赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

浅間高原シャクナゲ園から黒斑山

2022/6/11

 

しばらく前からアヤちゃんは体調不良に悩まされていて

なかなか一緒に山歩きに行けずにいた。

そのことをアヤちゃんにとって君のブームは終わったんだと

他の人から言われたりして

心が落ち込んだり、去る者は追わずと強がってみたり

 

 

 

 

そんな中、白毛門から巻機山へ抜ける上越国境の話がたま兄から出て

アヤちゃんがすごく行きたがってルートだったから

また一緒に歩けないかなって連絡をしてみたのだけれど、やっぱりダメで

上越国境ルートは日程の調整でなくなったけれど

自分もアヤちゃんのこと吹っ切らなきゃって

ふたりで行きたいねって話していた景鶴山へソロでも行こうって決めた。

 

 

 

 

最後の連絡になっちゃうかもしれないなって

景鶴に行く計画をアヤちゃんに伝えた。

アヤちゃんから衝撃の連絡が来たのは、その返信だった。

会社の健康診断で異常が見つかって、再検査を受けることになったよって。

 

 

 

 

本業以外にバイトもして忙しそうだったし

体調不良は誘いを断る口実かもしれないなって

自分もいい大人だし、そういうことは上手く察してあげなきゃって

バカだ、私。ほんとうにバカだった。

 

 

 

 

どうでもいい他の人の言葉を真に受けて

アヤちゃんの言葉をどうしてそのまま受け止めてあげなかったんだろう。

モロコシ山のヒメギフチョウも景鶴も

アヤちゃんが行きたいって言った時に、なんで行かなかったんだ!

 

でも、景鶴山にたま兄やさと姉に支えてもらいながら登頂して

仲間っていいなって再認識して

やっぱり私はアヤちゃんとまた歩きたいって

おばあちゃんになっても一緒に山歩きしようねって約束

ぜったい私はあきらめないって強く強くそう思った。

 

シャクナゲ園からのルートはやはり以前アヤちゃんが歩きたいと話していたルートで

土砂災害の影響とかコロナとかで延期になっていたのだけれど

久しぶりに開園されているという新聞記事を見つけ

次は必ずアヤちゃんと一緒に来るからって願掛けしながら一歩一歩踏みしめて

ガスっガスの中を黙々と登りつめた。

 

 

 

 

鋸岳に着いた時、急にガスが切れ、目の前に浅間山が現れた。

お前の気持ちはわかったよって言ってもらえたみたいで

抑えていた感情が溢れ出して、涙が止まらない。

でも、私が泣くのは今日で最後にしよう。

 

以前、アヤちゃんと一緒に歩いたルートも撤退した剣ヶ峰も

浅間山は思い出がいっぱいある山だから

だから、必ずまた一緒に来るよ。

 

 

 

 

自分も以前、体調不良に悩まされた時期があって

その時はアヤちゃんが歩くスピードを合わせてくれて

また、一緒に歩けるようになったら

今度は自分がアヤちゃんの歩くスピードに合わせるんだ。

どこの山から歩き始めようかな。

やっぱりアヤちゃんが好きなシロヤシオを見に行こうか。

 

 

 

 

いよいよ来週から治療が始まる。

また、山を歩けるようになりたいってアヤちゃん。

待ってるからね。

 

 

 

 

今日は幸せの青い鳥ルリビタキが何度も現れてくれて

ただ、雌か雄の幼鳥か…いつも迷う。

上の写真を見ると雌のような気もするし

 

 

 

 

この写真を見ると雄の幼鳥な気もするし。

 

 

 

 

黒斑山まで縦走して、ピストンで戻ってきた。

 

 

 

 

 

 

往路ではガスで何も見えなかったけれど

帰路では歩いた尾根が眼下にすうっと延びていく姿が見られて

あらためていいルートだなぁ…こっちのルートの方が個人的に好みかもって。

 

 

 

 

砂地の急斜面に往きは苦しめられたけど(^^ゞ

 

 

 

 

戻ってきて、しばしシャクナゲ園で撮影。

 

 

 

 

広大な園のほとんどはアズマシャクナゲなんだろうか。

そちらはもう咲き終わっていたけれど

ヤクシマシャクナゲが見頃を迎えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<今日のルート>