赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

夫からの手紙 no.13

2019/9/7

 

 

金曜日の夜

帰宅した夫が写真を撮りに行くかどうするか悩んでいた

 

 

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天気も好さそうなんだよね…

でも、片道5時間はかかるところでさぁ…

行くなら今日だと思うんだけど…

 

うーーーーん

 

 

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急ぎの仕事でもあるのかと尋ねると

そういうわけではないという

行きたいけど、ふんぎれない時ってあるあると思いつつ

 

じゃぁ、そんなタイミングは滅多にないんだから

行った方がいいよと背中を押した

 

 

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家族LINEに撮影した写真が送られてきた

 

富士山は彼のライフワークになりつつある

数年に一度かかる病気のようなものだ

 

 

 

 

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榛名 水沢山と誕生日パーティー

2019/9/5

 

 

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北関東わんぱくトリオ。

メンバーが誕生月とあって

榛名山で山歩き&パーティーをした。

 

 

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主役の彼女は南アルプス下山後

岐阜から地元の栃木に帰る途中で寄るという

何とも超ハードスケジュール。

 

 

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集まって乗り合わせた車内から

じゃあねって別れる時まで

ずっと笑い声が絶えない。

 

素敵な仲間。

 

  

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水沢観音にて イワタバコ(岩煙草)。

 

 

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ヤマジノホトトギス(山路ノ杜鵑草)。

 

どうしてもタマガワホトトギスの名前しか出てこず

 何ホトトギスだったかなぁと道中もやもや…

 

 

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秋の訪れを感じたマルバハギ(丸葉萩)。

 

 

<メモ>

マルバハギ(丸葉萩)は日当たりのよい山野に生える半低木で、花柄が短く、花が葉の間に咲いているように見える。名前のとおり、葉が楕円形。

ヤマハギ(山萩)はマルバハギに比べ葉が細長い。花は基部より出ている。秋の七草の萩。

 

 

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森林公園内を下山していると

レンゲショウマ(蓮華升麻)がまだ咲いている場所があり

嬉しいサプライズ。

 

楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまった。 

 

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 

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レンゲショウマ咲く鼻曲山

2019/8/25

 

 

仙人池ヒュッテ、阿曽原温泉小屋で同泊だった60代の御婦人と

最近続いている体調不良について話す機会があった。

 

 

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オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)。

 

 

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それは更年期よ。

でも、大丈夫。50代になれば元気になるから。

 

え?終われば戻るんですか?

 

私も友達も終わったらスゴく元気になったよ。

 

 

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シロヨメナ(白嫁菜)かな?

 

 

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キンミズヒキ(金水引)。

 

 

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まるで坂を転がり落ちるように

体力も気力もこのまま劣っていくのだと思っていた。

だから何とか踏みとどまろうと自分に負荷をかけては

思うようにできないことに、また落ち込み

もがいて、もがいて、そんな日々だった。

 

 

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そうか、そうなんだ。

今は苦しくても、このトンネルには出口があるんだ。

 

だったら無理に踏ん張るのはよそう。

今の自分が楽しいって思える山歩きをすればいい。

 

 

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そこで本日、花トラップで思いっきり溺れることに(笑)

 

 

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自生するレンゲショウマ(蓮華升麻)の群落があるという鼻曲山へ。

今年は開花が遅れていることもあり、何とか間に合ったようだ。

 

 

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身体は正直だ。

心が軽くなったら、足取りも軽い。

歩くスピードは相変わらず遅いままだけど

いつもの息苦しさがない。

楽しい。歩いていて楽しくて、楽しくて。

こんなに気持ちの良い山歩きは久しぶりだ。

 

 

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ただレンゲショウマの群生地は登山道からかなり奥まで踏み跡が広がっていて

以前、写真で見た光景よりかなり個体数が減っているように感じた。

 

 

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中には植物を平気で踏み倒して奥までいく人もいて

自分も写真を趣味にしている者として、とても複雑な気持ちになった。

 

 

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うーん…見分けが難しい。

ノコンギク(野紺菊)か?

 

 

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アザミ(薊)。

 

 

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見上げれば眩いほどの緑。

しかし、吹き抜けていく風は秋の匂い。 

 

 

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 <メモ>
ツリガネニンジンの花は輪生状につくが、ソバナは一本づつ花柄を出し先端に花をつける。
ツリガネニンジンの葉は普通輪生だがソバナは互生。
ツリガネニンジンのガク片は細長く反り返るが、ソバナのガク片は幅広で横に広がる程度。
・ソバナの葉には長い柄があるが、ミヤマシャジンの葉の柄は短く普通互生、稀に対生。
ミヤマシャジンの花柱は花冠より長く突き出る。萼片は披針形で鋸歯がない。

 

うーん。ミヤマシャジン(深山沙参)?

