山へ向かう時間も楽しい。今日は道端の梅の花が満開だ。押尾コータローのギターを聴きながら小野子三山のひとつ、十二が岳へ向かう。
登山口まで車で行く予定だったが「悪路のため車両通行不可」の看板に降伏…素直に駐車場に停めることにした。
登山道はよく整備され、雪もほとんどない。念の為にと持ってきたアイゼンも今日は出番がなさそうだ。
賑やかな鳥達の声が林に響く。コガラが時折顔をのぞかせては飛び立っていった。
ぽかぽかと太陽の光があたる山頂付近で、枯葉を踏みしめるたびに足元から蝶が飛び立つ。ヒオドシチョウだ。
山を訪れるごとに、春をひとつひとつ感じる。
360度見渡せる山頂は、私以外誰もいなかった。冬の澄みきった空もいいが、春霞に浮かぶ山々も風情がある。30分程ゆっくりした後、帰路につく。踏みしめる落葉から、また蝶が飛び立った。
<今日のルート>
駐車場10:00~林道歩き~登山口10:20~見透し台10:55/11:05~山頂11:37/12:07~見透し台12:26~登山口12:45~駐車場13:00
駐車場から登山口までの林道は舗装されていない。特に登山口付近はいくつも穴がありダートな道だ。自信のない方は、無理せず駐車場に停めることをお勧めしたい。