明日は雪が降るという。
朝8時30分。
冷たい風が吹く参道は、まだ人もまばらだ。
鳥居をくぐると空気が変わる。ピンと張り詰めたような清らかな中に入っていく。
静かな朝は、特にそれを感じさせた。
山には重たくて、しばらく持っていかなかったNikon Df。
今日はお気に入りのMFの85mmのレンズをつけて撮る。
ピントを合わせる時の静寂が好きだ。
シャッター音もたまらない。
岩が社に覆いかぶさるように迫っている。
凛とした佇まいを、山の端から差し込んだ朝日が照らしだす。
門に刻まれた龍神。
手の施された装飾に、その思いを感じる。
榛名神社はパワースポットとしても有名で、県内外から多くの人が訪れる。
昼間はなかなか撮影も思うようにできない。
朝の務めを行う神主たちが社から出てきた。
その所作に、着物の色に、灯される明りに、
日本の美しさを感じる。
本殿奥の道を沢の方へ。
こんな錆も…
こんな時間の経過も…好き。
参道の途中にある「みそぎ屋」
御神水で作った甘酒をいただいた。
寒さで縮こまった体がほろほろとほぐされていく。
往く時とは、光の感じが変わっている。
朝の青い空気が太陽に照らされ、柔らかいまるい光に変化し始めていた。
参拝者の数も増えてきた。
今日は祝日。
大鳥居の前には、蕎麦屋や甘味処、宿坊などが並ぶ。
なかなか撮影が終わらない…
猫まで登場。
今日は、私の好きなものばかり。
カメラを変えて撮ってみると、また違う視点が持てたようだ。
たまには、こんな朝もいい。