のひとつひとつに蓋をして

フラットな状態に戻していく。

 

 

 

 

 

酒田雨情その1 土門拳記念館

2023/9/21

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月21日、22日と双六・三俣蓮華岳を歩く予定も荒天予報のため中止。

せっかく有給休暇も取っちゃったし、6時間かけて山形酒田市へ。

敬愛する土門拳さんの記念館から旅をスタートさせた。

 

 

 

 

 

迷えるaround50

 

所属する山の会に、とても面白い研究をしている方がいる。

世の中が近年騒ぎ出したことを、もう何年も前から研究なさっているのだ。

以前、乗り合わせて移動する際の車中で

その研究についてや、そのご苦労を聞かせていただいた。

私は何事もその道に長けている研究者や職人さん、マニアな方の話を聞くのが好きだ。

ちなみに、「マツコの知らない世界」は深夜にやっていた時の方が個人的に面白かった。

 

 

 

 

また、その続きが聞きたいなぁと思いつつも

なかなかそのチャンスは訪れず…

 

所属する山の会の夏合宿。

ハイキングやクライミングとそれぞれの山行を楽しんだ後

キャンプ場で食事会&飲み会。

もう宴も終わりかなというタイミングで

今聞かなきゃ、たぶんチャンスはないと

臆病な心をアルコールエンジンでふかして

Sさん、アカデミックの話が聞きたいです!と唐突に話しかけたのだけれど

そんな私としばらくおしゃべりしてくださった。

 

 

 

 

Sさんは、悩んでいた。

でも、その話を聞いて驚くよりもやっぱりと思う方が大きかった。

研究分野と今の環境が乖離してるなぁと勝手に思っていたからだ。

山で垣間見るSさんの研究者としての顔は本当に楽しそうなんだけどな。

 

以前に話を聞いてから、それに関係するニュースに目が留まるようになった。

特に地方紙にはよく載っている。

こんなに世の中でその問題が起きているのに

自分の研究となかなか結び付かないもどかしさなのだろうか。

テレビで解説者として様々な専門家が登場するけれど

彼らはきっと自分の見せ方や売り込み方も上手いのだ。

 

 

 

 

ふと、Sさんの目指す終了点はどこなのだろうと思う。

研究そのものは、これから必ず必要とされるものだから続いていくのだろうけれど

Sさん自身の研究や人生における終了点はどこなのだろうかと。

もしかしたら、彼の悩みの根源はそこなのかもしれない。

50近くになって、ふと自分の人生を振り返り何処にたどり着くのかと。

 

 

 

 

私の父は66歳で亡くなったので

私もあと10年くらいだろうかと思うことがある。

山についても、いつかと思っているだけでは行けなくなるかもなと感じる。

先日も、山行計画の承認について理解を得たい件があったのだけれど

そんなことに時間や労力をかけるより

自分がとっととスキルをあげて

条件に自分を合わせて行った方が早いと思いなおした。

だって10年って、結構あっという間。

 

だからこそもう一度、その分野でやってみたいと思う仕事がある。

結婚し家庭を守ってきたことに誇りはあるし、後悔もない。

これまでの仕事はもっと現実的なものだった。

夫の会社の経理だったり、子供たちの教育費に充てるためのパートだったり。

しかし、来春長男が就職して経済的に自立することが決まり

自分の仕事を振り返ったときに、やりたいことは別の場所だった。

その専門職を、今さら自分にできるだろうかと不安もある。

そして、それは私自身が生まれつき長年抱えてきた問題でもあり

仕事をすれば、それと対峙しなければならなくなるだろう。

だが、当事者だからこそやれることも大きい仕事なのではないかとも思う。

 

趣味ではなく仕事となると、なかなか決心できないもんだな。

 

