赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

表妙義 大の字~相馬岳

2024/11/07

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山の会の方々と予定した巻機山のヌクビ沢に雪マークが付き

山替えで西上州の表妙義へ。

数年前、中間道を歩いた時はギザギザのてっぺんを見上げて

私があそこを歩くことはないだろうと思っていたけれど

罰当たりにも、少し物足りなさを感じるほどだった。

 

いろいろあって、山の会を辞めようかと真剣に思い悩んだが

やはり手放したくない御縁もあって

私のチャレンジを応援しようと手を差し伸べてくれる人もいて

慕ってくれる後輩もできて

 

すべての人に受け入れられる環境なんて、どこにもない。

理解者が数人いれば、十分じゃないか。

そして、私も誰かの挑戦を応援する人でありたい。

誰かを疑うことも、恨むことも

もう疲れてしまった。

私はその労力を愛することに使いたい。

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

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夫からの手紙 no.24

2024/10/31

 

 

 

 

すっかり写欲が影を潜めている私とは違って

最近の夫は精力的に撮影をしている。

群馬から伊丹まで、頻繁に撮影に行くものだから

わたしさえ距離感がおかしくなってしまいそうだ。

 

今日は、結婚記念日。

とはいえ、私たち夫婦はあまりお祝いらしいお祝いをしない。

お互い気取ったことは苦手なタイプだ。

夕飯がちょっぴり豪華になり

普段は飲まない夫が、ほんの少しお酒に付き合ってくれる。

ちなみに今年は、クライミングの夜練の日なので

お祝いは次男が帰ってくる週末に持ち越しとした。

院試合格と次男の誕生日と結婚記念日。

ついでに、リモートで長男の誕生日祝も。

家族全員、おめでとう!で、すませてしまう(笑)

 

街の写真屋で「どうも」とあいさつして30年ほど経った。

今でも毎日、犬の散歩を一緒にして

朝ごはんの仕度をする私の横で夫が珈琲を淹れる。

時々、自分が見えなくなる私に代わって夫が状況を分析してくれ

夫の髪の毛を切るのは、私の役目だ。

お互い不満がないと言えば嘘になるだろうが

夫婦喧嘩らしい喧嘩はしたことがない。

今でも恋人のような夫婦ではないが

いつまでも親友のような夫婦ではある。

 

と、いうわけで

しばらくぶりに送られてきた「夫からの手紙」。

 

 

 

 

 

 

渡良瀬川水系庚申川笹ミキ沢遡行

2024/10/20

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足尾らしい渓相だねと、トモゾウさんが言う。

弓ノ手沢のある袈裟丸の沢と似た雰囲気を感じる。

 

景色に人が溶け込む。

ダイナミックな圧倒されるようなそんな華やかさはないのだけれど

人を受け入れつつも静かな威厳を湛えているような

どっしりとした力強さ。

 

緊張を強いられる滝や高巻の登攀。

岩を掴み、木の根を掴み、身体全身で大地を感じながら進む先に

木々から差し込む陽の光に揺らめく癒しの滑滝の連瀑が迎えてくれる。

 

この美しさを知らずして、山を語れようか。

私はやはり、沢が好きだ。

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

 

 

八丁峠から両神山

2024/10/13

 

 

 

 

 

 

日向大谷から登ったときは

東岳で八丁峠から登ってきた男性と話しながら

いつか自分もと憧れたルートだった。

あれから5年。

自分は少し成長できただろうか。

 

ライミングをするようになって

マルチピッチを知った時

その無駄のないシステムの美しさに感動して

かっこいいなぁと憧れた。

 

やっと外岩で10Cあたりをリードで登れるようになり

マルチをやりたい熱が高まって

一緒に挑戦しようという仲間もできて

 

沢納めをしたら

しばらくクライミングに集中しようかなと思っている。

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

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草津白根 毒水沢

2024/10/06

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりの沢。

そして、コンビ復活。

 

離れている間

これ以上はないだろうっていう最強タッグで沢を歩いているレコを見て

これでよかった

このふたりなら、どんなところでも挑戦できる

トモゾウさんにふさわしいパートナーは自分じゃないと思った。

 

だけど、他の人と沢を歩いても

なんだかちょっと、しっくりこなくて。

また、一緒に沢に行こうよって言ってもらえた時は

うん。うん。ってうなずいて、泣きじゃくった。

 

沢の話を夢中になってできる相手は、なかなかいない。

一緒に並んで岩に取りついて

ところどころ粘土質でいやらしいねっとか話しながら

お互いホールドを探って

登り上げた後に、顔を見合わせて笑ったり

 

なんていうか…空気感とでもいうのかな

やっぱりトモゾウさんと歩く沢は楽しい。

 

まだまだ行きたい沢も、見たい景色もある。

その場に一緒に立つにふさわしい自分でいたいから

登りも、歩きも

もっと山に向き合っていこう。

 

 

 

<今日のルート>

 

十文字小屋から甲武信ヶ岳

2024/09/22~23

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さと姉と恒例となったテン泊して飲もう会。

またしても雨予報で行き先に悩む。

甲武信小屋のHPに「雨の日こそきてほしい」

一発で胸を射抜かれた。

テントを張るのは十文字小屋になったけどね(^^ゞ

 

山の息づかいを感じるのは、晴れの日よりもそんな日だったりする。

雨の日には雨に日のよさ。

 

夕宴中に降り始めた雨。

小屋番さんが「お姉さんたち、中に入っていいよ」と声をかけてくれた。

 

小1時間ほど、雨宿り。

いろりを囲んで宿泊客の方々や小屋番さんと楽しいおしゃべり。

これも雨が結んでくれた御縁。

 

山と出会いとさと姉と、雨に感謝。

 

 

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい扉の向こう

2024/9/6

 

 

ある日を境に、私の中でスイッチが切り替わった。

 

 

 

 

もうビクビクするのは、やめた。

 

 

 

 

自分がありたい自分であるために

 

 

 

 

今一度、居住まいを正して

 

 

 

 

まっすぐ前を向いて

 

 

 

 

凛と立っていよう。

 

 

 

 

次男が大学院に合格した。

自分で決めて、今までで一番頑張っていたと思う。

そういう挑戦が実を結んで、本当に良かった。

合格祝に外で美味しいものでも食べようって言ったのに

家でゆっくりお酒飲んでおしゃべりしたいって

かわいいのぉ(*´ω`*)

 

次男が一番苦しかった時に

そっと寄り添ってくれたのは父だった。

もっとおじいちゃんと会えばよかった。

もっと話しておけばよかった。

コロナさえなければ…

そう言って、次男は涙を流した。

君が跡を継ぐって言ってくれて

おじいちゃんは、とても喜んでいたと思うよ。

 

翌朝、父の墓前に合格の報告へ。

いつもどこか自信がなさそうだった次男。

君も何かが変わったね。

いい顔、してるよ。

 

 

 

 

 

<今日のルート>