と、タイトルにあげたもののアカヤシオは最終盤を迎え、袈裟丸山は次の季節へと進んでいた。
楚々と咲くシロヤシオ…別名ゴヨウツツジはツツジ平で満開だった。新緑の中で輝くような純白…5月の印象にぴったりだ。
賽の河原で咲くのはトウゴクミツバツツジか…この時期の袈裟丸山は駐車場がすぐにいっぱいになるというので、朝6時に折場登山口に着いたが一番乗りだった。朝の山歩きは鳥たちも賑やかで、観察しながらのんびり歩いていると、ひとり、またひとりと私を追い越していく。
今日の登山計画は、歩行時間とは別に2時間ほど余裕をみていた。初めて登る山は、特にゆっくり味わいたい。そして、初めての出会いに胸を躍らせる。
ショウジョウバカマ。現地では名前がわからず、帰宅してから調べて「これが、そうだったんだ!」と再び喜びをかみしめる。
この子は、ビンズイ?
撮影時はコガラとヤマガラかと思っていたこの子たち。図鑑でみるに、ヒガラではないかと…
花や鳥の名前を調べる時間も、また楽しい。
小丸山からの樹林帯ではアカヤシオが見られた。
淡いピンク色の傍からツクツクと顔をのぞかせる新芽が、なんともカワイイ。
谷間にオオカメノキが白い花を咲かせている。暗い林の中で咲く様子がひときわ美しい。
山頂では、ヤマザクラが満開だ。 持参したおにぎりを食べながら、お花見。
山頂下のヤマザクラは、散り始めていた。ほんの少し標高が変わるだけで、植物は敏感だなぁと改めて思う。
山頂にはシャクナゲ(石楠花)の 群生があった。後から登ってきた男性が、ここはシャクナゲのトンネルのようになるのだと教えてくれ、また訪れる日の楽しみができた。
下山をしながら、散ったアカヤシオの花から最盛期の様子に思いを馳せる。もう少し見られるかなっと思っていたので、残念な思いは確かにあった。同じ山でも訪れる度に表情が違い、一期一会。今日は今日の出会いを楽しもう…そんなふうに、山歩きをしていきたい。
コメツガの 新芽がとにかくカワイイ!
カラマツの新芽は、色鮮やか…そして、そして、今日は…彼女に会えた!
熊じゃないよ…
ニホンジカ。下山途中、突然跳ねるように登山道を横切る影…しかし、林の中からジッと私の方を見ている。カメラのレンズを向けても、逃げなかった。しばし、見つめ合うことに(笑)
今日は曇りの予報だったが、下山途中から小雨がぽつぽつ…。
霧が谷から上がってきて、辺りが幻想的な風景へと変化していった。
小さなアップダウンを繰り返し、ピーク直下の急登。花や鳥も豊富でいつ来ても楽しめそうだ。なかなか私好みの行程で、次の再会を楽しみにしようと思う。
<今日のルート>
自宅4:20~折場登山口5:55/6:10~弓の手コース~賽の河原7:20/7:35~小丸山8:40~避難小屋9:00~山頂(前袈裟丸山)10:00/10:30~避難小屋11:13~小丸山11:35~賽の河原12:43~折場登山口13:38