赤城のふもとから山歩き

赤城のふもとに居をかまえ、山や花や家族のこと。

西上州 妹ヶ谷不動尊から御荷鉾山

2020/2/27

 

 

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有名な庭石の産地である三波川に沿って友人達と御荷鉾山へ。

エメラルドグリーンの美しい岩肌は

以前に子供達と翡翠を探しに出かけた糸魚川を思い出させた。

帰宅してから調べたところ

三波石の特徴的な青緑色のもとになっている緑閃石(りょくせんせき)の緻密なものは

翡翠の一種なのだという。

 

 

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東西2峰からなる御荷鉾山のまずは東へ。

前回ソロで歩いた日暮山といい西上州の山の急登は想像を裏切らない。

その上今回は距離も長く、相も変わらずひぃひぃと喘ぎつつ太腿を引き上げた。

 

 

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一息ついて見上げる青空が心地いい。

振り返ってレンズを向ければ、おどけてくれる仲間がいる。

キッツいけど楽しい。

そういう山歩きは本当に楽しいものだ。

 

 

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東の山頂から望む秩父の山並の上空には雪雲。

両神山のギザギザした稜線がその雲間から姿を出したり引っ込めたり。

御荷鉾の山にも時折、チラチラと雪が飛んできた。

南の斜面を歩けば春を感じ

北の斜面を歩けばまだ冬だと感じる。

 

 

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山頂部に残る雪をザクザクと踏みしめながら

西の頂へと向かった。

 

 

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本日もニホンカモシカの子供に出会う。

今日の子は頭に角がはえているから男の子のようだ。

 

 

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双耳峰というより個々に独立した山という印象の御荷鉾山。

隣に見える西峰にターザンロープでもあって横移動ができればと恨めしく思いながら

よく手入れされ光が差し込み、気持ちよくまっすぐ伸びた杉林の中を下っていく。

 

 

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追い打ちをかけるように続く長い木段を登り返し西峰に到着。

頂に祀られた不動明王像や剱。

苔むし、錆ついたそれらは古いものから新しいものまで…

いくつもの時代の、いくつもの願いを受け止めてきたのだろう

 

 

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その姿には密教らしい勇ましさと

穏やかな慈しみが感じられた。

 

 

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下山して、出発点の妹ヶ谷にある御荷鉾不動尊に立ち寄る。

ひっそりと佇む社は見事な彫刻が施され、驚きと共に感動をもたらした。

 

 

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木鼻から頭貫(かしらぬき)にかけて流れるような彫刻。

 

 

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年月と共に色褪せ苔むした獅子の眼光は鋭さを増す。

 

 

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初めて目にする紋。

 

 

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池に潜む竜の如く。

 

 

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社のほとりには藤岡市の代表的な花、冬桜が咲いていた。

一年に二度開花する冬桜。

冬に咲き残った蕾が春を待って花を咲かせる。

その可憐な姿がとても風景に似合っていた。

 

 

 

 

<今日のルート>