友人が水沢山へ誘ってくれた。今月はもう山へ行けないと思っていたのに、何とか都合がつけられる見通しが立ち慌てて支度を整える。さあ出発という時点でそれが明日の予定だったことがわかった…明日は仕事の約束が入っている。急遽、単独で行くことにした。
雪は景色を一変する。暮れに登ったその道は、まるで違った表情をみせていた。銀世界を冬の青空が突き抜ける。
お休み石でイワヒバリがちょこちょこしている様子を眺めていると、警戒心を解いてヤマガラとシジュウカラが姿をみせた。ヤマガラがふいに頭にとまり、驚きとともに体がフリーズする。岩となった私の頭をヤマガラが闊歩。
雪は音を吸収し、静けさをもたらす。
知人がついた子供を傷つける嘘をどうしても許せず、許さなくては…そう思いながら気持ちはずっとささくれていた。雪道を踏みしめながら、心の佇まいについて考える。自分がどうありたいのか…
1か月。時間はかかったが答えが出たような気がした。この山を下りれば、きっと気持ちを新たに踏み出せる。
人付き合いは難しい。しかし、今日のこの日を与えてくれたのは友だった。彼女と一緒に山を歩く日を楽しみに笑顔で下山する。
<今日のルート>
水沢観音9:30~ベンチ9:55~お休み石10:07/10:20~石仏群10:50/10:55~山頂11:08/11:32~お休み石11:58/12:03~駐車場12:23