万葉集に「多胡嶺」と詠まれ、朝日岳、八束山と合わせて「吉井三山」と呼ばれる三山の主峰…牛伏山に登った。 ちなみに、ユネスコの「世界の記憶遺産」に選ばれた「上野三碑(こうずけさんぴ)」のひとつ「多胡碑」は、この地域に設置されている。
山頂近くには城を模した展望台があり車でも行くことができるが、「ろうばいの里」を楽しみに麓から歩いてみた。
北登山口から入って竹林、杉林を抜けると見晴台に出る。
今日は浅間山が全容を現していて美しい。私にとって浅間山は富士山のような存在であり(恥ずかしながら、群馬にきた当初は富士山だと勘違いしていた)、その美しい姿が見られた日は、おのずと心が晴れやかになる。
山頂までは、1時間ほどだ。冬の陽だまりに癒されながら、のんびり山歩き。
山頂にある琴平神社脇には「平和の鐘」。
私の母は、空襲で家を焼きだされた。幼い頃に聞いた体験談や、広島の平和記念資料館(原爆資料館)の記憶は、今も鮮明に残っている。
思いをこめて…鐘をひとつ。
登り始めから鳥たちが賑やかで、野鳥観察も楽しめた。
今日も何ゲラか木を突く音が聞えて、しばらく粘ったものの姿は確認できず。
山頂で群れてお食事中の鳥たちは、マヒワかな?
展望台からは、良き眺め!
とても長いレンズを着けたバーダらしきカメラマンの姿も。
朝はクリーンに見えていた榛名山に霞がかかっている。これはこれで、おつなもの。
下山しながら「ろうばいの里」へ。
残念ながら、まだ3分咲といったところ。若木が多く、この先の成長も楽しみだ。
前出した吉井三山は縦走できるバリエーションルートがあるらしい。下調べをして、そのうち歩いてみることにしよう。
では。
<今日のルート>
前橋8:20~駐車場(隣にある牛伏ドリームセンターでナビ登録)9:25/9:30~北登山口9:34~見晴台10:20~山頂10:58~琴平神社(平和の鐘)11:00/11:15~吉井城(展望台)11:25/11:40~洞窟観音~ろうばいの里への分岐12:05~ろうばいの里12:35~駐車場12:55
※登山道はよく整備されているが、急勾配および砂礫質。
※駐車場にトイレなし。山頂にはある。
※展望台は入館無料。