千葉からの帰り道。
飛び込んできたのは、夕景の富士。
待って。もう少し待って…海ほたるの駐車場から飛び出して階段を駆けのぼった。
今年もよろしくお願いします。
千葉からの帰り道。
飛び込んできたのは、夕景の富士。
待って。もう少し待って…海ほたるの駐車場から飛び出して階段を駆けのぼった。
今年もよろしくお願いします。
登り納めに赤城山を予定していたが、強風の予報。風の影響を考え、榛名山の南面にある天狗山を今年最後の山とした。
榛名神社の山門脇から登山道に入る。山の西側にあるため、日が昇っても未だ森に陽は差し込まない。去年の11月末には登山道に雪もあったが、今年は暖冬なのか殆ど雪はなかった。
「山と高原地図」には「天狗山西峰 関東平野を一望」とある。しかし、岩と鳥居のある南峰からの景色が一番素晴らしい。
水沢山に比べ認知度が低いせいか訪れる人も少なく、静かな山歩きをゆっくり楽しむことができる。
今日も、1時間程この景色を独り占めすることができた。
八ヶ岳がみえる。
今年ブログを通して出会った山友さん達が、冬の八ヶ岳の様子を伝えてくれる。こうして遠くから山を眺めて、今までと違う映像が思い出され楽しい気持ちになった。
素晴らしい出会いを与えてくれた山に、あらためて感謝する。
ゼブラ模様の浅間山を見にいきたいが、少しゆったり構えることにした。
次々と歩きたい山が増え、気持ちも先に先にと逸りがちだが、来年は地図を読んだり、準備も楽しみながら、ひとつひとつの山歩きをじっくり楽しみたいと思う。
まずは、赤城のふもとから、のんびり、ゆったり始めよう。
<今日のルート>
榛名神社公営駐車場7:30(歴史民俗資料館下に公衆トイレあり)~天狗山登山口7:37~鏡台山コル8:12~分岐9:00~天狗山西峰9:05~天狗山山頂9:10~南峰9:15/10:07~鏡台山コル10:48~鏡台山山頂10:56~鏡台山コル11:04~天狗山登山口11:30~駐車場11:35
この一年で多くの方がブログを読んでくださるようになったこと、励ましの星をつけてくださったこと、心より感謝しています。来年も背伸びすることなく、身の丈にあった山歩きをお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
12月4日に稲包山に登った人のヤマレコに、まだ軽アイゼンもワカンも不要とあったので、熊の活動期のピークは過ぎただろうと春に立てた登山計画を引っ張り出してきた。
午前中は曇りだという予報だが、空は気持ちよく晴れ渡っている。
しかし、進む道が途中から除雪されていない…轍もない。登山口までは、あと少しだというのに。
少し、引き返しヤマレコを確認する…あ、違う登山口だ…
私の計画は春に立てたもの。おそらく、冬季閉鎖なのだろう。ここから車道を歩いて登山口まで行ったとしても、ルートが違えば状況は異なる。軽アイゼンは持ったが、雪のないときの歩行計画などあてにはならない。引き返してヤマレコにあった登山口から登るには、予定のルートより行程が長く出発時間が遅すぎる。
断念…しかも、こんな情けない理由で。
悔しかった…自分に腹がたった。
そんな気持ちのまま、車を赤城に向かわせた。
何やってんだ…何やってんだ…何やってんだ…
女性でソロの山歩きとなると、とかく大丈夫かと何の根拠もなく言われることが少なくない。だからこそ、下調べも準備も念入りにと心掛けてきたのに。
大洞の駐車場から、急登の岩道をガツガツ地蔵岳山頂に向かって登り始める。一気に汗ばんできて、上着を脱いだ。
そんな時だった。コンコンコンと木をつつく音がする。
「あ、もしかして…」
逆光で何ゲラか確認できなかったが、姿を確認。
慌てて望遠レンズに付け替え撮影するも、やはり鳥の撮影は難しい。
帰宅して図鑑を調べてみると、背中に逆「ハ」の字の白斑がなく頭部が黒いので、オオアカゲラの雌ではないかと…だとすれば、初めての出会いだ。
自分の真一文字に結ばれた口元が緩む。
のんびりいこう…
ここのところ、複数の用事を抱え予定に追われる日々だった。
疲労が極限に達すると体がだすサインに、気づかなかったわけじゃない。
わかっている…自分が自分を追い詰めやすいことも。
地蔵岳山頂から登るはずだった三国の山々を眺める。
私は何と競っているんだ…
そんな相手など、どこにもいない。
小沼に向かって下山する。
