昭文社「山と高原地図」にあるガイドによれば、黒滝山は黄檗宗の禅寺・不動寺の山号で、一帯の山域名らしい。今日は、その黒滝山不動寺の修行場でもあった九十九谷と五老峰を歩くことにした。
まずは山歩きの安全を祈願して、ごあいさつ。
コアジサイ(小紫陽花)の薄い紫色は、品がいい。
いきなり始まるアスレチック的な馬ノ背。
次は、ほぼ垂直な梯子!
梯子の幅=岩の幅(笑)
あっという間に、先ほどまでいた寺が小さく見える。
シロドウダンかと思って帰宅後調べてみたところ、アブラツツジ(油躑躅)かと…
ヤマボウシ(山法師)は、山で会うと違った表情にみえる。
五老峰最高点の観音岩。
いいお顔 (´▽`*)
次に攻めたい西上州の山…鹿岳と四ツ又山。
西上州の山々の間には集落が点在する。
石仏など古くから人と自然が深く関わってきた名残も多い。
一つ一つの山は標高もさほど高くなく華やかさこそないが
静かに人々の暮らしを見守るようなこの山域を、私はこよなく愛している。
ここは巻き道もあるらしいが正面突破。振り返って、達成感!
タツナミソウ(立浪草)。
自信はないのだが、ヤマジノタツナミソウという種類であればやや稀な種類らしい。
上底瀬の集落に下りていく道はザレた急勾配。正直、馬ノ背などの岩稜を渡るより気を遣う。
しかし、この梅雨入り前の清々しい空気と青々とした葉が日に透ける様や葉陰の模様は美しく、林の中を歩くのは楽しい。
看板につられて寄り道した上底瀬不動の滝で見かけたミヤマキケマン(深山黄華鬘)。
縁側に集まって談笑する住人達に挨拶をしながら集落を抜け、黒滝山登山口へ向かう。
長閑な様子の豚舎。
豚も気怠そうだ。
五老峰入口に戻ってきた。
無事に山歩きができた御礼に、もう一度お参り。
江戸時代に開山されたという古刹だけあって、とても趣がある。
4名以上で予約をすれば黄檗普茶の精進料理を味わえたり、座禅指導も受けられるとか。
そんな物思いにふけりながら境内を散策していると、ふいに住職さんに話しかけられ飛び上がるほど驚いてしまった…
せっかくのお話を伺えるチャンスを逃してしまい、残念だ。
<今日のルート>
前橋7:45~駐車場9:30/9:35~不動寺参拝~五老峰入口10;05~見晴台10:35~九十九谷分岐10:45~観音岩10:55/11:00~九十九谷分岐11:10~上底瀬分岐11:40~鷹ノ巣山11:43/11:52~上底瀬分岐11:55~九十九谷登山口12:26~不動の滝~黒滝山登山口12:40~豚舎脇~五老峰入口13:23~不動寺参拝(WC)13:30/14:00~駐車場14:06
※不動寺の駐車場までは非常に道幅が狭く、対向車があれば待避場所までバックで戻らなければならない。今日の周回ルートであれば、上底瀬にある登山者用駐車場をスタートにした方がいいと思う。
※トイレは不動寺境内奥にある綺麗なトイレが借りられる。