初夏の風物詩。
以前から気になっていた伊香保森林公園のツツジ。すでに5,6台の車が停めてある管理小屋の前は満開だ。トイレを借りて、再び車に乗り込む。今日のスタートはもう少し先にある上ノ山公園(見晴展望台)下の駐車場からの予定だ。
車から降りると春蝉が賑やかに鳴いていた。この声を聴きながら歩いていると、不思議と私は静寂を感じる。
駐車場あたりのツツジは既に散っていたが、登るにつれ少しずつ新緑の中にヤマツツジのオレンジ色が見え隠れし始めた。足元には、スミレ…晩春に咲くというニョイスミレ(如意菫・別名ツボスミレ)かな?
つつじヶ丘のあずまや入口には、群生するキンポウゲ。
ここでは好きな花のひとつ、サラサドウダンがもう咲き始めていた。
尾根歩きのつつじが峰…始めて歩くコースだ。明るくて気持ちがいい。加えて、管理棟からもみじ広場や風穴利用貯蔵庫跡経由で雄岳に向かうルートより歩きやすいと思った。
ここは、まさにツツジが満開!
秋の紅葉には欠かせないナナカマド、白い花も素敵だ。
ナナカマドではなくミヤマザクラ。こんな梅のような花の形の桜もあるんだな…ちょっと感動。
つつじが峰最上部にあるテラスのようなあずまやからの眺め。ブォポッ、ブォポッと初めて耳にする鳥の鳴き声の姿を探すも…確認できず残念。
期待していたツツジのトンネルはなかったけれど、新緑が眩しく木漏れ日が美しい。
可愛らしい真ん丸の葉が光を受けていた。ベニマンサク(マルバノキ)かな…樹木の図鑑も欲しくなる。
丸い葉の持ち主は、ムシカリ(オオカメノキ)。花が咲いていないと、途端にわからない(汗)
江戸時代には、既に湯治場として栄えていた伊香保温泉。その歴史と関係があるのか森林公園内の階段も、まるで古道のような趣がある。
ハウチワカエデの葉が緑の絨毯のように一面に落ちていて、苔との競演。 花のないグリーンガーデンもまたいいものだと思う。
雄岳山頂からの眺め。思えば、晴れた日に登ったのは初めてだ。姿麗し榛名富士。
この景色を眺めながらお昼にしようとおにぎりを取り出したところ、綺麗な鳥の鳴き声がすぐ後ろから響いてきた。何気なく振り向いてみると、ちょうど葉陰から小さな姿を確認することができた。
ん…コガラ?背中にフワフワした羽根があるから幼鳥だったのかな?
ヒガラ。言われてから違いに気づく…気づいてから見ると何でわからなかったのかと思うほど違う(笑)
撮影できなかったが、この後、岩場を下山していてリスを目撃した。以前もここで同じ縞模様を見たことがある。他の方の目撃した情報からチョウセンシマリスだった可能性が高い。
ツクバネウツギ。
キイチゴ…?
