赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

雪の天狗岳をソロで歩く

2024/3/3

 

 

雪山のソロは2年ぶりになる。

前回は、歩きなれた赤城山だった。

天狗岳は夏に別ルートで歩いたことはあるが、

雪の時期に訪れるのは初めてだ。

 

 

 

 

心地よい緊張感。

人気のあるルートで登山者が多いことはわかっていたが

気の小さい私にとっては、かなりの挑戦だった。

それでもやろうと決心できたのは

やはり2年連続の怪我が大きかったかもしれない。

いつかではなく、今やろうと。

 

 

 

 

静かなシラビソの森で

自分の歩くサクサクという音だけが響く。

 

 

 

 

先日、しばらく自分を悩ませていたことから

一気に解放される瞬間があった。

全て、腑に落ちた。

 

 

 

 

それでも、悩んでいる時は

そこから1歩も踏み出せないような気がしていたけれど

わかってみれば、当然の答えだった。

今日の単独行も同じかもしれない。

怖がってばかりで踏み出せなかった1歩。

踏み出してみれば、新しい世界が見えてくる。

 

 

 

 

以前、人生の最後にやろうか悩んでいた仕事を

やはりやろうと決意して、

足に埋め込まれたボルトやプレートを抜く手術が終わり

怪我の通院が落ち着いたら始める予定だ。

 

 

 

 

それまでの間は、山三昧。

 

 

 

 

リハビリ中ですが…山三昧(笑)

 

 

 

 

52歳。

まだまだ、これから!

 

 

 

 

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

足利アルプスを次男と歩く

2024/2/24

 

 

春休みで帰省中の次男と山歩き。

三連休明けにはバイト先の友達とスキーに行くというので

スノーハイクではなく、以前から気になっていた足利の山へ。

 

 

 

 

織姫公園からハイカーで賑わう両崖山。そして、その先の行道山へ。

我家でも前日はとても冷たい雨が降っていたが

この辺りは雪だったようだ。

 

 

 

 

浄因寺で713年行基上人が開山との解説に

鳴くよ(794年)ウグイス平安京だから、その前?

うわぁ…何時代だ⁈奈良時代?すげぇ…

 

 

 

 

 

 

古刹の裏に続くハイキングコースを登っていくと

上から差し込む光に木々から落ちる雪がキラキラと輝き

神々しいまでの光景に思わず次男と感嘆の声をあげた。

 

 

 

 

次男がぐっと大人になった。

将来の夢を語る時もとても具体的で

そのために何をやるべきか考え、行動できている。

もう親として、してやれることは少なくなったなぁと

淋しくもあり、頼もしくもあり。

 

長男にしても、次男にしても

最近は一緒に出掛けても

どこか母を労わっているような感じがあり

嬉しいような気もするが

まだまだ弱ってないから!と、抵抗もしたい。

 

そんな母を、これからも温かい目で

ひとつ、よろしく(笑)

 

 

<今日のルート>

 

旧井上房一郎邸

2024/2/23

 

 

 

 

大学で建築を学んでいる次男が

高崎にあるアントニン・レーモンドの自宅兼事務所を写した

旧井上房一郎邸を見たいというので、一緒に建物探訪。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次男とお酒を飲みながら建築談義をするのが

とても楽しい。

デザインの好みも似ているので、盛り上がる。

ただ、困ったことに酒豪の次男につられて

ついつい飲みすぎてしまう。

さらに、

お母さんお風呂入ってきていいよ。餃子、焼いとくからなんて

優しいことを言ってくれるもんだから

ついつい食べ過ぎてしまう。

困ったなぁ…困った、困った ♪

 

 

 

獅子ヶ鼻山スノーハイク

2024/2/20

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さと姉と積雪期限定の獅子ヶ鼻山へ。

たま兄と初めて会った獅子ヶ鼻山。

そのたま兄が縁を結んでくれた

会った日から、とても近く感じた人。

全てを話す前に、こうだろ?って確認してくる。

なんで、わかっちゃうの?