帰宅した夫に相談してみた。

こんな時、彼は真面目にちゃんと話を聞いてくれ

自分はいい人と結婚したなと思う。

最近、急に弱々しくなった義父の今後の心配はあるものの

会社の仕事はどうにかなるから、まずは見学に行ってみたらと背中を押してくれた。

それでも今回は、なかなか1歩が踏み出せない。

 

迷えるSさんに影響されて

すっかり自分が迷えるアラフィフになっていた。

さて、如何にしたものか。

 

やってみるかぁ…うーん。

 

ちなみに合宿中にSさんから指摘された

マダニの顎が背中に刺さったままかもしれない問題は

皮膚科で切開手術となり無事除去された…

ほんとに何でも知ってるな(*_*)

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

桐生 沢コースで根本山

2023/9/3

 

 

桐生の根本山に沢コースというハイキングコースがあり

その昔、神社への参詣に使われた「根本古道」である。

 

 

 

 

 

 

事前の調べで渡渉が多く、滑りやすいとのことだったので

このルートを沢靴を履いて歩くことにした。

 

 

 

 

 

 

私の沢靴は足袋の形をしているので

気分はまさにタイムスリップ。

古の人々の営みに想いを馳せ、奥社へ向かう。

 

 

 

 

 

 

沢に差し込む光がいつにもまして神々しく映る。

畏敬の念を抱かずにはいられない。

日本古来の登山スタイルだった沢登り。

自分の奥にある日本人としての琴線にふれる。

 

 

 

 

 

 

だから私は、沢を愛してやまないのだ。

 

 

 

 

 

 

その思いを誰にとめられようか。

 

 

 

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

 

 

利根川水系 東黒沢白毛門沢遡行

2023/8/29

 

 

白毛門沢は今までに2回誘われたものの都合が合わず行けなかった沢。

3度目の正直。

山の会の仲間と、いざゆかん!

 

 

 

 

 

 

太郎山メンバーのトモゾウさんとツネちゃん。

和やかな雰囲気に包まれるこのチームが私は好きだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

トモゾウさんの「綺麗な青いカミキリムシがいるよ~」の一言に

どれどれとツネちゃんと私が覗き込む。

 

帰宅後、調べてみたところ

日本固有種のカミキリムシ「ルリボシカミキリ」らしい。

 

 

 

 

他にも、カエルや蛇にびっくりしたり

黒いミミズにヒルじゃないかとおののく私たちに

トモゾウさんから「違うよ~」と救いの言葉がかけられたり

 

私たちの初歩的なミスに対して

まったく~というトモゾウさんの困ったような笑顔や

 

ツネちゃんの剣道で鍛えられた

心地よい「はい!」という返事や

時々見せるムフっという可愛い笑顔や仕草が

 

すごく居心地がいいんだ。

 

 

 

 

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうね。

 

 

 

 

ピークに立つ喜びと同時に

この楽しい時間が終わってしまう寂しさ。

 

 

 

 

振り返ると歩いてきた沢。

まさに登りつめるという言葉がぴったりだ。

 

 

 

 

笠ヶ岳朝日岳へのルートが延びている。

ふと、もう一度この馬蹄形を歩いてみようかという気になった。

あの時は、体調不良に悩まされた。

今ならどうだろう。また、違う景色が見えるだろうか。

 

 

 

 

前日に走った衝撃に、本当は心が壊れてしまいそうだった。

どうして私はあちらこちらにぶつかりながらしか生きられないんだろう。

いつも誰かを怒らせたり、不愉快にさせてしまう。

思いやるということに欠けているのか。

優しさが欠けているのか。

 

自分に正直生きることが、こんなにも難しいなんて。

困ったことに、嘘をつくことはもっと苦手なのだ。

嘘も方便と、もっと上手く立ち回りたい気持ちはあるのだけれど

良くも悪くも、ド直球しか投げられない。

 

トモゾウさんもツネちゃんも

すべての事情を知っているのに、どこまでも優しい。

ふたりに救われて、前を向かなくちゃって気持ちになった。

 

ありがとう。

 

 

<今日のルート>