ユキザサ。
歩き始める前に、遠足に来たであろう小学生が列をなして歩いて行くのを見かけたので、今日は賑やかな山行になりそうだと覚悟していたが、その後会うこともなく静かな山歩きを満喫できた。次は紅葉の季節にでも来てみたい。
<今日のルート>
上ノ山公園(見晴展望台)下駐車場9:10~つつじ広場~つつじヶ丘あずまや9:35~つつじが峰あずまや10:30~七合目避難小屋11:00~雄岳11:20/11:45~七合目避難小屋12:00~リス目撃~往路を戻る~つつじが峰あずまや12:46~つつじヶ丘あずまや13:15~駐車場13:38
<追記>
この度、hanarianさんが私の間違いを指摘してくださり、とても勉強になりました。ありがとうございます。とてもそそっかしく、これからも間違いがあると思います。気がついた方は、どうか御指摘ください。よろしくお願いいたします。 J.Kazy
と、タイトルにあげたもののアカヤシオは最終盤を迎え、袈裟丸山は次の季節へと進んでいた。
楚々と咲くシロヤシオ…別名ゴヨウツツジはツツジ平で満開だった。新緑の中で輝くような純白…5月の印象にぴったりだ。
賽の河原で咲くのはトウゴクミツバツツジか…この時期の袈裟丸山は駐車場がすぐにいっぱいになるというので、朝6時に折場登山口に着いたが一番乗りだった。朝の山歩きは鳥たちも賑やかで、観察しながらのんびり歩いていると、ひとり、またひとりと私を追い越していく。
今日の登山計画は、歩行時間とは別に2時間ほど余裕をみていた。初めて登る山は、特にゆっくり味わいたい。そして、初めての出会いに胸を躍らせる。
ショウジョウバカマ。現地では名前がわからず、帰宅してから調べて「これが、そうだったんだ!」と再び喜びをかみしめる。
この子は、ビンズイ?
撮影時はコガラとヤマガラかと思っていたこの子たち。図鑑でみるに、ヒガラではないかと…
花や鳥の名前を調べる時間も、また楽しい。
小丸山からの樹林帯ではアカヤシオが見られた。
淡いピンク色の傍からツクツクと顔をのぞかせる新芽が、なんともカワイイ。
谷間にオオカメノキが白い花を咲かせている。暗い林の中で咲く様子がひときわ美しい。
山頂では、ヤマザクラが満開だ。 持参したおにぎりを食べながら、お花見。
山頂下のヤマザクラは、散り始めていた。ほんの少し標高が変わるだけで、植物は敏感だなぁと改めて思う。
山頂にはシャクナゲ(石楠花)の 群生があった。後から登ってきた男性が、ここはシャクナゲのトンネルのようになるのだと教えてくれ、また訪れる日の楽しみができた。
下山をしながら、散ったアカヤシオの花から最盛期の様子に思いを馳せる。もう少し見られるかなっと思っていたので、残念な思いは確かにあった。同じ山でも訪れる度に表情が違い、一期一会。今日は今日の出会いを楽しもう…そんなふうに、山歩きをしていきたい。
コメツガの 新芽がとにかくカワイイ!
カラマツの新芽は、色鮮やか…そして、そして、今日は…彼女に会えた!
熊じゃないよ…
ニホンジカ。下山途中、突然跳ねるように登山道を横切る影…しかし、林の中からジッと私の方を見ている。カメラのレンズを向けても、逃げなかった。しばし、見つめ合うことに(笑)
今日は曇りの予報だったが、下山途中から小雨がぽつぽつ…。
霧が谷から上がってきて、辺りが幻想的な風景へと変化していった。
小さなアップダウンを繰り返し、ピーク直下の急登。花や鳥も豊富でいつ来ても楽しめそうだ。なかなか私好みの行程で、次の再会を楽しみにしようと思う。
<今日のルート>
自宅4:20~折場登山口5:55/6:10~弓の手コース~賽の河原7:20/7:35~小丸山8:40~避難小屋9:00~山頂(前袈裟丸山)10:00/10:30~避難小屋11:13~小丸山11:35~賽の河原12:43~折場登山口13:38
友人と赤城山西麓にある赤城自然園に出掛けた。
朝からしとしと降っていた雨は、駐車場に着いた頃には小雨に変わり、しだいに日も差し込んできた。
アカヤシオやシロヤシオは雨で花を落としたようだ。ヤマツツジはこれからが見頃と新緑のなかで鮮やかなオレンジ色をにじませている。
ここは四季折々の山野草が楽しめる…幸せを招くという紫色が美しいラショウモンカズラ(羅生門葛)。
エビネ(海老根)は自宅にもあるが、今は葉だけが育ち花を咲かせなくなってしまった。ここを訪れる度に、こんな庭にしたいと憧れるが、我家は単なる雑草園と化している。
クリンソウ(九輪草)は蕾のものも多く、群れて咲いているところの見頃はまだまだこれからといった感じ。
ハートの形の葉の中から可愛らしい金平糖のような花…マイヅルソウ(舞鶴草)が一面に咲いている。写真にはうまく収められなかったけれどユキザサ(雪笹)も一面に白い花をつけ、とても綺麗だった。
ヒナギク(雛菊)?
