赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

燕から蝶ヶ岳へ パノラマ銀座を歩く

2024/6/4~6/6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この縦走はずっと何年も前から歩きたかった思い入れのあるルート。

でも、どこかでこれをテント泊で歩いたら少しは認めてもらえるのかなって

そんな思いがあった。

 

燕で小雨。

テントを打つ雨音を聞きながら本を読む。

H.D.ソロー著 森の生活 

読み始めて、この場にこれ以上ふさわしい読み物があっただろうかと思うほど

手元が暗くなるまで読みふけった。

何が本当に大切で 何が本当に必要なのか

本当は何がしたくて 何に向かっているのか

それまでどこか緊張して張りつめていた糸がふっと緩む。

誰かに認めてもらうための挑戦なんて、何の意味がある。

 

翌朝、とても穏やかな気持ちで私は縦走路に立っていた。

ここ数ヶ月、私なりに努力を重ねてきた。

テント泊装備の重さも負担に感じなかった。

歩きにリズムを感じるのはランニングの効果かもしれない。

岩場で無意識に良いホールドを探す。

明らかに今までとは違っていた。

山が応えてくれる。

私の努力は、そのためにあるべきだったのだ。

 

最終日。

蝶ヶ岳山頂から歩いてきたルートを振り返る。

スッキリと清々しい気持ちで上高地へ下った。

 

 

 

 

 

<今日のルート>