 

 

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ゲンノショウコ(現ノ証拠)。

 

 

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駐車場から美しい浅間山の姿が見えた。

 

 

 

 

 <今日のルート>

<p> 

 

 

北アルプス 室堂から欅平 3泊4日

2019/8/11~8/14

 

 

昨夏、雷鳥沢で夫と次男と私でテント泊をした時に

10数年前まで夫が毎年のように撮影に通っていた仙人池まで次は行こうと話していた。

オープンキャンパスや部活の合宿で次男の都合が合わず話が流れそうになったところ

息子達からお父さんとお母さんで行って来なよと提案があり

テント泊を小屋泊にして計画を実行することにした。

 

 

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前日は立山駅の駐車場で車中泊

駐車場からケーブルカーの駅に抜ける地下道ではコウモリ君がお出迎え。

 

 

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ケーブルカーの始発便に午前4時から並んで、何とか滑り込みセーフ。

美女平で乗り継いだバスの車窓から、ひと際目を引く剱岳の姿。

これから始まる山歩きに期待がふくらむ。

 

 

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みくりが池は深い翡翠色をして、次男と歩いた立山三山を映している。

去年はあいにくの天気だったから、この姿を次男にも見せたかったな…

 

 

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子供たちが幼かった頃に歩いた地獄谷のルートは今年も立入禁止になっていて

風に乗って温泉たまごのような硫黄の匂いを漂わせていた。

 

 

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1日目の山場。

別山乗越まで照りつける日差しの中で僅かな日陰を見つけては一息入れ、登り上げる。

そこには岩の表情ひとつひとつまで確認できるクリアな剱の姿があった。

 

 

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剱沢に向かって流れるようなカールの曲線美!

 

  

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奥大日、大日岳へと続く稜線も気になるなぁ…

 

 

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いざ、剱の懐へ!

 

 

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気持ちいい~♪

 

 

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ぐんぐん剱が近づいてくる。

 

 

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10年程前、家族でこのテン場に来た時の記憶といえば

ゴロゴロの岩場でなかなか寝られなかったことと

バカでっかい月(おそらくスーパームーン)が昇ってきて

昼間のように明るい夜に子供たちと驚きの声をあげたこと。

 

あの頃よりテン場の岩ゴロゴロ感がなさそうで、今なら快適に寝られるような気がした。

夫は気のせいだって言うけどね。

 

 

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ここから先、私にとっては初めての道。

 

 

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そして、初めての雪渓歩き。

 

 

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ついつい足を止めて写真を撮り

慌てて夫を追いかける。

 

 

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私はビビリハイカーだから

剱岳に登りたいとは今までもこれからも思わないだろう。

しかし、その剱岳に惹きつけられてやまない人の気持ちはわかるような気がする。

 

この日も八ツ峰かチンネかアタックを終えたクライマーが

剱沢に戻っていく姿があった。

その顔は疲労と幸福に満ちていてた。

 

 

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雪渓をなぜてくる風はひんやりと冷たく

火照った体に心地いい。

 

雪渓から上がった後の夏道は、崖崩れ跡についた踏み跡程度のトラバース。
今回のコースの中で一番気を遣う場所だった。

真砂沢ロッジについて、緊張から解き放たれる。
夫や同宿の方々と飲んだビールは最高に美味しかった。

 

 

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夜は思いのほか暑く午前2時頃にはすっかり目が覚めてしまった。

生水のまま飲まないようにと注意書きがあったので日中用に水を煮沸消毒しながら

月が沈んだあとに広がった満天の星空を見上げると

ペルセウス座流星群の流れ星が時折夜空を駆けていった。

 

朝焼けの空を撮影して朝食をとり

予定より1時間早く出発。

 

 

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ハシゴ谷乗越から黒部ダムへ続くルートへの分岐で河原に降り

珈琲を淹れて飲んだ。 

 

小屋で朝食の片づけをして、もう一度ここで湯を沸かすのは二度手間だが

自然の中で味わう珈琲の美味しさは格別で、その手間をさえ幸福だ。

 

 

  

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雪解けの水はどこまでも澄んでいて美しい。

 

 

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沢から離れ540mほど仙人新道の急登で標高を上げる。

じりじりと照りつける太陽にむかって

歩くときは雲に隠れていてほしいと身勝手なお願いをしながら

時折、谷から上がってくる風に一服の涼を得る。

 

稜線上に仙人池ヒュッテの赤い屋根が見え、足取りが僅かに軽くなった。

 

 

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仙人池ヒュッテでは、夫が以前一緒に写真を撮り歩いた方が手伝っていて

