赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

西上州 秋深し四ツ又山・鹿岳

2018/11/24

 

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三連休に夫は富士を撮りにいくというが、今回は同行しなかった。

息子たちはテスト期間中だし、そろそろ年末に向けて掃除もしなければ…

ということで、近場で日帰り登山を計画。

長男には「うちは放任主義だからね」と言われたが、放任ってわけではないように思う。

自主性を尊重していると言ってもらいたいものだ。

 

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西上州の岩稜と紅葉のコラボは美しく、毎年ひとつは登っている。

以前から次に西上州で登るならここと決めていた四ツ又山・鹿岳を訪れることにした。

 

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高齢化率日本一を更新中という南牧村

鹿岳駐車場から四ツ又山登山口まで歩く道も、風情がある。

 

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まるで時間の流れさえ、ゆったりとしているようだ。

 

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以前訪れた霊山の黒滝山も近く、山と信仰は深い。

石仏の表情も美しい。

 

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紅葉は終盤であったが、空はまさに秋晴れ!

 

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浅間山の崩落箇所が鹿のおしりに見えてきた…

 

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妙義山の先には雪化粧した谷川連峰

 

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ふかふかの落ち葉に差し込む陽…ほっこりしたいけど、この山は結構ハード系。

 

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こんなに見事な紅葉が残ってくれていた(´▽`*)

 

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航空母艦と称される荒船山も、ちらっ。

 

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鹿岳一ノ岳よりニノ岳を望む。

 

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そして、ニノ岳より一ノ岳と四ツ又山を望む。

 

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以前は訪れる人が少ない静かな山域と評された西上州も、近年密かなブームが来ているのかもしれない。

私が下山を開始した時にも、ニノ岳にはまだ10人ほどの登山者がいた。

 

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山の厳しさと人々の営みが時を経ても密接に息づくこの地に人々が惹きつけられるのは、日本人のDNAがそうさせるのかもしれない…

 

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<今日のルート>

 

 

 

 

 

 

 

赤城・榛名を望む晩秋の子持山

2018/11/10

 

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本日、ガツッと山歩きがしたくて、久しぶりに子持山にやってきた。

最後に登ったのは、小学生だった次男とふたりで来た時かな…

 

風が強くて、獅子岩のてっぺんには登らなかった。

 

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こちら、榛名山

すっかり葉も散ってしまい、少し寂しげだね。

 

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で、赤城山

昭和村の畑がパッチワークのようだ。

 

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山頂は、賑やかだった。

帰路は浅間山(せんげんやま)を経由した。

 

今日はあまり写真も撮らず、ガツガツ岩場を歩き、森で地形読みに夢中。

こういう里山は、地図読み遊びが楽しくてたまらない。

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尾瀬 初冬の尾瀬ヶ原

2018/11/3~11/4

 

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2週間前に夫の転倒により撤退した尾瀬ヶ原へ、通行止めで入山できなくなる前にリトライすることにした。

改善策として滑り止め(※詳細は後述)の使用と下り坂となる鳩待峠からの夜間歩行をやめ、山ノ鼻にテント泊することに。

駐車料金は2日分の5,000円となるが、安全には変えられない。

 

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せっかくなので、星空の撮影にも出掛けた。

木道とはいえ暗闇をひとりで歩くのは怖くて考えられないが、夫と長男に挟まれ心強い。

撮影ポイントに到着した時にかかっていた雲は徐々に取り払われ

夜空に大河のような天の川と数限りなく散りばめられた星々が現れた。

私は夫が長男に撮影を指南する声を聞きながら、傍らのベンチに寝転んだ。

自分の腕前では、ろくでもない写真しか撮れない。

ならば、いっそ写真をやめて思いっきり今感動しよう…

 

というわけで、星の写真は夫から。

 

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夜明け前の午前4時。

月が出ていくらか明るくなった木道を、星空観察をしたポイントより先の水芭蕉の群生地として知られる下ノ大堀川まで歩いた。

夫がよく通っていた10年ほど前まで、このポイントはカメラマンに有名でいつも三脚が10台ほど並んでいたというが、今日は私たちの他に一人だけだった。

ダイニングに飾ってある夫の写真と比べて、ずいぶん白樺が寂しくなった印象を受けた。

人気の撮影ポイントは、別の場所に移ったのかもしれない。

 

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しだいに空が明るくなり、広がる光景に感嘆。

初めて見る霜をまとった尾瀬ヶ原の景色と、その先に堂々と立つ燧ケ岳と至仏山

 

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夫が木々にも霜が付く「大霜」は、もっと素晴らしい景色なのだと教えてくれた。

今日は、いくらか暖かいらしい。

 

