赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

八ヶ岳 ほんのり秋色の蓼科山

2019/9/26

 

 

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しばらくぶりに八ヶ岳へ向かうことにした。

日帰りならどこにしようかと考えた時、真っ先に浮かんだのが蓼科山だった。

こんな時は、きっと山に呼ばれている。

ほら、天気予報もバッチリだ。

 

 

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蓼科山をじっくり味わえるコースを探そうと「山と高原地図」を広げる。

周回できそうなコースのルート状況をネットで調べていると

竜源橋からのコースは他の登山口からのコースタイムに比べれば長くなるが

景観は優とも劣らないとある。

これで決まりだ。

 

 

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蓼科山登山口の駐車場には既に数台の車が停めてあったが

竜源橋登山口のそれには私しかいなかった。

登山口から入ってほどなく八ヶ岳らしいシラビソと苔の森。

朝の光が差し込み森が生き生きとしてくる。

頬にあたるひんやりとした空気

鳥たちのさえずり

何てすばらしい朝なんだろう。

 

 

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ケーン

突然、静寂を破る甲高い鳴き声が森の奥から響く。

その先に目をやると鹿たちがぴょんと飛び跳ねて走り去っていくのが見えた。

 

 

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森を抜け天祥寺原に出ると左手にこれから向かう蓼科山の姿。

まさに雲一つない秋晴れの空に見事な景観だ。

 

 

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見上げれば、青空に輝く黄葉。

 

 

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天祥寺原からゴロゴロと大きな石の涸沢を登りつめ

蓼科山荘からさらに大きくなった岩をガシガシと両手につかみながら登っていくと

あっけにとられるほど広大で開放的な山頂に出た。

 

 

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八ヶ岳最高峰の赤岳などが連なる山々の先に南アルプス

今年は天候の影響で山行予定がすっかりずれ込んでしまい

計画していた甲斐駒ヶ岳仙丈ケ岳に行けないでいる。

来月、行けたらいいのだけれど…

 

 

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ランチポイントを決め、パンをかじりながら北アルプスの山並を眺めていると

雲間から槍ヶ岳が顔をのぞかせてくれ

パンを口にくわえたまま慌ててカメラを構える。

 

 

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後ろ髪をひかれつつ、下山開始。 

 

 

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また、来るよ。

 

 

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下山は苦手なザレ場の下り。

私の足はさらに亀のような歩みになる。

時々御褒美のように訪れる緩斜面の森に癒されながら

後ろから幾人もの人に抜かされつつ

あわてなーい、あわてない。

 

 

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ふと視線の先に赤い実をたわわに付けたガマズミの木。

 

 

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初夏には白い花で楽しませてくれたね。

 

 

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食欲旺盛な虫たちよってレース状になった葉から陽の光がこぼれ

透かした黄葉のグラデーションにしばし歩をとめる。

 

 

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蓼科山登山口に出た。

八ヶ岳の魅力をぎゅっと詰め込んだような素敵な山だった。

天祥寺原から大河原峠に抜け双子池や亀甲池めぐりも楽しそうだ。

いつか歩いてみよう。

 

 

 

<今日のルート>

 

 

 

 <メモ>

Photoshopで写真を編集した後、別名で保存しようとしましたがブログ用に圧縮するPNGの選択項目が表示されずに困りました。

今回の原因はファイルの種類が普段と違っていたためとわかり、ファイルの種類をJPEGに直して保存したところ無事PNGの選択項目が表示されました。