散策の小径は色とりどりのツツジやシャクナゲが咲き、まさに花園。こちらも最盛期はこれからといったところか…写真を撮ったり、ベンチでお昼を食べたり、珈琲を飲んだり、のんびり4時間程過ごして出てきた。
あ、ハンカチノキを見なかったな…ちょっと、残念。また、来てみよう。
<赤城自然園>
群馬県渋川市赤城町南赤城山892 tel.0279-56-5211
2017開園期間:3/31~6/4 7/7~8/27 9/8~10/9 10/20~11/19
開園時間:9:00~16:30(入園は15:30まで)
入園料:大人1,000円 小人300円 (セゾン・UCカード会員500円)
式内・赤城神社の論社のひとつ、有名な千本桜のそば…赤城山南麓にある三夜沢赤城神社。約3kmにわたる参道松並木に約4千株ものヤマツツジが植えられ、まさに満開の時を迎えていた。
タンポポの綿毛は、旅立ちの風を待っている。
夫婦で訪れている人も多い。その自然な距離に、時を重ねた安心感。
足元に小さなかわいらしい紫色の花が、たくさん咲いていた。名前を帰宅後、調べてみると…
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)。
レンゲソウ(蓮華草)は、子供の頃に田んぼ一面に咲いた風景を思い起こさせる。
今日は、この池の鯉を気に入って、しばらく粘ってみる…そんな時ほど、思うところに鯉はこない。
マムシグサ…名前は強烈だけど私は結構好きで、見つけると、ついつい撮ってしまう。
大沼にある赤城神社とは、また違う趣き。
<今日のルート>
ぐんまフラワーパーク側駐車場9:05~松並木~赤城神社~松並木~駐車場11:50
※赤城神社手前の松並木終了地点にも駐車場あり。
綺麗なおにぎり形をした戸神山。今回も山と高原地図や国土地理院の地図に登山道の記載がない山だが、群馬100名山にも選ばれ沼田市公式HP登山ガイドでも登山道を紹介している。合宿所に次男を送った後、GWの混雑を避け、のんびり歩ける里山を選んでみた。
発知ふれあい広場の駐車場に車を停め、観音寺脇の登山口を目指す。ただ、のっけから気になるものがありすぎて、なかなか山歩きが始まらない。
ぐんまちゃんが、お出迎え。
こんな可愛らしい戸神山の住人たちが、あちらこちらに隠れている。さて、いくつ見つけられるかな…
行ってきます。
花の主役は、スミレかな。
ヤマブキは戸神山に向かう車道脇の斜面一面に咲いていて、とても綺麗だった。
やわらかい芽吹きの頃に咲く野花は、可憐で清楚で可愛らしい。
センボンヤリ
ツツジは、まだまだこれからといった感じ。
山頂は360度の大パノラマ。残雪を抱く武尊山が綺麗だ。
赤城山は、前橋側から見る姿とまったく違う表情。
蝶たちは恋の季節。キアゲハ、シジミチョウなど、山頂ではたくさんの蝶が乱舞していた。
山頂から虚空蔵尊方面へ作業道を使って下り、本日の目的の一つ、露岩の急斜面で再び戸神山山頂を目指す。
住人発見!
どれも味わい深く、ほっこり。
なかなか上手く隠れている。
この蛇様もかな?
