赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

尾瀬 残雪の至仏山

 

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積雪量で変わる道路開通日からGWの間、限られた期間のみ雪の至仏山を歩くことができる。植生保護のため、GW後から6月末までは再び入山規制されるからだ。

夏山シーズンでは山ノ鼻から至仏山までのルートは上り専用となるが、このGWシーズンでは下りでも利用できるため、鳩待峠から至仏山、山ノ鼻と回るルートが一般的だ。

 

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例年に比べて残雪量はかなり少ないらしいが、若々しく瑞々しい緑と雪の競演は美しく、目の前に広がる景色に何度も感嘆の声をあげる。

笠ヶ岳の後ろには、上州武尊岳の悠々とした姿。

 

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今日は、前橋では27度まで気温が上がるという。

尾瀬も快晴。汗ばむような陽気だが空気は澄み、谷川連峰も白く輝いて見えた。

 

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表面の雪はシャーベット状だが、その下には締まった雪があり10本アイゼンが心地よく刺さる感じ。ツボ足の人もいるが、チェーンスパイクを履いた男性はアイゼンが正解だったと後悔しているようだった。

ちなみに至仏山頂から山ノ鼻へは中級レベルのゲレンデ並みに急斜面となるので、ツボ足は危険だと思う。

 

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至仏山の姿は、「たおやか」という表現がぴったり。

 

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でも、その裏の表情は結構男前。私もそういう女性になりたい。

 

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スキーやスノーボードの板を担いで上がっている人がいる。滑るスポーツ全般、恐怖感に勝てず苦手な私。尻シェードも苦手。

ちなみに、アイゼンを装着したままの人が上から尻シェードしてくるのも、かなり怖い。こっちにきたらどうしようと、内心ビクビクしていたりする(笑)

 

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その小心者の私は、この写真をへっぴり腰のノーファインダーで撮った(;'∀')

 

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遠すぎて、トリミングしても限界。もはや種類の見わけもできず…。

 

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雄大な燧ケ岳。そちらにも、積雪期に訪れてみたいものだ。

 

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雪解けの下には、春待ちの生命たち。

 

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山ノ鼻には色とりどりのテント。

今年は夏のソロテン泊デビューを計画中。尾瀬もいいなぁ。

テント購入時には冬はしないと思っていたが、きっと何年かあとにはやってると思う。

 

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山ノ鼻に到着すると下山した気分になる。しかし、実はここから鳩待峠へは登り返し…

木道が出ている箇所も多く、アイゼンを脱いだ。グズグズの雪をツボ足で歩くのは想像以上に体力を消耗するが、可愛いミズバショウ(水芭蕉)が咲いていて疲れを癒してくれた。

 

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<今日のルート>

前橋4:00~戸倉第一駐車場5:30~乗合タクシー(片道980円)~鳩待峠~6:10/6:20~オヤマ沢田代7:40~小至仏山8:30~至仏山9:12/9:43~山ノ鼻11:23~鳩待峠12:57

 

※乗合バスの時刻表になくても、乗合タクシーは随時出ている。乗車券もバスと共通で料金も同額。