長七郎山に向かう予定をやめ、小沼見晴をぬけて鳥居峠に出た。
覚満淵で(たぶん)コガラを見かける。
葉が落ちると、野鳥と出会う機会が増えて嬉しい。
駐車場に戻り、車に乗り込む体が異常に重たい…でも、心は軽かった。
そうだ。
自分は疲れている。
帰宅後、意識のスイッチが切れる…しばらくぶりに、泥のように眠った。
<今日のルート>
大洞駐車場9:50~地蔵岳山頂10:58/11:21~小沼駐車場(トイレは冬季閉鎖中)~鳥居峠~覚満淵~駐車場12:45
夫が今日はお弁当はいらないというので、長男に昼食代の500円を渡し、家族より一足早く家を出た。
以前から「備前」という名前が気になっていた栃木の山…備前楯山。
舟石峠駐車場には、他に車はなかった。
登山道は、一面の霜柱。
私が踏む霜柱のバリバリという音と、ゴーーーっと林を抜けてゆく低い風の音。
ちらちらと雪が舞っている。光に当たって森の中をきらきらと輝く様子は、とても綺麗だ。
最後のひと登りの先には、見事な景色が広がっていた。
山頂は風が強いのではと思っていたが、それほどでもない。
空に浮かぶ雲が山に影を走らせ、見ていて楽しい…すっかり冬の空。
スープを飲みながら景色を楽しんでいると、男体山の山頂に掛かっていた雲がとれて綺麗な山容を見せてくれた。来年は登りに行こうかな。
岩陰に鳥の羽が散乱していた。何の鳥だろう…捕食されたのか?
下山途中でかわいい柴犬を伴った男性が登ってきた。
少し脇道を行けば見晴の良い場所があり、袈裟丸連峰、庚申山、皇海山が一望できる。
葉はすっかり落ちてしまったが、そんな木々から差す冬の光は美しい。
駐車場まで戻ってきたが、少し歩き足りない。
銀山平まで車で移動し、展望台まで歩くことにした。
自然公園内の展望台をイメージしていたので、歩きやすい散策路かと思いきや…
階段は朽ち、落ち葉に埋もれ、ラッセル状態。
嫌いじゃないけど、踏み外せば滑り台だなぁ…ポールで落ち葉の下の状況を確認しながら進む。
目印はしっかりついていたので迷うことはない。
展望台は鎖で囲いがしてあった。木々の先に新芽の膨らみが…冬はこれからだよとそっと話しかける。
展望台から戻る途中に苔が広がっていた。
きっとあまり人も訪れないのだろう。踏み荒らされず、もふもふと気持ちよさそうだ。
<今日のルート>
舟石峠駐車場8:50~備前楯山山頂9:37/10:07~駐車場10:50~車で移動~銀山平登山者用駐車場11:15~展望台11:43/11:57~駐車場12:30
舟石峠駐車場には簡易トイレあり(とっても綺麗でした。感謝、感謝です。)
庚申川沿いの林道には20~30頭ほどの猿の群れがいた。歩いて通過するには危険かもしれない。
明日は雪が降るという。
朝8時30分。
冷たい風が吹く参道は、まだ人もまばらだ。
鳥居をくぐると空気が変わる。ピンと張り詰めたような清らかな中に入っていく。
静かな朝は、特にそれを感じさせた。
山には重たくて、しばらく持っていかなかったNikon Df。
今日はお気に入りのMFの85mmのレンズをつけて撮る。
ピントを合わせる時の静寂が好きだ。
シャッター音もたまらない。
岩が社に覆いかぶさるように迫っている。
凛とした佇まいを、山の端から差し込んだ朝日が照らしだす。
門に刻まれた龍神。
手の施された装飾に、その思いを感じる。
榛名神社はパワースポットとしても有名で、県内外から多くの人が訪れる。
昼間はなかなか撮影も思うようにできない。
朝の務めを行う神主たちが社から出てきた。
その所作に、着物の色に、灯される明りに、
日本の美しさを感じる。
本殿奥の道を沢の方へ。
こんな錆も…
こんな時間の経過も…好き。
参道の途中にある「みそぎ屋」
御神水で作った甘酒をいただいた。
寒さで縮こまった体がほろほろとほぐされていく。
往く時とは、光の感じが変わっている。
朝の青い空気が太陽に照らされ、柔らかいまるい光に変化し始めていた。
参拝者の数も増えてきた。
今日は祝日。
大鳥居の前には、蕎麦屋や甘味処、宿坊などが並ぶ。
なかなか撮影が終わらない…
猫まで登場。
今日は、私の好きなものばかり。
カメラを変えて撮ってみると、また違う視点が持てたようだ。
たまには、こんな朝もいい。
すっきりとした秋晴れの空のもと、友人と一緒に妙義神社を目指す。