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日が差し込めば、儚く消えてしまう。

それまでが勝負だと夫に言われ、長男も私もいそいそと動き回る。

夫は慣れたもので動きに無駄がなく、着々とポイントを押さえにいっている。

後で撮った写真を見返すと、一度撮った場所で10枚後にもう一度全く同じ写真を撮ったりしていて笑ってしまった。

ま、初めてだからねって夫には慰められたが、きっと私は慣れても落ち着きがない。

 

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今は植生保護のため入山禁止の景鶴山に、朝陽が差し込む。

 

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冠雪した至仏山。その姿はより一層美しく見えた。

 

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刻々と景色が変化する。

 

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逆光でシルエットを空に描いていた燧ケ岳の横肌に陽があたり、

少しずつ表情が豊かになるさまも、いとおかし。

 

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いよいよ原に陽が差しはじめた…

 

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見ず知らずのカメラマン。

テント装備だけど、見晴に泊ったのかな…

 

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霜が解け、きらきらと光り輝く姿に再び足を止める。

 

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姿を現した草紅葉。

 

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初夏の水芭蕉シーズンに始まり多くの人々が訪れた尾瀬が、冬の到来とともに雪に閉ざされる。

その賑わいでさえ、まるで消えた霜のように幻に感じられた初冬の景色に深く感動した。

また、来年も訪れたい。

 

ね、夫殿。

 

 

<今日のルート> 

 

 

  

<滑り止めについて>

撤退した前回、私はモンベルの滑り止めバンドを使用していましたが、幅広の靴にサイズが合わなかったのか片方が知らない間に外れ紛失してしまいました。

夫の転倒もあり、ネットで新たな滑り止めを検討した結果…

有限会社内田撚糸の「スノースリップガード LightⅡ」を購入。

夫は効果のほどを怪しんでいましたが、それは霜の降りた木道を歩く上で十分に安心感を与えてくれるものでした。

木道を傷つけず軽くてコンパクトなので、これからは常に持ち歩こうかと思っています。

ドラマ「陸王」みたい…と思い、ささやかながら応援も込めてブログで紹介させていただきました(^^)

 

 

 

 

 

高ボッチ山から鉢伏山へ

2018/10/28

 

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金曜日の夜になって夫が「日曜日に高ボッチ山へ行く」と言うので

地図で確認したところ、すぐそばには三百名山鉢伏山があるではないか。

しかも、夫の運転であれば下山口まで車を回してもらえるのでピストンの必要がない。

高ボッチ山から鉢伏山まで歩き、牛伏寺へ下りるルートを計画した。

 

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夫は暗いうちから三脚を担いで撮影ポイントに向かっていった。

私は寝袋の中で微睡みながら夜明けを待った。

日の出と共に駐車場を出発する。

 

まず向かった高ボッチ山頂には、多くのカメラマンが三脚をひしめき合いながら撮影していた。

夫を見つけ、彼の隣で諏訪湖越しの富士を撮影した。

「じゃあ、行くね」

そう告げて、鉢伏山へ。

 

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鉢伏山へのルートはほぼ車道歩きだが、朝日が差し込む風景は刻々と変化し飽きることがない。

 

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朝日に照らされ、雲海が黄金色に…

 

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南アルプスの山々。

 

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眼下に広がる松本平の先に見える雪を冠する山は乗鞍か。

 

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朝出た高ボッチ山が小さくなってきた。

車でくればあっという間だが、この絶景を眺めながら歩くのなら

車道歩きも悪くない。

 

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人々の営みをそっと静かに見守るかのように佇む鉢伏神社。

 

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展望台より。

 

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山容は柔らかく優しい印象ではあるが、谷から吹き上げる風の影響か木々が皆一方向へ流れ

厳しい環境であることを覗わせる。

 

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鉢伏山より鉢伏山を望む。

 

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鉢伏山を後にして車道を戻っていると

先程まで雲に隠れていた槍ヶ岳が顔を出した。

 

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斜面に差し込む陽を受けて、延びる木々の影が美しい。

 

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車道と並行する登山道かと入った道は、徐々に車道から離れていった。

10分程歩いた時点で現在地をCASIO PRO TREK Smart(WSD-F20)で確認し、

下山ルートを間違えたことに気が付いた。

しかし、紙地図で確認したところ下山口は予定した牛伏寺の近くであったため

そのまま下山することにした。

 

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そこは、とても美しい森だった。

ルートも明瞭で歩きやすい。

 

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所々に学有林の看板があり、何となく納得した。

こんなに美しい森を子供たちが歩けば、必ず心に響くものがあるような気がする。

 

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林道に合流し、下山口へ向かった。

車を回してくれた夫と、お昼ご飯にラーメンを食べた。

そして、もうすぐ結婚から20年を迎えることに気が付いた。

 

<今日のルート>