思い出話に花が咲いたようだ。

名物女将さんは、もう7年程前から山に上がってきていないとのことだったが

今でも御健在とうかがって、夫はとても嬉しそうにしていた。

その女将さんや常連さんたちとの集合写真に17年前の夫の姿もあり

女性陣で「昔は痩せていい男だったんじゃない」と談笑した。

 

 

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夕方には剱山頂に雲がかかり峰々も顔を出したりひっこめたり。

夜には晴れることを願いながら就寝した。

 

 

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午前2時。

明るく夜空を照らしていた月が剱岳の向こう側へと沈み

夜空は満天の星空へと姿を変えた。

 

 

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就寝前に私たち夫婦も含めたカメラマンが

ペルセウス座流星群のことなどを話題に盛り上がっていたので

カメラマン以外の方も数人表に出て一緒に星空を見上げた。

3分に1度ほどの間隔で星が流れ、そのたびに「見えた!」と歓声が上がり

その場にいた人々の間で不思議な一体感が生まれる。

 

 

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私にとって初めての星空撮影。

帰宅後、流れ星が写っていると盛り上がる私のPCを覗き込んだ夫から無情の一言。

あ、それは飛行機だから。

 

…(._.)

 

 

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1時間ほど仮眠をとったのち、朝焼けの写真を撮るため再び池の前へ。

昨日よりも静かで波のない水面はまるで鏡。

逆さに映し出す剱は実物のそれよりも神秘的に見えた。

 

 

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懐かしい再会に別れを惜しみつつ、仙人池ヒュッテを後にした。

向かう先の背景に後立山

 

 

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仙人温泉小屋から阿曽原温泉小屋までのルートは

夫が通っていた当時と全く違うルートになっていた。

何といてっも1629mのピークから仙人ダムまでの下りの長いこと!

 

暑さと寝不足と20kg体重の増えた夫にとってツライ下り。

ルートも細く休める場所も少ない。

予定の時間からどんどん遅れ、焦る私。

こんな時でも夫はいたって冷静。

焦って無理して動けなくなるより

多少時間が遅くなっても確実に宿に着くことが大事だと諭される。

 

もし夫が動けなくなったら小屋まで助けを求めに行かなくちゃ…

心配性の私の頭はぐるぐるぐるぐる…

ダムから最後の登りを終え、一足先に小屋へ行って連絡することにした。

私が小屋に着いてから30分後、夫も無事到着し

前日、仙人池ヒュッテで同宿だった方々に拍手で迎えられた。

夫がこの小屋に初めてきたのは35年前。

最後に来たのは16年前。

小屋の御主人も覚えていて下さり、嬉しい再会となった。

 

私たちの後しばらくして到着した親子に

宿の御主人がイエローカードだよと注意していた。

私たちも似たようなものだ。

同じ失敗は繰り返すまいと心に誓った。

 

 

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また、来なよ。

小屋の御主人に声をかけられ、夫は嬉しそうに返事をしていた。

いろいろな場所を巡るのもいいけれど同じ場所に何度も訪れる良さを感じた。

私たち夫婦にとって思い出と言えばこのルートと言えるほど

この先何度も訪れるのも悪くないな…

 

 

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阿曽原から欅平まで

それは写真でしか見たことのなかった水平歩道。

切り立った岩壁に溝のように掘られた道を歩く。

 

 

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昨日とは打って変わって、夫は慣れた様子でスタスタ。

 

 

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ビビリハイカーの私は、取りつけられた細いワイヤーを頼りに内心ビクビク。

昨日は私が先を行っては待ち、今日は夫が待ってくれる。

思えばこの20年、こんな感じでやってきた気がした。

 

 

 

 

※最後から5枚目と最後の写真は夫が撮影したものです。

 

 <今日のルート>

 

 

<出会った花たち>

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ミヤマリンドウ(深山竜胆)    ウサギギク(兎菊)

トウヤクリンドウ(投薬竜胆)   アオノツガザクラ(青栂桜)

チングルマ(稚児車)       ダイモンジソウ(大文字草) 

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ヨツバシオガマ(四葉塩竃)    ミヤマキンバイ(深山金梅)

ニッコウキスゲ(日光黄萓)    オオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿)

アカモノ(赤物)の実       ミヤマナナコナ(深山飯小菜) 

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ミソガワソウ(味噌川草)       ヤマハハコ(山母子)とアキノキリンソウ(秋麒麟草)

ハクサントリカブト(白山鳥兜)    キヌガサソウ(衣笠草)

                 オオバキスミレ(大葉黄菫)

 

 

 

 

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谷川連峰 馬蹄形を歩く  2日目

2019/7/29~7/30

 

 

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就寝前に見上げた夜空は、満天の星だった。

明日はいい天気になるぞ、山岳連盟の人が太鼓判を押してくれた。

 

午前3時に起き、朝食と荷造りを終えて外に出ると

空がぽわんっと赤みをさしていた。

 

 

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上空の藍色に、三日月が浮かぶ。

 

 

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避難小屋の裏手に回ると、巻機山の美しいシルエット。

 

 

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そして馬蹄形の最終ピーク、谷川岳も目を覚ます。

今日はあの峰まで歩くんだ…よしっ!