この住人は往きに気づかず、帰りで発見。
高王山へ向かう道を歩くのは、私ひとり…と思ったら、前をちょこまか飛び歩くものがいる。あっという間に隠れてしまった場所を望遠で狙ってみた。かくれんぼしているの、わかるかな?
ヤマネ(山鼠)
ヤマザクラって、好きな花だけど撮影するのは難しい。
やはり、少し遠目に若葉の緑と一緒がいいのかな。
高王山には登らなかった。熊情報の看板や猪が鼻面で地面を掘った跡を見て、熊除けの鈴だけでは心もとなくなりスマホで岡安芳明のジャズギターを流しながら下山した。
里ではリンゴやサクランボの花が満開だ。
ちょっと変わった鳥の鳴き声…キョロキョロと辺りを見回すと…
キセキレイ…たぶん(笑)
<今日のルート>
発知ふれあい広場駐車場10:00~観音寺10:20~戸神山山頂11:03/11:35~作業道を虚空蔵尊方面へ~分岐12:12~鉱山跡経由の道で再び戸神山山頂へ~山頂12:55~高王山方面へ~林道高王山線終点12:30~観音堂への分岐13:52~駐車場14:25
※高王山から下りてきて、観音堂への分岐手前に「西ノ入方面と戸神山方面」への分岐案内がある。西ノ入方面は道が荒れていて迷いやすい。
去年、備前楯山を歩いた時に、足尾独特の雰囲気が気に入り、別の山も歩いてみたいと考えていた。
この中倉山は、度々山レポで見かけるものの、山と高原地図はおろか国土地理院の地図にさえ、登山道の記載がない。
銅親水公園の駐車場に車を停め、登山口へと向かう。まずは、1時間ほどの林道歩きだ。
久蔵川の透明度に驚いた。小魚が群れをなして泳いでいる。
歩行時間がはっきりしないので、まずは撮影も控えめに山頂を目指した。取り付き口には、ケルンが積まれていてわかりやすい。地図にはない登山道だが、道標はないものの、よく整備されている。
道は、なかなかの急坂だ。見上げた空には、気持ちよく弧を描くものがいる。
辿り着いた山頂には、別世界が広がっていた。
沢入山方面へ続く長い長い稜線。上越とも、西上州とも違う山容。荒々しく山肌を露出した峰が幾重にも連なっている。その先には、男体山が悠然と姿を現していた。
孤高のブナ
沢入山へ続く稜線は、孤高のブナの先にキレットがある。左に巻道があり辿ってみたが途中から不鮮明に。無理せず、沢入山へは行くのを中止した。
午後から曇る予報…雲が少しずつ増え始めた。風は穏やかだ。
昼食をとり、山肌を走る雲の影をぼんやり眺めて過ごす。
ゆったりと1時間ほどすごしてから、下山の準備を始めた。
名残惜しい…必ず、また来たいと思う景色だ。
山頂のたおやかな雰囲気とは裏腹に、急な下り坂となる帰路。そっと咲くスミレに心が癒される。
林道まで下りてきた。望遠レンズに付け替え、野鳥観察をしながらのんびり歩いていると…
色めき立ち、慌てふためき… 何とかオオルリを初撮影。
往き道から気になっていた構造物。
オオルリとの出会いで気を良くし、下手なのを承知で野鳥撮影に精を出す(笑)
橋を渡らず、ある近道を選択する人もいるようだが、この川と山々の風景を見ないのはもったいない気もする。
銅親水公園では、桜が満開。車に荷物を置いて、カメラ片手にふらり。
オオルリに会ったから…(笑)
子供の頃、ウグイスだと思っていたメジロ。
製錬所大煙突。
<今日のルート>
銅親水公園駐車場 8:05~中倉山取り付き8:57~中倉山山頂10:40/12:04~取り付き13:20~駐車場14:35
※親水公園の公衆トイレは閉まっていたので、間藤駅のトイレを借りた。
<コメントにあった上発知の桜 H29.4.29開花状況>