2026/09/12~9/14

7月にaiさんの沢山行でご一緒したぢょんさんから
9月にこももちゃんと北鎌行く予定ですが、一緒にいかがですかとお誘いいただき
シルバーウィークの直前だけど
所長に槍ヶ岳北鎌尾根への熱い思いを語って
残り1日あった夏休みと有給休暇をねじ込んで
ずっと楽しみにしていたのに…
秋雨前線のバカヤロー

天気予報が目まぐるしく変わる。
前入り2日前にはレベル3の大雨警報と
レベル2の土砂災害注意報、雷注意報、濃霧注意報…
わかったよ、あきらめろってことだよな!ってふてくされていたところ
前日あたりから天気予報が好転し始めた。

それでも、前線は行ったり来たり
各予報会社も迷走…それぞれの予報がバラバラで決められない。
計画どおり上高地入りして現地判断となった。
前線がぐっと南下して、スカッと晴れて…なんて期待してみたけれど
沢渡からタクシーに乗るところから雨。
でも、なんかこの3人、一緒にいるだけで楽しいぞ。

こももちゃんとは、2019年2月に谷川で会って以来7年ぶり。
あいかわらずチャーミングで、パワフルで
それでいて繊細で。
周りにとても気を遣うムードメーカー。
おかげで、笑いが絶えない。

雨があがる。
青空も顔をのぞかせはじめた。
しかし、翌日はほぼ1日雨予報。
北鎌はあきらめて、涸沢へ向う。
読めない天気のせいかテン場はガラガラ。
はじめてベニヤ板を借りられた。
まったり涸沢小屋でチャーシュー麺と生ビールを頂いたり
涸沢ヒュッテのスタッフの方が
休憩時間に外岩でボルダリングしているのを見学させてもらったり

アルプスを知り尽くしたぢょんさんから
明日はパノラマコースで岳沢小屋まで移動し
唯一、天気が好転しそうな3日目に奥穂南陵に行こうと提案される。
私にとって初めてとなる奥穂高登頂がバリエーションルート!
山替えもサブ感なし。
異議なんて、ありません。


午後から天気が崩れるというので
朝4時にテン場を出発。
暗闇の中でも迫る柱状節理の巨大な岩壁に圧倒される。

久しぶりの青空。




素晴らしい景色。
その感動を分かち合う仲間。
ずっと自分が望んでいたものすべてがここにあった。
あまりにも幸せで、涙がでた。


ジャンダルムが見える。
西穂から奥穂に繋がる尾根。
私にも歩けるかな…
いやいや、行けるでしょ。この奥穂南陵を登ったんだから。
って、ふたりが背中を押してくれる。
一緒に歩いた仲間が言ってくれる言葉は
重みが違った。

臆病で、石橋を叩いて叩いて叩き割るんじゃないかってくらい叩いて
それでも、なかなか1歩が出ない私。
でも、もう今年55歳。
このままじゃ、やりたかったなで終わってしまう。

八峰キレットに、不帰嶮。
北鎌も再チャレンジしたい。
いつもは見上げていた涸沢カールを上から見下ろして
ぢょんさんに教えてもらった北尾根のルートも歩いてみたい。

目の前に2年前にテントを担いでソロで歩いたパノラマ銀座。
あの時の緊張感と達成したときの充実感が蘇る。
もう準備はできている。
あとは、やるかどうかだけなんだ。

約4年。
在籍した山岳会でクライミングを教わって
クライミングの楽しさも知ることができたけれど
本当にやりたいことは違うってモヤモヤした気持ちもあって
でも、あの時間があったから、今日があったんだと思う。

恐怖感じゃなく、楽しく登れたこともそうだけれど
仲間に出会えた。
声をかけてもらえた。
いいことも、そうでないことも、表裏一体。
つらかった自分も受け止めた。
もう次へ進もう。

家に帰ると、夫が起きて待っていて
おかえりの言葉と同時に寝床へ向かっていった。
待っててくれたんだね。
ありがとう。
すべてに、感謝。






