気合を入れて前を向く。

 

 

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七ツ小屋山を登る斜面で日の出を迎えた。

 

 

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腰高の笹原に朝陽があたり、いっせいに朝露が輝きだした。

山岳連盟の人が教えてくれたので歩き初めからレインウエアの下を履いていたが

あっという間に全身ずぶ濡れになった。

でも今日はそれすらも心地よく、楽しい。

 

 

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この辺りはちょうど馬蹄形の一番奥の部分だ。

写真に納まりきれないのが何とももどかしいが

歩いてきた道とこれから歩く道、馬蹄の全容を見渡すことができる。

 

 

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ただ標高は1500~1600mなので、白毛門ほどではないがかなり蒸し暑い。

時折吹いてくる風が、とてもありがたかった。

 

 

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笹の海。

 

 

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上越マッターホルン大源太山は、男前(´艸`*)

 

 

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お世話になった山岳連盟のおふたり。

ありがとうございました。

 

歩き方がゆったりとして見えるのに、上半身はぶれずに速い。

すごいなぁ…あんな歩き方、どうしたらできるんだろう。

 

 

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谷川岳まで続いている稜線。

まだまだ先は長い。

 

 

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ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)かな?

 

<メモ>

サワヒヨドリの葉は対生、ヨツバヒヨドリは輪生する。

 

 

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ハクサンフウロ(白山風露)。

 

 

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クルマユリ(車百合)。

 

 

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花トラップに引っ掛かりそうになり

このままではまた計画より遅れRWの時間に間に合わなくなると行動を軌道修正。

 

武能岳から鞍部に下り茂倉岳への登り返しは、なかなか厳しいものだった。

50歩進んでは一息つき、50歩進んでは一息。

手前の小ピークに到着する時間をそれぞれ決め、目標にした。

 

途中でスライドする5、6人のシニアのパーティーと休憩が一緒になった。

和菓子を勧めて下さった女性から、岡崎の和菓子店の名前が出て驚いた。

え?その和菓子屋の御夫婦と高校の同級生ですと伝えると

その方の娘さんと私は高校の同級生だったはずだという。

残念ながら娘さんの名前に記憶はなかったが、何という偶然。

口に残る上品な餡の甘さに30年前の記憶がよみがえる。

K君Tちゃん夫妻は元気かな…心にもパワーをもらって再び歩き始めた。

 

 

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茂倉岳、到着。

谷川岳がぐっと近づいた。

 

後ろから1日で馬蹄形を回っている若い男性がやってきて

お互いの労をねぎらった。

やはり、ここまで来ると少しホッとするのは皆同じらしい。

ただ彼はその後私の倍速以上の速さで進んでいき

あっという間に姿が見えなくなってしまった。

 

 

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来年は、あの主脈を歩けるかな…

 

 

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一ノ倉岳に到着。

いよいよ残るは、あの猫のお耳!

 

 

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奥の院の手前から、少し雨に降られた。

最後の岩場を慎重に越える。

オキノ耳、そしてトマノ耳…

トマノ耳の標識を見た途端、涙が出そうになった。

両手を突き上げ馬蹄形に向かってヤッターと叫んだ。

 

肩ノ小屋で休憩することも考えたが

岩場を下り終える熊穴沢避難小屋まで行くことにした。

思った以上に足に疲労がたまっていたのか

少し気が緩んでしまったのか途中の岩場で足を滑らせ転倒した。

そこからは身体を岩の方に向け三点支持で慎重に降りた。

 

RWの山頂駅に到着し

馬蹄形の挑戦をお互い励まし合ってきた友人に下山の無事をLINEで知らせると

とても成功を喜んでくれ、嬉しかった。

次は彼女の番だ。

私も心から応援している。

 

多くの出会いに助けられ成功した山行だった。

心より感謝申し上げたい。

ありがとうございました。

 

そして送り出してくれた家族に、感謝!

いつも、ありがとう。

 

 

 

 

 

<今日のルート> 

 

 

 

< 出会った花たち>

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クガイソウ(九蓋草)            トキソウ(朱鷺草)?

ノギラン(芒蘭)              イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)

 

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ホソバヒナウスユキソウ(細葉雛薄雪草)   ハクサンオミナエシ(白山女郎花)

シモツケソウ(下野草)           タテヤマリンドウ(立山竜胆)

                                                                          タテヤマウツボグサ(立山靫草)