赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

長男 巣立つ

 

 

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長男が京都へお引越し。

犬たちの世話をするために、次男が横浜から戻ってきてくれ

夫と長男と私は荷物を詰め込んだハイエースで群馬を出発。

往きは太平洋沿いを西へ…日本平で富士山を拝む。

 

 

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荷物の搬入と細々とした買い物を終えると

夫は伊丹空港へ撮影に出かけた…ほぼ徹夜で群馬から運転してきたのに。

もはや執念と言えるだろう。

私は長男と部屋で引っ越しの祝杯をあげ、早々に眠りに落ちた。

翌朝はいつもどおり5時半に起床し

春から長男が通うキャンパスへお散歩に出かける。

 

 

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春休み中の上、早朝ということもあって誰もいない。

無数のダクトやパイプ…キャンパスというより工場みたいだ。

 

 

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65年ほど前、この大学に私の父も通っていた。

大阪から戻ってきた夫と合流し、そのキャンパスにも訪れてみる。

父も見上げたであろうクスノキ

 

 

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古き校舎に今は亡き面影を追う。

そして、長男の新たな歩みをどうか見守ってほしいと願った。

 

 

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帰路は、長野を抜けて群馬へ。

空っぽになった荷室。

彼が巣立ったんだと実感した。