2023/6/11
浅草岳でヒメサユリが咲いているけど、行かないか?と
さと姉に連絡してみる。
かなりいい食いつきっぷりで「行く!」と返事が返ってきた。
私よりいくつか上のはずなんだが、可愛い人だなぁと思う。
歩き出しから小雨が降っている。
されどブナの森は瑞々しく、雨の日には雨の日の良さ。
ギンリョウソウも
雨の森は植物たちが生き生きと息づいている。
森をぬけると守門岳が出迎えてくれた。
いつか歩いてみたい山のひとつだ。
そして、本日のお目当て
ヒメサユリ。
タムシバも
ユキザサも
チゴユリも
雪の下でじっと待っていたのだ。
標高が上がるにつれ、雨風ともに強くなった。
桜曽根登山口から浅草岳のピークを見上げ、再訪を約束。
御褒美か?ホオジロが下山する私たちを見送ってくれた。
帰りの車で近況をいろいろと話していて
おもむろに、さと姉から「JJ、それはフェチだ。フェチだよ!」と烙印を押され
運転中だというのに、思わずのけぞって「フェチ~⁈」と反応。
同時におかしさと、変な納得をしてしまう。
ふと、亡き父の姿を思い浮かべた。
煙草を持つ手。
碁盤に向かう後ろ姿。
見上げた父の顔。
未だに私は父の面影を探しているのか。
病が見つかって、わずか8ヶ月で逝ってしまった。
あの泣きじゃくった6月から、19年も経ってなお。
<今日のルート>