赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

雪の稲包山

2024/3/31

 

 

 

 

 

 

 

 

関越トンネルを抜けると雨が降っていた。

群馬県側に戻って、稲包山へ山替え。

 

会長さんの指示は、登山口から尾根伝いにまっすぐ山頂を目指すバリルート。

しばらくの間、先頭を歩かせてもらった。

初っ端から雪と藪の入り混じる激急登。

立木につかまりシャクナゲをひっつかみ、ルートを取っていく。

尾根の右側と左側で雪のしまり具合が違う。

難しいルーファイはないが

より安全で歩きやすいルートを模索し、ステップを切る。

体力も神経もつかうが、やはりリードで歩く緊張感は心地よい。

 

女でなければ

もう少し若ければ

50を過ぎた今でさえ、そんな思いになることがある。

しかし、問題はきっとそんなことではなく

私自身が足りていないのだ。

それでも、こんな風に任せてもらえた時は

ただ、与えられた使命への喜び以上に

信頼をしてもらえたことが何より嬉しい。

 

ライミングの基本や楽しさを教えて下さった方が

会を去った。

私はその方をひどく怒らせてしまい

関係のない方々にまで不快な思いをさせてしまった。

何故、そんなに怒りをかってしまったのか

私には理解できないまま

もう取り返しがつかないほどの距離ができてしまった。

やはり、私自身に信頼してもらえるだけの

何かが足りていなかったということなのだろう。

 

ライミングをしていると

今でも、その方から教わった言葉が蘇る。

きっと届かない声だけれど

届いたとしても、私の声なぞ聞きたくもないだろうけれど

それでもやはり

ここにそっと書きとどめておこう。

 

これからのクライミング人生も

楽しく豊かなものでありますよう

心から願っています。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

<今日のルート>