2018/10/28
金曜日の夜になって夫が「日曜日に高ボッチ山へ行く」と言うので
地図で確認したところ、すぐそばには三百名山の鉢伏山があるではないか。
しかも、夫の運転であれば下山口まで車を回してもらえるのでピストンの必要がない。
高ボッチ山から鉢伏山まで歩き、牛伏寺へ下りるルートを計画した。
夫は暗いうちから三脚を担いで撮影ポイントに向かっていった。
私は寝袋の中で微睡みながら夜明けを待った。
日の出と共に駐車場を出発する。
まず向かった高ボッチ山頂には、多くのカメラマンが三脚をひしめき合いながら撮影していた。
夫を見つけ、彼の隣で諏訪湖越しの富士を撮影した。
「じゃあ、行くね」
そう告げて、鉢伏山へ。
鉢伏山へのルートはほぼ車道歩きだが、朝日が差し込む風景は刻々と変化し飽きることがない。
朝日に照らされ、雲海が黄金色に…
南アルプスの山々。
眼下に広がる松本平の先に見える雪を冠する山は乗鞍か。
朝出た高ボッチ山が小さくなってきた。
車でくればあっという間だが、この絶景を眺めながら歩くのなら
車道歩きも悪くない。
人々の営みをそっと静かに見守るかのように佇む鉢伏神社。
展望台より。
山容は柔らかく優しい印象ではあるが、谷から吹き上げる風の影響か木々が皆一方向へ流れ
厳しい環境であることを覗わせる。
鉢伏山を後にして車道を戻っていると
先程まで雲に隠れていた槍ヶ岳が顔を出した。
斜面に差し込む陽を受けて、延びる木々の影が美しい。
車道と並行する登山道かと入った道は、徐々に車道から離れていった。
10分程歩いた時点で現在地をCASIO PRO TREK Smart(WSD-F20)で確認し、
下山ルートを間違えたことに気が付いた。
しかし、紙地図で確認したところ下山口は予定した牛伏寺の近くであったため
そのまま下山することにした。
そこは、とても美しい森だった。
ルートも明瞭で歩きやすい。
所々に学有林の看板があり、何となく納得した。
こんなに美しい森を子供たちが歩けば、必ず心に響くものがあるような気がする。
林道に合流し、下山口へ向かった。
車を回してくれた夫と、お昼ご飯にラーメンを食べた。
そして、もうすぐ結婚から20年を迎えることに気が付いた。
＜今日のルート＞