歴史を感じさせる黒と朱の社殿を際立たせるように、立派なモミジやイチョウの木々が鮮やかに色を添える。今年一番の紅葉に興奮しすぎたのか、中間道の登山口がなかなか見つけられず苦労した。
奇岩の妙義山の山頂は、ロープワークに習熟した上級者向き。当然、私達には向かない。
一般コースとして整備された中間道を歩く。
紅葉はピークを迎えており、光を受け燃え立つ木々に心を奪われ、なかなか先に進めない。
西上州特有の岩峰と紅葉の競演は、一見の価値がある。
今日は天気も紅葉も、 これ以上の日はないのではと思える山日和だった。
友人と「先を急いで通り過ぎるのはもったいない」とコース短縮も念頭に、景色を堪能することにした。
大砲岩入口でザックをデポして鎖場に。
相変わらずへっぴり腰の私。胎内くぐり手前の見晴の良いところまで行って、満足(笑)。
聳え立つ岩壁の上級者コースを登る人がいると他の登山者が教えてくれたが、私には確認できず。
前日「妙義に行ってきます」と伝えた父に「妙義の岩は、谷川よりも難しい」と言われたが、そもそも私は後にも先にもこの岩を登ろうとは思わないだろう。
ほんの少し鎖場を行っただけだが、見える景色は最高だった。眼下に広がる街並みの先に赤城山が見える。
去年同じ場所の大砲岩の上でジャンプした人が「おっと。」と少しバランスを崩した映像が思い出され、再度身震いをした。
石門広場に近づくにつれ、塔のように立つ奇岩が目立ち始める。
「ツンとすればコロンとしそうだね」と笑い合った。
石門の中に見えるのは大砲岩。
離れて見れば、大砲岩の名のごとく。
妙義神社のあたりより、紅葉は終わりかけている。
第一石門、第二石門はパスして公園管理事務所へ向かって下った。
管理事務所でトイレを借りた。裏のデッキに出てみると見事に紅葉したモミジ。
その周辺は「さくらの里」という公園で、春は一面ピンク色に染まるそうだ。
最後の車道歩きで駐車場へ戻るなか、ひっそりと色づく紅葉を見つけた。
落ち着いた色合いに心を奪われる。この秋一番のお気に入り。
<今日のルート>
道の駅前の市営無料駐車場9:40~妙義神社(登山口を探したり、参拝したり)~中間道登山口10:15~第一見晴10:27/10:35~第二見晴10:55/11:00~タルワキ沢出合11:10~本読みの僧11:22~東屋11:42/12:15~大砲岩分岐13:08/13:30~石門広場13:40~石門入口14:00/14:10~車道歩き~一本杉(七曲峠)14:15~大人場14:40~金鶏橋14:48~車道歩き~駐車場15:15
神社本殿に向かう長い石階段を登りきったところにあるのが南門。それを左に進めば中間道登山口がある。本殿に参拝してから行くのであれば、左にある白木の門をくぐった場所に中間道登山口がある。
しばらく登っていなかった水沢山へ、今日は森林公園を抜けて行くことにした。
紅葉のピークは、水沢観音の辺りまで下りている。ここは、すでに終盤だ。
水沢山へのアプローチは、こちらからのルートの方が距離も短く傾斜もなだらかだ。
ファミリー登山向きで、親子連れの登山者もよく見かける。
180度の展望が広がる水沢山の山頂。
水沢観音側からも多数の登山者が訪れ、ほどなくして山頂は賑やかになった。
今日は、晩秋とは思えないほど日差しが強い。
コーヒーと行動食を摂り、早々に来た道を引き返した。
つつじヶ丘休憩所からも、なかなかよい景色。あまり人も訪れず、のんびりと過ごすことができた。
5月下旬から6月初旬にはツツジが満開になるそうだ。
ツツジで染め上げられた丘を想像し、来年は訪れてみたいと思う。
楓の葉で彩られた錦の絨毯の上を、のんびりと歩く。
その柔らかな紫色に品を漂わせるムラサキシキブ。
スケートリンクに向かう車道も紅葉で彩られていた。
こんな日は車を走らせるだけでも気分がいい。
見晴展望台付近は、観光客で賑わっていた。
山歩きの格好をした私は、きっと少し浮いて見えたに違いない。
山頂駅の近くで、もう一度ムラサキシキブに出会う。
その株の大きさに、観光客の女性達が歓声をあげた。
つつじヶ丘休憩所に、わかりやすい案内板があったので参考までに…
<今日のルート>
スケートリンク8:15~つつじヶ丘休憩所8:45/8:50~水沢山登山口8:55~電波塔9:07~水沢山山頂9:16/9.37
~電波塔9:48~登山口10:00~つつじヶ丘休憩所10:13/10:21~スケートリンク11:04