 

これからも頼りになる姉さんと思って呼ばせてもらうから

よろしくね、さと姉 (^^)

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

jkazy.hateblo.jp

 

 

八ヶ岳 縞枯・茶臼山スノーハイク

2024/2/14

 

 

父の四十九日の法事の予定もあり

長男が修論が終わったと、少し早く帰省してきた。

バレンタインデーだというのに

スノーハイクに誘ったら、二つ返事で行くという。

嬉しいような、ちょっと心配なような…

まぁ、4月からは神戸で社会人になるのだから

こんな時間を彼と過ごせるのも今のうちだろう。

 

 

 

 

ファミリー登山を始めた頃は乳飲み子の次男を背負って歩いたのだから

長男は3歳だったはずだ。

あれから20年以上経つが、子供たちは山を愛している。

長男は学校の友人たちと山へ行くようにもなり

子供の頃の経験がそれなりに活きているようだ。

時々、山行計画を相談され

密かに私はそれに喜びを感じつつも

できるだけ平然と、アドバイスなどしているのだ。

 

 

 

 

それにしても、雪が少ない。

今年は暖冬だと、毎年のように言っている。

今年も暖冬なのだ。

そして年々、その異常さが加速度的に進んでいる気がしてならない。

じわりじわりと変化しているというよりは

かなりのスピードをもって変化している。

 

 

 

 

風の音、鳥の囀りを聞き

雪が木々から落ち煌めく様子を眺め

山の頂に立ち

眼下に広がる景色を眺める。

 

 

 

 

私は何度となく、山に救われた。

そして、今もまた山に救われ

ようやく本来の自分を取り戻しつつある。

 

 

 

 

その山は、この地球の変化をどう感じているのだろう。

やがて「沈黙の春」は、本当に訪れてしまうのだろうか。

それからでは遅い。

もしかしたら、すでに遅いのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪の日白山を目指して

2024/2/8

 

 

明日は雪の鍋割だなぁ♪…と思っていたら

その夜、会長さんから日白山への募集がかかった。

2日連続の雪山だけど、怪我明けだけど、行きたい!

ダメって言われたら、大人しく引っ込めよう。

早出で4時起きの夫に、明日は日白山に行ってきますと宣言。

今日、鍋割に行くって言ってなかった?

うん。今日は鍋割。明日、日白。

今日の午後は会社に行って仕事するから!いい?

まったくぅ…と、夫の顔が諦めにも似た呆れ顔になった。

 

 

 

 

バリルートをルーファイ、ラッセルしながら稜線に登り上げる。

楽しい、楽しい、楽しい!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

興奮して、いつもよりおしゃべりな自分。

山の会を辞めようか悩んでいた時

会長さんからLINEが届いた。

まわりは大丈夫。

居座ってください。

山を楽しみましょう。

メッセージを読んで、号泣した。

 

 

 

 

 

 

 

 

人と関わることを極力避けて

家族と数少ない友人と、そんな環境から

周りに散々心配されながら飛び込んだ山の会。

沢がやりたくて

技術や知識、もっとスキルをあげたいって思って

ライミングもやってみたら本当はすごく楽しくて

私の場合はグレードを上げていきたいっていう欲求よりも

もっといろんな岩に触ってみたい。

クラックに挟まれた時の感覚が好き。

スラブに重心を意識しながら乗っかる感覚が好き。

指がかかった時のワクワクした感じが好き。

だから、本当はもっとクライミングもしたい。

 

 

 

 

 

 

会議はその空間と状況が苦手で

震えとチック症状がでちゃうし

マイルールが強すぎて

わからない、納得がいかないってなると

何故ですか?どうしてですか?って確認しないと気が済まなくて

とにかく面倒くさい人間だと自分でも思うし

あちらこちらにぶつかって

関係のない人まで巻き込んで

雰囲気を悪くしちゃうんじゃないかって

やっぱり自分は社会に出てきちゃダメなのかなって

 

 

 

 

そんな時、大丈夫だよって言葉は心に沁みた。

雪山に包まれて

人の優しさに包まれて

もう1mmも疑心暗鬼にならず

感謝だけで胸をいっぱいにしてもいい。

 

 

 

<今日のルート>