前橋市赤城少年自然の家の若草キャンプに参加している次男を迎えに行くまでの時間を利用して、久しぶりに黒檜に登ることにした。
黒檜山登山口近くの駐車場に降り立つと、大沼は全面氷結しているが、気温は高い。
登り始めは雪もなく少しあっけなくも感じたが、間もなくすると圧雪された斜面に出会う。6本アイゼンだったが、固くしまった氷では苦にならなかった。
黒檜の展望台で昼食を摂り、駒ヶ岳に向かった。最後の登りでコガラやシジュウカラがまるで私についてくるかのように次々と姿を現した。
先に山頂で休んでいた女性が「綺麗な赤い頬をした鳥がいるんですよ」と教えてくれる。お茶を淹れ、静かに待っているとウソのつがいが姿を現したが、初めての出会いに興奮して雄の姿は撮り損ねてしまった。また、次回の出会いに期待して駒ヶ岳を後にする。
下山途中で一際賑やかな鳴き声がして、足をとめた。林の中の岩に苔の色と同化したルリビタキの雌を発見。雄は鮮やかな青色だが、姿が見えない。
もうすぐ、芽吹きの時期だ。待ち遠しいが、鳥達の姿は見えづらくなるだろう。
ボランティアスタッフとしてキャンプに参加した次男を迎えに行く。なんだか急に大人になったような気がした。いつか彼も巣立ちの日を迎えるのかと思うと、ふっと淋しさが込み上げた。
<今日のルート>
黒檜山登山口10:00~黒檜山山頂11:30~展望台11:35/12:00~駒ヶ岳山頂13:00/13:20~(野鳥観察)~駒ヶ岳登山口14:10~駐車場14:20